ヒッキーなんだし、お題小説でも書いてみようぜ

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1(-_-)さん
お題に沿って小説・詩を書いてみませんか?

・二次創作禁止の方向でお願いします。
・何回かに分けて投下するときには、名前欄にでも通しナンバーをつけておくと読む人にやさしいかも。
(例 : 1/4、2/4、3/4、4/4)


・まとめサイトを作れるくらい作品が投下されるといいなぁと思います。
・まとめサイトに掲載しないで!という場合は、メル欄に<サイト掲載拒否!>とでも入れて置いてください。ないものは勝手に載せちゃいます。
2(-_-)さん:04/10/22 10:58:41 ID:???
1回目のお題は「雪」。
3(-_-)さん:04/10/22 11:03:16 ID:???
玄関を開け、外に出ると雪が降っていた。
ハラハラと空から落ちてくる雪のかけらを見てると、綺麗だ、と思った。
でも寒かったのですぐ家に入ってこたつ入って寝た。

4(-_-)さん:04/10/22 11:06:09 ID:???
雪見オナニー

5(-_-)さん:04/10/22 12:17:10 ID:???
また今年も吹雪で誰か死ぬんだろうなあ

6(-_-)さん:04/10/22 12:22:57 ID:???
      ☆ チン     マチクタビレタ〜
                        マチクタビレタ〜
       ☆ チン  〃  ∧_∧   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
        ヽ ___\(\・∀・) < ねえ、>>1 の小説まだ〜?
            \_/⊂ ⊂_)    \_____________
          / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ /|
       | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  |
       |  愛媛みかん |/
7(-_-)さん:04/10/22 12:34:25 ID:???
雪見大福が食べたいです

8(-_-)さん:04/10/22 12:37:25 ID:???
>>6
雪が降るまで待って。
9(-_-)さん:04/10/22 19:09:37 ID:???
ボクは荷馬車に乗せられた。
周りにいる人間の話によると、ボクは隣町に売りに出されるようだ。
振動が伝わってくる。不快感はなかった。
むしろ心地よかった。

ふと外をみると、そこには雪が舞っていた。
その景色が、ボクの最後の記憶となった。
10(-_-)さん:04/10/22 19:15:42 ID:BwJx3mOv
初めてまともなのが来たね。続きはないの?これで終わり?
11(-_-)さん:04/10/22 19:30:18 ID:???
>>9
ドナドナきたぁぁ(´>ω<`)
12(-_-)さん:04/10/22 19:39:01 ID:???
>>9の続き
記憶・・・それは無残で残酷だが、時にやさしい面もある。
この町はとてもきたない。今にも死にそうなおじさんや、猫の死骸
解体屋でばらされて臓器を取られたんだろうだろう、子供の死体がビニール袋に入れられて
捨てられている。
しかしこの風景にも慣れてしまった。
元はといえばあの日、解体屋につれてかれ、となりで無残に解体されてる様子を見た。
それで俺はあわてて逃げ出した。解体屋のやつらに追いかけられながら、やっとの思いで
にげきった。

13(-_-)さん:04/10/22 20:08:22 ID:???
>>12の続き 
この町にも雪が降り積もる季節がやってきた。
この町に住み始めて早三年。元はといえば親が借金で、その担保代わりに
俺が売り出されたのがことの始まりだ。
女は体を風俗で売り、男や幼女は解体屋で臓器を取られて殺され、それを売る。
これがこの町のおきてらしい。
そして俺みたいに解体屋から逃れた人間は、殺し屋やマフィアに無理やり入れられたり、
飢え死にしたりだ。俺は今あるおばあさんの殺し屋の弟子として働かせてもらってる。
このおばあさんはこの町では有名なキルマンハウス(いわば殺し屋の派遣会社)を経営している。
14(-_-)さん:04/10/22 20:30:11 ID:???
 風が低く唸った。少し前まで、行動を完全に支配されていた竹ぼうきも
今は惚け、傍らで静かに凭れ掛かっている。…僕はといえば、彼と同様である。
ただ黙々と冬に引っ付き回る肌寒い風に、軽蔑に似た細い眼差しを向けていた。
「こう寒いとやってらんねぇな」――恍惚に一つの波紋。
しかし僕は、こういう事態への対処法にも長けているつもりだった。
「そうですね」意識を分散させないための素っ気無い返事。
幸いにもこの失礼な態度を受け男は怒りを露わに!なんて展開には成らず、
僕は寂しくも神々しい冬枯れの空に、しばらく見惚れている事ができた。

 夏が来れば冬の寒さに焦がれ、冬に成ると夏の陽気を懐かしむ人がいる。
しかし僕にとって、潮風が恋人達を誘う「輝かしい季節」は眩しいだけで、
他に何も内包してはいなかった。唯一好きなのは、扇風機の躍動音である。
僕は身も心も寂しい侭、ここまで歩いてきた。そして何時の間にか、
この忌み嫌われるばかりの季節に、果てのない愛着を持ってしまっていた。

 ふと気付くと、見渡すばかりの銀世界に取り残されていた。
あぁ、ちょっとばかし、寒空の下に居座り過ぎたかな、と気付いたのは
この甘美な眺めに縛り付けられ、一歩も歩けなくなった後だった。

 一面の雪が解ける頃には、僕は大嫌いな夏を待ち焦がれている事だろう。
彼は例外なく秋を連れて来るだろうし、落葉の季節は確実に僕の恋人を連れて来るのだから。
15(-_-)さん:04/10/22 20:31:06 ID:???
あ、ごめんなさい、途中に入ってしまって…
1613:04/10/22 20:43:53 ID:???
>>15 いいですよ。もうネタが出てこないんで・・
17(-_-)さん:04/10/23 12:25:40 ID:???
すごいのキター!ってことで、まとめサイトをちまちまと
18(-_-)さん:04/10/24 00:37:36 ID:???
お題はいつ変わるの?
はっきりさせようぜ
書き始めようかとも思うけど書いてる最中にお題変わったらヘコむからさ…
19お題のこと:04/10/24 01:51:41 ID:???
>>18
申し訳ないです!

