「私は政府要人だ」…精神病患者の言葉に社長5人が金渡す=中国
「私は中央政府の要人だ。中国の金の3分の2は、私が動かせる」――という言葉を信じ、
利益誘導の“見返り”として、不動産やエネルギー関連の企業経営者計5人が、男に100万元
(約1253万円)を渡していたことが分かった。男は詐欺罪の疑いで逮捕されたが、精神鑑定の
結果、統合失調症と診断された。チャイナネットが報じた。男は「私は政府指導者と、
やりとりをする仲だ。個人資産も1000億元(約1兆2350億円)以上」などと言い、資金提供や仕事
の機会を提供する見返りとして、「手数料」の名目で会社経営者5人から金を受け取っていた。
男は詐欺の疑いで取り調べを受けた際、「政治、軍事、金融方面の中央政府の文書を出す際には、
私の許可が必要」などと、とめどなく語りつづけた。不審を感じた検察が、北京市考案局法医精神病
鑑定センターに鑑定を依頼したところ、「妄想タイプの統合失調症にかかっており、その影響で
判断能力が減退している。刑事責任能力は限定的と判断される」との結論が出た。
男が「責任無能力状態ではない」との鑑定結果だったので、検察は17日、男を詐欺罪で起訴した。
企業経営者5人は男の言葉を信じ込み、かなりの期間にわたって「見返り」を待ち続けていたという。
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