統合失調症:理解を 聖ルチア病院・桜井副院長、久留米で講演 /福岡
◇市民ら50人が傾聴
久留米市田主丸町のそよ風ホールで30日、統合失調症への理解を深めてもらう
講演会が開かれ、聖ルチア病院の桜井斉司副院長が「心の病気 統合失調症の理解」
と題し講演。市民ら約50人が耳を傾けた。主催は市の委託を受け、知的障害や
精神障害者らの日常生活の相談を電話や面接で受け付ける「ピアくるめ」
(同市長門石)。桜井副院長は、被害妄想など統合失調症の症状のほか、ストレス
の軽減や投薬などの治療法を説明。「患者には地域社会、家族の支えが必要。過干
渉にならず、患者本人が社会参加できる役割を与えていくことが大切」と話した。
講演後、ピアくるめの加藤さよ子センター長は、統合失調症は周りが性格なのか
疾患なのかを見抜くのが難しい例があるとした上で「理解がないため、患者が社
会の中で生きづらさを感じることがある。啓発活動を通じて多くの人に理解して
もらいたい」と語った。相談についての問い合わせは、ピアくるめ(0942・
36・5321)。【土田暁彦】
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