毎月1日から新しいお題に替わる、ということでよろしくです。

10月分のお題「雪」
11月分のお題「侍」

12月分のお題、募集中。
20(-_-)さん:04/10/24 15:39:09 ID:bMZLIthr
侍か・・・むずかしいお題だな・・・
21(-_-)さん:04/10/24 17:21:23 ID:???
一応、出来ました。
無料の広告つきのところを借りたので、下のほう見苦しいかもですが。

http://yellow.ribbon.to/~hikky/

作ってる人たちhtmlとか理解できてないので表示のおかしいところとかあるかもです。
気がついたら教えてください。
22(-_-)さん:04/10/24 17:39:58 ID:???
>>19
12月はクリスマスがいいと思。

>>21
理解できてないでこれなら凄いな。
上手くできてる。
23(-_-)さん:04/10/24 18:32:13 ID:???
にしむくさむらい、で、11月は侍 
24(-_-)さん:04/10/24 18:55:20 ID:???
>>3 こたつで寝ると風邪ひく
>>4 なんか風流だなー わびさびの世界
>>5 北の方の人は大変だね
>>7 口のまわりが粉だらけになる
>>9 設定がものすごく好み 続き読みたい
>>14 純文学ぽい 学校の掃除の時間かな?
>>21 広告すごいw

25(-_-)さん:04/10/24 22:31:15 ID:???
おい!本格的だな!
26(-_-)さん:04/10/24 23:19:03 ID:???
父が死んでから5年が経った。
今日はこの地域には珍しく雪が降っている。

僕がまだ小さい時、よく父と母と一緒に三人で雪だるまをつくった。
一人一つずつ…三つの雪だるまをつくった。
僕はよく冷蔵庫から人参を引っ張り出し、鼻に見立てていた。
父はよく「お前のは立派だな!父さんも大きさなら負けないぞ〜」と言って
僕のより一回り大きい雪だるまをつくった。
母はその様子を静かに見守り、微笑んでいた。

僕は今、実家を離れ一人暮らしをしている。
ここ数年、雪だるまをつくる事なんてなかったけど、久しぶりにつくってみることにした。
父と母の分もつくった。僕の雪だるまと父の雪だるまを同じ大きさにしてみた。
一人でつくるのはちょっと寂しかったかな。
三つの雪だるまを並べ、僕はしばらくそれを眺めていた…。
27(-_-)さん:04/10/24 23:20:54 ID:???
「お雪!なんてことしたの!殺生なんて…」

「ただの蚊じゃん」お雪と呼ばれた女性は殺伐と答えた。
28(-_-)さん:04/10/25 00:48:28 ID:???
ついでにヒキ板内のまとめサイトを繋ぐリンク集でも作ってくりw
291/2:04/10/25 08:27:56 ID:???
 きききき、と甲高い音を立てて、その自転車は止まった。
 運転手は白いニット帽を被り、赤茶色のセーターを着込んだ少年で、左右の眉の長さが
不平等になっているのが特徴的。言いかえると、他に特徴はない。痩せてもいないし、
太ってもいない。鼻は丸みを帯びていて、肌色よりも少し濃かった。頬も上気している。
 雪の絨毯に赤い色が染み込む前に、少年が叫んだ。
「し、死ぬなんて止めろよ!」
 声は裏返っていて、濁音混じり。必死なんだな、という印象を相手に持たせるために
必死な者の、典型的表現。
 幼なじみの叫喚を視界の隅で捉えながら、少年よりも幾分か肌寒そうな制服姿の少女は、
右手に持ったペインティングナイフを握りしめる。
 そして躊躇なく、左の掌を切った。
 流れ出す真っ赤な液体。
 少年は引きつった声を喉の奥から出すと、平衡を失って倒れていく自転車を無視して、
少女の元に駆け寄った。
「何やってんだよ!」
「別に」
「別にって……とにかく、て、手当てしなきゃ」
「退いて」
 腕を掴もうとする少年を振り切って、少女は白く包まれた公園に、赤い跡を残して歩く。
元々は砂場があった場所に、近所の子供達が作っていったらしい雪だるまが並んでいる。
片手で持てそうなサイズから、少女の身長と並ぶ大きさのものまで、不恰好なものや、
手の込んだもの、半分以上が誰かに壊されているものなど、様々だ。
 少女は、顔がしっかりと作られていない雪だるまを選び、指先で表情を描き、そこに掌
から流れる絵の具を塗りたくっていった。絵の具は雪の塊に染み込んで、じわじわと滲ん
でゆく。
「朱美、帰ろう」
「純司君。私ね、画家になるのが夢だったの」
302/2:04/10/25 08:29:07 ID:???
 純司と呼ばれた少年は、言うことを一つも聞かない同年の少女を弱々しい目線で射抜い
てから、ふっと視線を降ろした。言われずとも知っている。去年の今頃、あの忌まわしい
事故さえ起こらなければ、その夢も現実味を帯びてくる頃だっただろう。日常生活に支障
はないことが、かえって彼女のストレスになっている。 
「別に有名になりたいとか、目標としている誰かがいたわけじゃないけど……それでも私
は絵を描くのが好きだった。描いた絵を見てくれる人がいるのなら、ずっと描き続けたい。
描きたいと思うものを、描きたいように描く。それがどんなに幸せなことか、分かる?」
 純司は俯いたまま、沈黙を続ける。朱美の絵は、純司にとっても掛け替えのない芸術品
だったが、それよりも何よりも、彼女自身が掛け替えのない存在なのだと、とっくに気が
付いていたから。
 それを言うつもりはない。朱美にとって大切なのは絵で、朱美自身はそこに含まれない。
そういう思考が根付いていて、自分には取り払うことが出来ないのだと、とっくに気が
付いていたから。
 何もかもが白く染まる公園の中、彼女の体液だけが生々しく視界に彩りを添えている。
 不意に、朱美はくすりと笑った。
「……しみったれてるでしょう? 死ぬって言ったけどね、本当に死ぬつもりじゃないよ。
私は、自分の夢にお別れを言いに来ただけ」
「お別れ?」
「そう。雪と一緒に、溶かしてしまおうと思った。初めから、何もなかったみたいに」
 ――そんなことは出来ないはずだ。
 即座に浮かんだその言葉を、純司は結局、口に出せなかった。
 ……否定して、何になる。
 その通りとも、違うとも言って欲しくない。
 朱美はすでに純司の存在など忘れてしまったかのように、空を見上げていた。
「白はいいよね。全てをリセットしてくれる。消えて欲しいことも、消えて欲しくない
ことも、全部。……なんちゃってね」
 朱美はむしろ晴れ晴れとした表情で、雪の舞う濁った空を見上げた。足下を確かめも
せずに、結晶の上を歩き出す。
「あ、おい!」
 慌てて純司は横倒しになっていた自転車を拾い、後を追った。
 雪の降る公園には、赤い涙を流す雪だるまがただじっと、何か遠いものを見つめている。
31(-_-)さん:04/10/25 08:32:23 ID:???
26さんと雪だるまネタが被ってしまったのには気付いてましたが
せっかく書いたので投下。やっぱ暗くなってしまった。
32(-_-)さん:04/10/25 10:25:26 ID:???
朱美に何があったのか気になる・・・
33(-_-)さん:04/10/25 18:14:26 ID:???
初雪が降った。
でもヒキの俺には関係ない。
外には子供の笑い声。
自分の子供時代を思い出し、無償に悲しくなる。
…死のう。
前からずっと考えていたこと。
最後にトイレに行っておこうと思い
自分の部屋のドアを開けると、暖かそうなラーメンと毛布がおいてあった。
涙が止まらない。
「母さんごめん…!」
俺は昔母さんに編んでもらったマフラーを取り出し首に巻いた。
暖かい。
俺が昔どれだけ愛されていたかを知る。そして今も…。

