夜の散歩

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931(-_-)さん
 自宅警備員を「ただのニートだろ?」「ただのひきこもりだろ?」
と呼び金銭経済制度にまったく参加していないと批判する人も一部にいる。
しかし自宅警備のために賃金労働者を雇えば、自宅の人々は請求金額の多さに仰天することになるだろう。
 24時間365日絶えず行われる警備活動は少なく見積もっても、
日給換算22000円以上、月額にすると682000円、
そして年間にするとなんと820万円以上というおそるべき金額がはじき出される。
 この金額は日本のサラリーマン家庭における平均年収をはるかに上回る金額である。
 これだけの金額を自宅警備のために負担できる家庭がいったいどれだけあるのだろうか?
 それに対して我々、自宅警備員が現物支給として受け取る「報酬」は
金銭経済市場における請求金額に換算すると、その十分の一を遥かに下回る金額である。
 金銭経済など現在ほとんどの人が使っている経済地図、経営者や政治家が依存している
経済地図は、実際にははるかに大きな地図の一部でしかなく、一部をだけを示したものに
過ぎず金銭経済だけを対象にしている。
 実際にはこれ以外に巨大な「隠れた経済」がありほとんど調査されず、統計の対象にもならず、支払い対象にならない経済活動が大規模に行われている。それは非金銭型の
生産消費者経済である。
 生産消費経済は、大部分の経済専門家にはほとんど無視されているが、それがなくなれば十分後には、年に50兆ドルの金銭経済が機能しなくなる。
 我々は自宅という空間とそこで生活を営む人々を守るという活動を個人単位で行っている。
 自宅警備員とは目に見えない生産消費経済における生産消費経済活動であり、
非金銭経済の生産活動なのである。