いじめ:越えて一歩 「ふっ切れた」3年遅れ高校受験
http://mainichi.jp/life/health/news/20110308ddm013100017000c.html 学校や職場で絶えないいじめ。時間がたっても引きこもりや心の病に苦しみ、人生まで
変わってしまう人もいる。いじめが残す傷の深さ、回復への道のりについて、当事者に
聞いた。【中村美奈子】
◇「ふっ切れた」3年遅れ高校受験 引きこもり克服、演劇始めた30代も
首都圏に住む少年(18)は今月、同級生より3年遅れで通信制の高校を受験する。
小学校時代のいじめがきっかけで、引きこもっていたためだ。始まりは小学4年の
2学期。掃除の時間、違うクラスの同級生に廊下で腹を殴られた。相手は空手を習
っていた。接点はなく、殴られる理由はわからなかった。教師が目撃し、話し合い
の場が持たれた。相手はちょっとした悪ふざけだったようで、教師に注意されても
やめなかった。週に何度か殴られる状態が1年ほど続いた。家族には言いたくなか
った。下手に話して親が騒ぐと余計に殴られるのではという不安もあった。「学校
に行きたくない」と漏らすと、親や祖母に「なんで行きたくないのか言ってみろ」
と問い詰められ、黙り込むしかなかった。そして5年生の後半から学校に行かなく
なった。一度休むと、登校するのが怖くてたまらない。「すごく高いプールの飛び
込み台に立っている心境だった」。中学も休みがちで、高校には2日行っただけで
留年。その年末に退学した。いろんなことを「もういいや」とふっ切れたのは2年
前だ。「高校は出ておこう。人より遅れたけれど、気にしてもしょうがない」。
(続きはリンク先)