明日はハロワにでも行ってみよう。
34(-_-)さん:04/10/25 18:36:41 ID:WDUzoFg9
>>33 なんかわからんが暖かいものを感じた・・・
35(-_-)さん:04/10/25 23:29:44 ID:???
>サイト内にある作品の著作権は作者本人さんにあります

よく知らないけど、2chに投稿されたものの著作権は、2ちゃんねるにあるとか聞いたことがある。
だから無料でやってる分にはいいんだろうけど、投稿されたものを使って勝手に
金儲けとかを企んじゃいけないみたいだな。
36(-_-)さん:04/10/25 23:36:02 ID:???
そうなんだ。知らなかった。まあ、金儲けできるほどの質のある
作品を書けれたら儲けものだな、実際。
37(-_-)さん:04/10/26 16:07:54 ID:???
>>22
クリスマス、いいですねぇ。
では、
10月分のお題「雪」
11月分のお題「侍」
12月分のお題「クリスマス」
ということでよろしくです。
>>35
直しておきました。教えてくれてありがとうです!

38(-_-)さん:04/10/27 02:03:52 ID:???
>>25 なんか書いてみないかい?
>>26 切なくなってきた・・・涙が・・・
>>27 前後が気になるな。興味を引かれるシーンだ
>>29 自転車だし"運転手"はちょい違和感ある "乗っていたのは"くらいがよかったかも
   朱美が事故る前後も書いてほしい
>>33 胸が痛くなるような話だ 俺もハロワに行こうかって思った 思っただけだけど

今まで投下されたやつの中に>1の書いたのがあるんか?
スレ立てるくらいだから作家希望なんかな 気になるw
3929=ミツル:04/10/27 07:11:45 ID:???
ひきこもり達が自作小説を公開するスレの方の提案で、作者として書き込む
時は固定にすることにしました。つーわけで以後ミツルでよろしく。

>>32,38
朱美の事故に関しては描写を入れるか悩んだんですが、入れると長くなるし
『雪』のテーマがぼやけてしまうなぁと思って止めてしまいました。感想
ありがとう。
40(-_-)さん:04/10/27 17:19:19 ID:???
>>39
個人的には朱美に何があったか書いて欲しかった。やっぱりわからないとそればかり気になるしね
4125:04/10/27 18:05:00 ID:???
実は3作品程投下ずみ
次の侍ってむずい
42続きは知らん:04/10/27 22:36:10 ID:???
「将来の夢とかある?」
昼休み、いつも食事を一緒にしている友だちに聞かれた。
夢…小学生の時はあったなあ。サッカー選手とか。
「んーまあのんびり静かに暮らしたい。お前は?」
「そりゃあのんびり暮らしたいけどね。俺は美容師かな〜。」弁当をほお張りながら言った。
そういえば前に美容師の専門学校に行くとか言ってたなあ。
「ふーん。美容師とはなんとも言えないけど頑張れよ。」
「なんとも言えないって何だよ。」
美容師に失礼かもしれないけど何か違うんだよ。
なんかサラリーマンが嫌で我が道行ってますって感じがして。
まあそれは僕の主観かもしれないんだけどさ。それにどっちかというと気持ち的には僕も後者に近いし。
サラリーマンってただ金を得るがために働いてるようなイメージだから
漠然とだけど絶対そんな風にはなりたくない、なんて思ってる。
毎日同じ仕事して周りに合わせるのなんてかったるいよ。
「…仕事しないで暮らしてえよ。」自然と口から漏れてしまった。
「うへー。君ぃ。社会的還元をしたまえよ。そんな考え持ってるやつが増えると社会は機能しないぜ。」
「大層なこと言うなあ。」
しばらくこんな調子で話していたら昼休み終了を告げるチャイムが鳴った。
そしていつも通り眠気と格闘しながら授業を受けるのさ。
43続きは知らん:04/10/27 22:36:37 ID:???
一通り授業を終えると、帰宅部の僕はみんなより早く帰路に着く。
外は雪が降っていた。
しまった。朝は降ってなかったから傘持ってくるの忘れた。
しかも自転車だから滑る。
明日になったら地面が凍ってもっと滑るようになるんだろうなと思いながら仕方なく自転車を漕いだ。

帰宅すると家庭教師の伊藤さんが玄関にいた。家は電気が消えてるみたいだから誰もいないのだろう。
「こんちわ。丁度今来たとこよ。」伊藤さんが言った。
「あれ?今日は早いですね。雪降ってるのに。」
「うん。これから雪もっと降るってテレビで言ってたから。」伊藤さんが笑いながら言った。
伊藤さんは大学2年生で僕より3歳年上だ。
2ヶ月前から週三回、家庭教師をしてもらっている。
明るい人だからすぐに親しくなった。それに結構美人だ。

「学校はどうだったよ?」返事はいつも同じとわかってるのに必ず聞いてくる。
「んー普通。いつも通り。」僕は素っ気無く答える。
ほんといっつも同じことの繰り返し。
「いっそのこと雪のように溶けてしまいたいよ。」
「はは。何それ?嫌なことでもあった?」伊藤さんは笑っている。
「なんかね。」
「ふむ。まあでも気持ちはわからんでもないよ。私だってこのままでいいのかなーって思うときあるし。
とりあえず今はたくさん遊んでたくさん勉強すればいいでないの?そしたら自ずとやりたいことみつかるでしょ。」
「うーん。」
そんなものなのかなあ。勉強して大学行って就職して…。別に勉強は嫌いじゃないんだけどさ。
44(-_-)さん:04/10/28 12:13:22 ID:???
>>38
まとめサイト作りと他サイトの模様替えと重なってしまって、まだ書いてないのです。
最終日までにはなんとか。
でもすごい下手ですから。気がついてもスルーでよろしゅうですよ。
>>39
名前変更しておきました。

ヒッキーリング(?)やWEB小説の同盟に参加してみたいとか、
作者の自己紹介コーナーほしいとか、
自分の小説のページデザインはこういうのに変えてー!とか、
なにかありましたら教えてください。
45(-_-)さん:04/10/29 13:08:45 ID:???
>>23 にしむくさむらいってなんだ
46(-_-)さん:04/10/29 16:14:56 ID:???
>>44 無理せんと来月くらいから参加でもいいんじゃね?
   来月まで続いてるかはわからんけどw
47続く...:04/10/29 18:24:53 ID:???
どうしようもない母親だった。
子供のことなんてそっちのけで、男のところに入り浸ったまま三日四日家を空けるなんてことはざらで、一度なんて一週間も留守にしたあげく伊豆土産の温泉饅頭をぶら下げて帰ってきたりしたこともあった。
そんなだから俺はいつも腹を空かせていた。
なにせ男のところに行くからって金を置いていくような、そんな気の利いた女じゃなかったからね。
冷蔵庫には少しは食べるものもあるとはいえ、まだ小さな子供のことだからさ。
ろくに料理も出来やしない。
野菜なんかは全部生で食べたよ。
きゅうり、にんじん、大根、キャベツ、味なんてそっちのけ。
とにかく腹がふくれりゃなんでもよかった。
それでもとうとう食べれるものが尽きてくると、今度は掃除をするんだ。
ああ、違う違う。
テレビの裏やら洗濯機の裏やら、そういう普段は掃除しないところ。
結構ね、落ちてるもんなんだよ。小銭。
一円玉やら五円玉やら、百円玉を見つけたときなんかは飛び上がりたくなるほど嬉しかったっけ。
五百円玉?
あの頃はね、なかったんだよ。五百円札だよ、お札。
え?知らないの?見たことない?


