【角川】ヒキから見た”NHKへようこそ”【岬】

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92(-_-)さん
過疎ってるのでネタバレするよ、注意


岬ちゃんのカウンセリングの本当の目的は、
ダメ人間である自分よりさらにダメ人間の佐藤なら自分を好きになってくれるだろう。自分の傍にいてくれるだろうというもの
しかし、佐藤は言う
「俺は世界最強のひきこもりだ。
一人でも生きていける。苦しいことなんか、何もない。だから岬ちゃんも、人に頼るのはやめなさい。
結局みんな、ひとりなんだ。ひとりでいるのが一番いいんだ。
だってそうだろう?最後は絶対、ひとりになる。ひとりでいるのが自然なことだ。
そうしていれば嫌な事なんてなんにもない
だからひきこもるんだ。六畳一間のアパートに―― 」

佐藤は叫ぶ。
「俺は誰よりも欲張りなんだ。中途半端な幸せはほしくないんだ。
いつまでも続く幸福がほしいんだ。しかし、それは無理だ!
なぜかは知らないが、この世の中、かならずどこかで邪魔が入る。
大切なものは速攻で壊れる。
――二十二年も生きてるんだぜ。そのぐらいのことは知ってるさ。
どんなものでも壊れるのさ。だから最初から、なんにもいらないほうがいい」

以降岬ちゃんとは会わなくなる。

その数ヵ月後、偶然佐藤は岬ちゃんが自殺未遂で病院に運ばれていくのを目撃する。
見舞いに行く佐藤だが、そこには遺書が・・・