不良品中学生ヒッキー雑談 Part23

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70 ◆oCrXCqbhaE
彼女は、俺と同じ中学校に通う同級生で、学級委員だった。
俺が不登校になってから、一ヶ月に一度、俺にクラスメイトからの手紙を渡しにくる。
九月某日、普段は親が来客者に対応するが、其の日は偶々、親が留守だったので、俺が対応する事になった。
彼女は久し振りに会った俺に「あ、元気?今日は如何したの?」と投げ掛けた。
俺は少し慌てたが「まあ普通。今日、親いなから」と無難に答えた。
手紙を手渡しされた後、
彼女に「○○君、もう来ないの?」と少し寂しげな表情で問われた。
何と答えて良いか分からず、五秒くらいだろうか。暫く沈黙が続いた。
気を使ったのか「あ、ごめん」と謝る彼女。
焦った俺は流れで「え、じゃあ、明日行くよ」と答えてしまった。
それに彼女は「え、無理しなくていいよ」と言葉を返したが、
俺は「全然無理じゃないよ」と更に言葉を返す。
それに彼女は安心したのか
微笑み、「ありがと。明日、学校で待ってるから。じゃあ、ばいばい」と言い、其の場を立ち去った。
俺は「うん、じゃあ、ばいばい」と続けて言った。
其の日の夜、「明日、学校へ行くべきか」悩んで寝付けなかったが、約束したので学校へ行かない訳には行かなかった。
当日、重い足取りで学校へ向かった。
途中で友達に会い、軽い質問攻めに会う。
学校に着き、クラスに入るとクラスメイトから更に質問攻めに会う。
暫く経つと、先生が遣ってきて、皆、席に着く。
先生が「お、○○如何した?寂しくなったか?」と笑顔で問い掛けてきた。
其れからは、意外と先生も生徒も俺に対して普通の対応だった。
何だかんだで、学校が終わり、家に帰った。
精神的な疲れからか、八時過ぎには就寝した。