違うとこに誤爆したぽ・・on_
48(-_-)さん:04/10/29 18:26:57 ID:KfsPemPa
んげ ここもちがうぽ・・on_ すまそん
49(-_-)さん:04/10/30 23:46:45 ID:???
かゆ
うま
50(-_-)さん:04/11/01 00:13:06 ID:???
くっそw気になってのぞきにきた俺は負け組みww
51ミツル:04/11/01 18:10:28 ID:???
十一月になりましたが、まだお題に手を付けてもいません。
というか、キーボードに水こぼして起動時に異音が&キーが反応しないので
外付けの使ってるんだけどこれも一部キーが反応しない…まいったなぁ。

>>44 変更サンクス。…ヒッキーリングってあるの? デザインには今の
とこ文句ないですよ。自己紹介はまだいらないかなぁ。
52(-_-)さん:04/11/01 21:33:44 ID:???
「少年。すまんが金平糖を買ってきてくれないか」
おじさんが屋根の上から投げてよこした袋は、街中の駄菓子屋の金平糖を買い占めてやっといっぱいになるくらい大きかった。
僕は金平糖がぎっしり詰まった袋を背負って屋根にのぼると、こんなにたくさんどうするの、おじさんに尋ねた。
「こうするのさ」
おじさんが金平糖を空へ向かって指で弾き飛ばすと、しばらくして雪が降ってきた。
雪だ!、はしゃぐ僕を見て、おじさんは得意げだ。
53(-_-)さん:04/11/02 14:05:55 ID:???
今月のお題は「侍」だっけ?
54(-_-)さん:04/11/02 14:18:09 ID:???
>>52 いやもう11月だぞ
>>53 侍らしいな
55(-_-)さん:04/11/02 14:36:25 ID:???
 俺はヒキコモリだ。
 引きこもって二年になるのか、それとも三年になるのか。もはや時間の感覚を失ってしまったほど、自室の中に留まり続けている。
 ヒキコモリ初期の頃は両親などとも今後のことなどについて話し合ったりもした。しかし話し合うたびに話は平行線を辿り、決して結論がでることはなかった。
 それはまるで戦のようで、俺も両親も話がこじれればこじれるほど感情的になり、やがて互いを中傷する様な単語も飛び交うようになった。
 やがて両親は俺に「将来どうするのか?」などと聞いてくるようなこともなくなった。興味がなくなったのか諦めたのか、どちらなのかはわからないが、これによって俺と両親との戦は終わりを告げた。
 しかし戦自体はまだ終わってはいない。ヒキコモリというのは身内との戦の他に、社会との戦もしなければいけないからだ。冷たい目、人々の無理解。それらとの戦は、両親との戦と違い、終わることがないのだ。少なくとも、今の社会の状況では。
 俺は侍だ。自室にいながらにして、社会という漠然とした概念と戦をしている侍。この戦は、ヒキコモリを脱するか、もしくは俺が死ぬまできっと永遠に続くんだろう。
5655:04/11/02 14:37:41 ID:???
書いてみましたが、最近まったく書いてなかったので全然ダメぽでした。スマソ。
57(-_-)さん:04/11/02 14:46:38 ID:???
>>55
侍第一弾キター!乙であります。自分は時代物しか思いつけんかったけどこういうのも書けるんだな 
58(-_-)さん:04/11/03 22:47:45 ID:???
>>57
ども。お題が「侍」っていうのを見て真っ先にこれが浮かびました。時代物は多分俺には書けませんw
しかし投稿少ないね。やっぱり侍っていうお題は難しいんじゃないか?
59ミツル:04/11/04 00:46:30 ID:???
>>55
上手いこと短く纏めましたね。俺も現代ネタが浮かんでいるんだけど、
短く纏められそうにない…他のネタ考えるかな。
60(-_-)さん:04/11/06 20:46:28 ID:???
うーん…
61(-_-)さん:04/11/06 21:10:06 ID:???
お題は毎月2個ということにする?
11月侍ともう一個
12月クリスマスともう一個
62(-_-)さん:04/11/06 21:13:21 ID:???
1個のほうがいいと思うけどね。今月はお題がちょっと厳しい
63(-_-)さん:04/11/06 22:38:29 ID:???
桃太郎侍 新撰組 ギター侍 それからそれから
64(-_-)さん:04/11/09 02:26:22 ID:???
ちょっと思いつかないな
65(-_-)さん:04/11/09 13:52:33 ID:???
面白そう。
66(-_-)さん:04/11/09 23:16:40 ID:???
侍がはいってればテーマが侍じゃなくてもおk?
67(-_-)さん:04/11/10 10:53:35 ID:???
55で侍書いたから、もう来月のテーマのクリスマスで書き始めます
68(-_-)さん:04/11/13 20:40:18 ID:???
スレ立て依頼人が逃亡…(´・ω・`)
69(-_-)さん:04/11/13 23:12:04 ID:???
>>66
この際いいんじゃないかなぁ。スレ主ではないけど。
70(-_-)さん:04/11/14 16:42:54 ID:???
>>69
書くけど発表はまだしないよ。
71(-_-)さん:04/11/16 07:26:18 ID:???
保守
72NO1/? ◆Y3M4R3q9wk :04/11/16 12:25:33 ID:???
タナカハルカ、小学六年生。
世間でいうところのいじめられっ子。

僕は、どちらかといえば目立たないタイプの人間で、
人よりも勉強や運動が出来るわけでも出来ないわけでもない。
顔だって女子から騒がれるほどかっこよくもわるくもなくて、
たまに女の子に間違われることはあるけど、
僕より細くてなよなよしてる男子だっている。
どこのクラスにでも必ず一人はいる、いてもいなくても変わらない存在、
それが僕。

だから、いじめがはじまったころ、僕は「どうして自分が」と驚いた。
よく僕なんかに目をつけたなって。

いじめっこ連中にしたって、たぶん、いじめの対象が僕でなければならない理由なんてないはず。
僕が思うに、たまたま虫の居所が悪かったときに、たまたま僕の姿が目にはいった、
そんなところだろう。
73 ◆Y3M4R3q9wk :04/11/16 15:58:29 ID:???
これからPC修理に出すことになりました;;
今月中に返ってくるか分からないので、とりあえず、アラスジ?みたいなものを。

