斎藤環インタビュー ひきこもりの増加、何故
■メールは「ひきこもり」を救うか? 助長するか?
「まず、ネットのような仮想空間が『ひきこもり』を助長するってのは完全な誤解なので、それはちょっと勘弁し
て欲しいですね。『ひきこもり』の人の大半は、インターネットやってませんから。『ひきこもってるんだからネッ
トやってるに違いない』と思うのは、実態を反映していない連想ゲーム的発想です」
では、「ひきこもり」から脱したい人にとって、メル友やネットで他者と交流するというのは有効なのだろうか。
「メールで交流したり、ネットを使ってSOHO的な仕事を持つのはいいと思う。ただ、これも誤解なんだけど、僕
は、ネット上で出会うということにはあんまり賛成してないんです。僕自身の経験や、『ひきこもり』の人の体験
を聞いていても思うんだけど、ネットで知り合って、オフ会などで仲良くるという出会いは非常に薄い。すぐ関係
できるんだけど、すぐ消えてしまうんです。だから、まず、グループに参加しよう、と。最初にきちんと出会って、そ
こでメールアドレスを交換して、メル友になる。これは素晴らしいです。非常に有効です。よくはわからないけど、出
会い方の順番に意味があるみたいですね」
http://www.excite.co.jp/News/weekly/02/forum.dcg?12