雑談独り言

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678(-_-)さん
クッキーマン物語

さっきから目が合う女性がいる
居酒屋で一人チューハイを飲みながら、焼き鳥をつまんでた時の事だ
斜め前の席にいるのは4人組の女の子だった
どうもその中の一人とさっきから何度も目があるのだった
そのうち悪い気もしないので、ちょっと意識してかっこつけて
ニヒルな自分を見せようと努めた
相変わらず彼女と目が合う、彼は確信した「彼女は俺が好きなんだ」と
子供の頃から少し変わった子供だった
特に頭が悪いわけでも、付き合いが悪いわけでもなかった
しかし彼は浮いていた。クラスになじまない子供だった
修学旅行の組み分けで最後まで残り、組の代表者がじゃんけんして
彼を引き取る、嫌われていたわけでもないが
どうも馴染めない子だった。
いつも一人だった彼はいつしか妄想の中で物事を美化する傾向が身についた
それはしばし勘違いを産むきっかけにもなっていた。
3杯めのチューハイを飲み終えた頃トイレに行きたくなった
おなかも膨れてきたので、トイレによって帰る事にした
用を足してトイレの外に出ると男女兼用の大きな鏡があった
そこにさっきの目が合う女の子が立って前髪をいじっていた
彼は声をかえずに店を出た
「好かれるのは嬉しいけど俺にも好みがあるから」