主人公の少年は、いじめっこが神社の防空壕に投げ込んだランドセルをとりにいく。
そこで手のひらに乗るくらい小さな侍と出会う。
波風立てないように生きてる主人公とは正反対の、熱血漢の侍。
お互いがお互いの足りないものを補い合うように、反発しつつも、いつしか無二の親友になる。
ある日、少年が学校から帰ってくると、手乗り侍は生きも絶え絶えの大怪我を負っていた。
野良猫にやられてしまったらしい。
少年がいじめっこに立ち向かっていくところを見たかったなという手乗り侍。
侍をポケットに入れて、いじめっこに立ち向かっていく少年。
けんかには負けてしまったけれど、どこか清々しい気持ちで、ポケットをのぞくと、手乗り侍はもう死んでいた。
はじめて会った神社のご神木の根元に手乗り侍を埋めるシーンで終わり。

なにかわけわからないけど、こんなかんじのお話にするつもりでした…(・_・;

74(-_-)さん:04/11/16 22:23:01 ID:???
うん、いいね。PC使えないのは辛いよなぁ…
戻ってきて書く気あったら書いてくれ。来月になってたら、自作小説スレに
載せりゃいいだけさ。
75(-_-)さん:04/11/16 23:36:50 ID:???
4月12日 今日は3人斬った。なんか強いってことで結構有名らしい侍と闘った。
     でもあんまり強くなかった。んー俺が強すぎ?
4月13日 今日は誰も斬ってない。ちょっと小耳に挟んだのだがなんでも南の山にすごい剣があるらしい。
     手にしたものは最強の力を得る云々。まあ南の山ってのがどこかわからんしすごい剣ってなんだ?胡散臭い。
4月14日 今日は6人斬った。道歩いてたらいきなり襲い掛かってきやがった。
4月15日 今日は特に何も無かったが、美人を発見した。
4月16日〜19日 熱あったから寝てた。
4月20日 例の剣の情報を得た。愚霊登山にあるらしい。早速明日取りに行こう。

顔洗って身支度して早速愚霊登山に向かった。山に行くにつれて刀持ってるヤツが多くなった。
みんな考えることは同じなのね。
山はそういうヤツ等のおかげである程度の道が出来ていた。あたりは薄い霧に包まれている。
半日くらい掛けて山頂まで登ると、そこには小さな祠があった。
あった。例の剣。
なぜか周りに人がいなかった。先刻まで周りに何人かいたと思ったのだが…。
そういえば一段と霧が濃くなったような気もした。
ま、とにかく人と争う必要が無くなったってことだ…と思い剣を手に取ったその時
霧の中から美しい人が現れた。
76(-_-)さん:04/11/16 23:37:24 ID:???
「ついに見つけたわ。」透き通った美しい声だった。
「一応聞くけど迷ったわけではないでしょ?」
「ん?すごい剣があるって小耳に挟んでここまで。で、見つけたって何?」
「そう…普通の人はここまでこれないのよね。変と思ったでしょ?周りに人がいないなんて。」
「ああ思った。」
「この剣が持ち主を選ぶからよ。あなたが選ばれたの。」女は俺に剣を渡し、微笑んだ。
状況をいまいち把握出来なかったが、選ばれたという語に何かを感じた。
「へえ。で、この剣ってどこがすごいんだ?」
「その剣には癒しの力があるの。剣を振りかざし念じればどんな傷や病気も治すっていう。
そしてそれを扱えるのはあなただけ…。さあ、世界中の人々に安らぎを!」
ほお。確かにそれは凄いが…人々に安らぎをって言われても何で侍の俺が治さにゃならんのだ。
殺しの総合商社と呼ばれたこの俺が!
「もしOKなら私があなたの妻になって差し上げましょう。」
俺はすぐさま快諾の意を伝えた。
とりあえず旅をしながら行く先々で困っている人を助けるということになった。
そうそう、女の名前はアミというらしい。これから妻になるというのにそれ以外は教えてくれなかった。
77(-_-)さん:04/11/18 14:34:13 ID:???
たまに通る通りの、竹林。奥のほうに小さな稲荷の祠があるんだ。
そう言えば子どものころ、入ったことはあるが。薄暗くて、誰も入らないようなところだな。

夕方のことなんだが、そこを通ったときに、竹林の奥に人がいたんだ。ガサゴソ動いていたよ。
足を止めた。見てみると、何か目つきが鋭そうな、汚い格好をしているような、不審な奴だった。

目が合って、変質者かもしれないと思って通り過ぎようとしたら、しぐさで俺を呼び止めた。
足を止めると、竹林から出てきた。汚い、灰色の着物をきた、刀を腰につけた、時代錯誤な奴だった。

男は通りに出てくるのが怖いらしく、竹林の中へ俺を手招きして呼んだ。
まあ俺も男だし、変なことはされないだろうと思って、入ってやった。
さらに奥に導かれて、男は口を開いた。

「スマヌが、ここはどこか?」
「○○市ですけど。」
「ここは異国か?日本か?」

キチガイかと思った。精神病院から抜け出してきたか。自分が江戸時代の人になった気分でいるのだろう。
まあ人と会話をするのも何年ぶりか分からないから、相手にしてやるか。会話のリハビリにもなるしね。
キチガイ同士。

「あなたのお名前は?」逆に聞いてやった。
「阿部儀衛門と申す。ここは日本なのか。どこの国なのか?」
「ああ、ここは日本ですよ。」
「日本の何国じゃ?拙者は武蔵の国の者だが。」
「ああ、ここも武蔵の国ですよ。でも時代が違うんですよ。」

疲れてきた。辺りも暗くなってきたし、キチガイの相手をするのもキチガイが移っては困る。
そろそろ帰ろう。
「じゃ、僕はこの辺で。用事がありますんで・・・」 行こうとすると、
「待ってくれ。いや、すまん。ああ、行っても良い。」 気を落とし、行っても良いという仕草をした。
78(-_-)さん:04/11/18 14:45:17 ID:???
警察に連絡をしたほうがいいかもしれない。不審者だし。
キチガイのようだし、本当に江戸時代から来たとしても、誰も面倒をみないだろう。

しかし、連絡すればまずキチガイ扱いされて、身元不明者として精神病院に
送り込まれるだろうな。
本当に江戸時代から来た男なら、当時の社会情勢について色々と知っているはずだ。
病院送りにするのはもったいない。
だいたい、あの格好は何だ。頭がおかしいだけじゃなく、あの格好。
人物も、現代人とは少し違うような雰囲気をもっている。
しかし、家に連れ帰るわけにも行かない。
どこかの金持ちの物好きが、しばらく面倒をみてやればいいのだが。

テレビ局に電話をしても、相手にされないだろう。
とりあえず俺は、家に向かって足を進めた。
もう明日には、あそこからいなくなっているだろう。あの人はどうなるんだろう。

