この前の金曜日。俺は「3年B組金八先生」を見ていた。
見始めた直後に、親父が酷く酔って帰ってきた。(うちの親父は酒飲みで
帰ってくるのはたいがい深夜なのだが、その日に限って早かった)
俺が「金八」を見ていると、親父は唐突に「こんなにうまくいかん」と言った。
(まだ始まったばっかりで、何の展開もなかったのだが・・・・・・)
「こんな人間は現実にはおらん!サラリーマン教師ばかりだ」とか
「これはつくりもんだからな」「現実じゃない」とかずっといちゃもんをつけ続け
笑う場面ではないのにげらげらわらって、おふくろが
「見ないならもう寝たら?」と言ったら怒り出し
「見ている!おれを邪魔もん扱いするな!」と言って
(実際邪魔しているじゃねぇか)ドラマにいちゃもんをつけ続けた。
さらに「奇麗事には腹が立つ」と言い、そこからなぜか話が飛んで
「俺は○○(俺のこと)が頭から離れない!」と俺のことをいびり始めた。
(現実に絶望させたいのか……?この夜は闇だと…?
それで脱ヒキできると思っているのか……?
ますます出られない気持ちになるんだが……?)
俺はうつ状態になった。気分が沈み。胸がもやもやした。
見える世界が灰色になった。
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175:05/01/09 21:30:29 ID:g5/A7011
俺は親父が寝た後ビデオを見ることにした。
NHKの"ETV特集「いいもんだよ、生きるって」〜夜回り先生・水谷修のメッセージ〜"を見た。
水谷先生の言葉に癒された。
「お母さん方は甘えているんですよ、子育てに。『よいところ何かほうっておいても
伸びるだったら、悪いところを叱って直してもっとよくしよう』とするでも、子供が
自分のよいところに気づいていなかったら・・・?自信が無かったら・・・?
攻撃だけされるわけですから、『また叱られた自分はダメな人間だ』
『自分はダメな人間だ勉強だってできない』『自分はダメな人間だ
友達にだって好かれていない』どんどん自身をなくして、自分を傷つけるんです。」
「先生はすべての子供は花の種だと思っている。
大人たちがきちんと愛情をもって育てれば、時期が来ればみんな綺麗な
花を咲かせる。もし、しぼんでしまったり、枯れた花があるとすれば
それは大人によってからされた被害者だ」
「君たちはすぐに『大人なんか』っていう。世の中にはどれだけの大人がいる?
『親なんか』っていう。親がダメなら親なんか捨てればいい。
世の中には良い大人もたくさんいる」
以前、この番組が深夜に再放送されたときに、親父ははじめのほうを見ていて
水谷先生のことばを聞いて「お前がなにおいうか」と嘲り笑っていた。
(クソオヤジお前こそ何を言うんだ!水谷先生はよその子のために
睡眠時間をほとんどとらずに子供たちの相談にのっている人だぞ!
暴力団から子供を守るために、落とし前をつけると言って自分の指を
一本潰した人だぞ!お前は自分が優しく無いから
優しい人に嫉妬しているんだろうが!)
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175:05/01/09 21:31:18 ID:g5/A7011
見終わって胸のもやもやが少し取れた。
続いてまたNHKの番組"NHKスペシャル 子ども輝けいのち 第三週
涙と笑いのハッピークラス〜4年1組命の授業〜"を見た。
子どもの話をしっかりじっくり聞き、命の大切さ、仲間の大切さを
子どもたちに考えさせ導く金森先生と、それに応えて成長する子どもの
姿に感動した。
もやもやと鬱のきもちが取れたので
ビデオに録画しておいた「金八」をあらためて見直した。
親父がずっとグチグチ言っていたから内容ははんぶんぐらいしか
わからなかったので、あらためて見て、やっぱり面白かった。
ビデオを見終わって、水谷先生の本「夜回り先生の卒業証書」を
読んだ。本もよかった。
まったりした落ち着いた気持ちになれた。
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(-_-)さん:05/01/09 21:38:09 ID:g5/A7011