・・!あの人が江戸時代から今の時代に移ってきたのなら、
何かの拍子に、あの人と一緒にいれば俺も江戸時代に戻れるかもしれない..。
でも江戸時代は寒そうだし、生きていく場所も無いし…。
何か発明しようにも、知識も無いし…。

いや、あの人は実は、霊だったんだ。そうか!。謎が解けた。
でもリアルだったけど、きっと霊だったんだ。
今の時代に間違えてさまよい出てきたんだ。でも、幽霊っぽくはなかった。

明日の昼間、行けたらまたあの場所に行ってみようか。
甘いパンでも持っていってやろう。
(中途半端だが終わり)
79(-_-)さん:04/11/18 15:04:15 ID:???
俺は夜、考えた。あの人と俺と入れ替わったらどうなるんだろう。

つまり、俺が江戸時代のあの場所に、さまよい出る。ここはどこか尋ねる。
そうしたらどうなるんだろう。

珍しい奴がいるということで、役所に引き出され、事情を述べる。
皆が、150年後の日本はどうなっているのか。世界はどうなっているのか。
いや、今の時代の世界はどうなっているのか。尋ねる。俺は答える。

そのうちに、放免されて、どこかで生きていくのかもしれない。
その方が幸せなのかもしれない。
今の時代じゃ、生きていけない。

でも、あり得ない。過去に戻ることはありえないんだ。歴史を変えてしまうことになるから。
当時の記録にも、未来から来たという変な人の記録は残っていない。
だから、あり得ないんだ。俺はこの時代で生きていくしかないんだ。

数日後にあの竹林のところに行ってみたが、もう男はいなかった。
それからしばらく経って、テレビでやっていた。
時代劇マニアの男がおかしくなって、侍の格好をしていたらしい。
俺以外にも何人とも話をして、警察に通報されたらしい。
ちゃんと身元もあって、妄想が高じただけのようだ。

やはりこの時代で生きていくしかないんだ…。
現実は現実だった。  (終わり)
80(-_-)さん:04/11/26 09:23:28 ID:???
保守
81(-_-)さん:04/11/27 19:45:30 ID:???
ママがやくざになった
朝6時半、僕はいつものように目覚まし時計の電子音で目覚め、いつものような寝ぼけまなこで布団から出て、
いつものように冷たい水で顔を洗った。ありふれて変わり映えのない日常。
最近変わったことといえば・・・ママの素性だけだ。

今朝も、ママは素肌にさらしを巻いた姿で台所に立ち、玉子焼きを焼いている。
毎日お弁当に入れてくれた甘口のやつだ。僕は背中で踊る龍に睨まれながら、ママに
「おはよう」と声をかけた。ママは振り向きざまに鋭い目で僕を一瞥し、低い声で
「おう」と返した。視線をまたフライパンに戻し、菜ばしを使って器用に玉子焼きを丸める。
丸めた玉子焼きはまな板に乗せて、小指の無い左手で押さえながら一口大に切り分けた。
背中の龍が放つ無言の威圧感。僕は台所をからリビングへ移った。

朝食の支度を済ませ弁当を作り終えたママは、居間に来て朝刊に目を通しはじめた。政治家のスキャンダルやゼネコン関係、
暴力団抗争などの記事を一通り読んだあと、折り込み広告でスーパーの特売品と自分のシマの地価をチェックする。
そういえば、最近は闇金融の取締りが厳しいから金融シノギは潮時だってぼやいてたっけ。
ママの上司の組長さんの話によると、昔やくざは腕っ節で金を稼ぐ「侠(おとこ)」を売りにした
職業だったらしい。だけどバブルの影響とか、六法全書ってルールブックに
「暴力団対策法」っていう項目が加わった影響で、どこの組も腕より頭を使うようになっていったらしい。
女のママが組長さんと杯を交わせたのも、そんな時代の流れの影響かも。

82(-_-)さん:04/11/27 19:46:21 ID:???
さっさと朝食を終えると、もう学校へ行く時間だ。
僕は代紋の焼印が押されたランドセルに教科書とノートを詰め、
玄関で靴を履いていた。そのときだ。後からママに呼び止められた。振り向くと仁王立ちのママが僕を睨んでいた。
さらしを巻いた上に糊のきいた半被を羽織っている。
ママは本物の仁王様のような顔で僕を睨みつけ、低い声で静かに聞いてきた。
「恭介、昨日の宿題はやったの?」と。
背中に嫌な汗が流れた。宿題のドリルの解答欄も頭の中も真っ白だ。
「やったよ」
僕はウソで返答した。するとママの顔が鼻先まで近づいてきて、更に低い声で問いかけられた。
「本当だな?」
「・・・・・」
「算数のドリル、見せてみな」
僕は限界だった。
83(-_-)さん:04/11/27 19:46:54 ID:???
「ごめんなさい。昨日は宿題やる前に寝ちゃって・・・」
そう正直に告白すると、以外にもママの顔はニヤリとした。
「つまり、宿題を忘れた上に私にウソをついたわけ?」
「・・・・はい」
「オノレ、何を考えとんじゃ!!!!」
ドスの聞いた声だ。ママは怒ると妙な関西弁風の標準語になる。きっと仁侠映画の影響だ。
「でも、昨日は眠かったし・・・」
「じゃかしい!!ウソをついた上に言い訳するたぁ太え野郎だ、叩きなおしてやろうか!」
僕はシャツの襟首をつかまれ、すごい形相で睨まれた。しばらくしてママは溜息をついた。
「いいか?やり忘れた宿題は仕方ない、けどな、忘れたことを隠して見栄を張ろうってのが気にくわねえんだよ!
過ちは素直に認めて真っ先に謝りなさい。それが筋ってもんでしょうが。違うか?」
「・・そ、そうです」
泣きそうな声で僕は答えた。
「なら、怒られても仕方ないね?」
「・・・は、はい。仕方ない」
消え入るような声で辛うじて返事をした。涙が目からこぼれそうだ。
すると、ママは微笑んで僕にこう言った。
「過ちを犯しても心から謝れば大抵の人はそれを許してくれる。それが渡世の人情ってものよ。」
そして小指の無い左手で僕の方をポンと叩いて
「よし、学校いってきな。」と付け加えた。

僕は気迫に背中を押されるようにして玄関を出た。
84(-_-)さん:04/11/27 20:42:13 ID:???
面白い。けど、侍にどう繋がるんだろう。続きよろしく。

ってかまとめサイト管理人さんは何処いったよ。
85(-_-)さん:04/11/27 21:53:00 ID:???
>>84
>73なんじゃねぇの?
86ミツル:04/12/01 01:41:29 ID:???
ダメだった…月変わっちゃったよ。どうしても長くなっちゃうんだよなぁ。
87お知らせ:04/12/01 13:32:21 ID:???
◆十二月のお題◆
クリスマス

◆お題について◆
その月のお題小説を一番最初に投下した人が次の月のお題を決める、ということでよろしくお願いします。
(例 / 一月のお題は、「今月のお題(クリスマス)小説を一番最初に投下した人」が決める)

◆プチニュース◆
スレ立て依頼人(サイト管理人の一人)が逃亡。
怒らないからこれ読んでたら連絡ください・・・orz



更新滞ってて申し訳ありません。
88(-_-)さん:04/12/13 14:39:19 ID:???
 クリスマス。
 その存在を大きく主張するようにそびえ立つクリスマスツリーと、街のいたるところに装飾されているイルミネーションが聖なる夜を明るく灯していた。
 街のネオンや、ツリーとイルミネーションの光などで、暗闇からその姿が浮かび上がる街にはカップルが溢れていた。皆寒さを防ぐために防寒着を着たりマフラーを巻いたりしているが、街に溢れる笑顔はまるで本当に熱を持っているかのように暖かだった。
 互いにプレゼントを交換し合ったり、普通は入らないような少し高級な料理店に入ったりと、それぞれのカップルが今日という特別な日を満喫していた。
 いや、何も形のあるものばかりではない。今日という特別な日に愛する人と一緒にいられることが最高のプレゼントなのだろう。
 街には活気が溢れ、いつも以上の、そしていつも以上に素敵な喧騒が漂っていた。

 首相官邸。テレビではニュースでクリスマスの街の様子を映していた。
 ソファーに腰をかけている首相は、その映像を見てほくそえんでいた。その後ろには官房長官が立っている。
「首相、どうやら今年も成功のようですね」
「そうだな。マスコミと各企業への根回しの成果だ」
 そう、実はクリスマスが近づくとマスコミと各企業が一斉にクリスマスムードを煽りだすのは政府の陰謀だったのだ。
 マスコミや各企業がクリスマスを煽ることでカップルはその日に対してより強く思いを馳せ、独り者は焦って相手を探し出す。一年を通じてカップルが一番できやすいのもこの時期である。
 結果、クリスマスの夜、街にはカップルが溢れ、街のいたるところで金が飛び交う。そして時間が遅くなれば互いの部屋やラブホテルなどに消えていき、性行為に励む。
 そう、政府は経済の循環を良くし、さらには少子化に歯止めをかけるためにクリスマスを利用しているのである。
「クリスマスか。こんなに都合のいい日はないな」
 首相は高笑いをした。テレビに映る、何も知らないカップルは、本当に幸せそうな表情を浮かべていた。
89(-_-)さん:04/12/13 14:40:30 ID:???
30分くらいで書きました。まぁ俺の実力なんてこの程度です。もっといいもの書けるようになりたい・・・。

来月のお題は、普通に正月とかだと面白くないので「自転車」とかどうでしょう?
90(-_-)さん:04/12/13 15:43:41 ID:???
>>88
ということは・・・その仕組みに乗っからないおいらたちは反政府軍だ。
レジスタンス「HIKKY」かこいい!
自転車、いいすねー。
91(-_-)さん:04/12/15 08:32:48 ID:???
保守age
92(-_-)さん:04/12/15 16:23:50 ID:???
「くそっ、なんでだ!俺にはあんなに人気があったのに。あれほど人々に愛され、
注目も歓声もあんなに浴びていたのに・・・・・」
キリストは寂しさに身を震わせながら、やりどころの無い悔しさに歯噛みした。

つい先日の25日まで彼は日本で1、2を争うの人気者だったのだ。
サンタとともに群集を動かし、盛大に催した自分の誕生パーティー。日本各地でメリークリスマス!と歓声が上がり、
もみの木に装飾がほどこされ、シャンパンの栓があけられた。鶏肉とケーキがやたら食される。街中にカップルが溢れる。
神道と仏教が主流である日本に乗り込み、サンタの人気とキリスト自身のカリスマ性で風潮に風穴を開けた。
胸に去来する達成感と今までの苦労。自身の影響力によってはしゃぐ日本人を見る度に、彼は欧米に継いで日本に君臨した征服感を味わった。

だがしかし、その栄光も束の間。まさかこんな形で挫折が訪れるとは思いもしなかった。
25日を過ぎると人々はキリストの元を離れ、しめ縄や門松を用意し正月を迎える準備を始めた。
人々の記憶からクリスマスは徐々に薄れゆき、次第にキリストは用済みとなっていった。
「まさか・・・俺はこのまま見捨てられるのか・・・・」
潮が引くような寂しさと、頂点から叩き落された痛烈な挫折感が胸に押し寄せた。この怒りと空しさは
一体どこにぶつけられようか。
食い散らかされたケーキやシャンパンの残飯はゴミ箱へ。もういくつも寝るとあのテーブル上にはおせ
ち料理が乗るのだろう。クリスマスを祝ったあの連中は、元旦になれば初詣と称して神社仏閣へ走る。
クリスマスツリーは倉庫でホコリを被り、破魔矢と達磨と鏡餅が居間で幅を利かせる。
「くそっ、くそっ、くそ〜〜〜〜っ」
風前の灯となった自らの存在感を嘆きながら、キリストは嗚咽を漏らし続けた。
93(-_-)さん:04/12/15 16:45:38 ID:???
あれだな、誕生会に友達呼んだのはいいけど、主賓の自分そっちのけで盛り上がり、ふて腐れる小学生状態だな。
94(-_-)さん:04/12/16 10:48:31 ID:???
>>93
ワラタ
95(-_-)さん:04/12/16 18:28:06 ID:???
開店したコンジョー電器。何でも社員からバイトまで、
徹底的に洗脳され、労働ロボットと化すらしい。
お客様のためなら、死をも厭わないという噂だ。
会社の発展のために、女性社員が喜んで、とんでもないことをしているらしい。
お客様や取引先のために、労働に従事するのだ。
徹底的に労働者がコキ使われ搾取される会社だが、マインドコントロールがすごくて
喜んで会社に奉仕するらしい。

そんな店の新規開店。親がテレビを買ったので、くじにエントリーできた。
当たったら俺にあげるよと言われてる。
景品も豪華だし、当選率も高いみたい。

当選おめでとうございますのメールが来た。
当選品は、「聖夜を2人で。テーマパークフリーパス券。都内食事フリーパス券。都内宿泊フリーパス券。
の三種ペアセット」
万が一当選品がお客様のご要望に合わなければ、何なりとご相談くださいと書いてある。

ヒッキーの俺には無用の景品だ。いらねぇ。

でも、その景品が送られてきた。ほっぽっといたら、メールが来た。
当選品にはご満足いただけましたでしょうか。と。何かご要望はございませんかと。
あの店のことだから、文句を言えば別の景品に交換してくれるかもしれない。
ダメ元だ。メールで、この景品は嬉しくないので、いらないと送った。(気が向いたら続く)
96(-_-)さん:04/12/17 14:19:25 ID:???
HPの方、更新滞ってるな
97(-_-)さん:04/12/17 16:31:17 ID:???
>>96
すいません。
自作スレ、どの話とどの話がつながってるのかなとか見直してたら嫌になってきて放置してますた・・・。

お題スレ、12月16日分まではうpしました。
作者さま>>改行・ページ分割等、直しやがれ(#゜Д゜)というところがありましたら、遠慮なくおっしゃってください。
98(-_-)さん:04/12/17 17:05:14 ID:???
>>97
乙です。あまり無理なさらずに…。
9995の続き:04/12/17 17:17:52 ID:???
返信メールが来た。担当の△△ですと。女性の名だった。
お客様に満足していただくのが当店の姿勢ですのでどうたらこうたらと。
結局、他の景品との交換は認めないが、この景品に満足しない点があれば
景品の主旨の範囲内で、柔軟にサービスを追加してくれるということらしい。

あの会社のことだから、担当者がデートに付き添ってくれるというぐらいは
やるのかもしれない。
しかし、俺はヒッキーなのだ。
テーマパークも食事も宿泊も、ノーサンキューだ。残念!

自分はそういうところは苦手なので、とメールを入れた。

次は電話が来た。担当の女性だ。
どうしても、景品を受け取って、楽しんでもらわなくては困るということらしい。
何か必死なのだ。さすがは洗脳会社だ。
どうしても断りきれない雰囲気だが、さすがに女性とテーマパークやら食事やらは
今の俺には無理だ。
すいません。お断りしますと、無理やり電話を切った。

券だけもらって、金券ショップに売るという手もあるかもしれないが、そんなのメンドくさい。


今度は、写真付きのメールが来た。まあかわいい女性だが、必死すぎるよ!
私が喜んで同行いたしますので、どうしても景品を楽しんでくださいということだ。
めんどくさいので、自分はひきこもりで全然外出していないこと、外が怖いこと、
デートなどは到底無理なことをメールに書いた!


私が車を運転するので、助手席に座ってくれていればいいと。あとは私がリードするからと
いう内容のメールが来た。しつこ過ぎ!

もうこうなったら、サービスに乗ってやろうか。(気が向いたら続く)
10099の続き:04/12/17 17:34:34 ID:???
12月の何日がよろしいですか?と、サービスを受けることも
同行デートにも同意していないのに、既に日にち指定を要求してきた。

無視していたら、その後もメールが来たり、電話が来たり…。
ご指定が無ければ、12月○日にお伺いしますと、勝手に指定してきた。

もう、勝手にしろ!
服が無いので行けませんとメールを入れた。
私の弟の服を借りて持っていきますので、ご安心くださいと。
11時にお伺いしますので、お待ちしていてください。
万が一ご在宅でなければ、その後も何度も伺いますと。

もう、どうにでもなれ。知らんよもう。好きにして!

指定の日まで数日になったころ、テレビでこのコンジョー電器の
異常なサービスが問題になっていると報道されていた。
社員を洗脳して、とんでもないことをやらせていると。
洗脳の生々しい実態も明らかになり、そして社員による
常識ハズレのお客様や取引先へのサービスも、報道されていた。

当然警察も捜査に乗り出し、実際関係者が既に何人も逮捕されたらしい。
いずれ捜査は、会社の上層部に及ぶことは確実だと。
ワイドショーもこの話題で持ちきりだ。
イイ思いをした“お客さん”も、証言していた。

さてその後、申し訳ございませんが、デート同行の約束は
誠に勝手ながらキャンセルさせていただくことになりました。
大変申し訳ございませんと。メールと電話の連絡が来た。

指定の日。俺はいつものようにパソコンをやって、日が暮れた。(終わり)
1011/2:04/12/21 03:25:02 ID:???
毎年12月が近づくと、私は憂鬱に襲われる。
クリスマスイブの夜は、人々が思う以上に私は非常に忙しいのだ。
子供たちが私を待っているのは分かるのだが、実際待っているのはプレゼントだろう。
それに私だってクリスマスイブくらい楽しみたいのだ。何がクリスマスか。
私は何なのだ。ただのプレゼント配達人なのか。プレゼントくらい自分らで買うがいい。
沸きあがる思いに耐え切れず、今年から私はサンタクロースなるものを辞めることに決めた。

しかしサンタクロースがいなければ世界が困ってしまう。これはいけない。
次のサンタクロースを見つけなければならない。私の最後の責任である。
下界に降りると、暇そうなみすぼらしい老人を見つけ、今年の役目を引き継いでくれるように懇願した。
まあ誰でも良かったが、身寄りがないと言うその老人は、この忌々しい役目を快く受けてくれた。
老人を見送ると、私は、ただの爺になった。もうあのもさもさした白髭もない。
ああ、すっきりした。冬がこんなに気楽なものだったとは。寒ささえすがすがしい。
1022/2:04/12/21 03:26:09 ID:???
町を歩いていると、赤白緑のクリスマスカラーとでもいうのだろうか、三色が踊って、なるほど愉快である。
若いアベックなども暖かく手を繋いで町を闊歩している。昔を思い出し、私は暖かさが恋しくなった。
家族連れも見かけたが、サンタさんサンタさんと叫んでいる小さなかわいい子供もいた。
たまらず、「私がサンタだよ」などと言い子供に驅け寄ったが、泣かれて去られてしまった。
親には怖い目で睨まれてしまったが、変質者か何かだと思われたのだろうか。
確かに現在は違うが、しかし私はサンタクロースだった。
あの子供に去年電車セットなどをプレゼントしたことも、翌日の子供の笑顏も覚えている。
しかしやはり今は白髭のサンタクロースではない、みすぼらしい老人であることを思い出した。
そうして毎日町を歩いて、私はとぼとぼと家へ帰った。家には誰もいなかった。

12月24日になった。何故だかこの日、私は何だかとても寂しいのだ。
以前はあれほど気を重くした日、サンタクロースなど辞めれば気が軽くなると思っていたのだが。
私は何もすることがないからみかんを食べながらテレビを点けて一日中ぼうっとしていた。
まあしかしテレビは賑やかだが虚ろなものだ。
独りでカカカと笑っている内は楽しいが、しかしそれに気付くと寂しくなる。
深夜になって、外は静まった。寒さも深まっている。
去年まで、ちょうどこの時間、この付近を廻っていたはずだ。
私は窓を開け、空を見た。あの老人が、いやサンタクロースが飛んでいた。
「おお、お久しぶりです」と、サンタクロースは私に話し掛けてきた。
「あなたにお礼が言いたかったのです」「これほど感謝される職業はありませんよ」
「さようなら、メリークリスマス」
サンタクロースは、みすぼらしい老人だった頃を忘れたかのような笑顏を振り撒いて、忙しく去って行った。
窓を閉め、部屋へ戻ると、枕元にはサンタクロースからのプレゼントが置いてあった。
103(-_-)さん:04/12/21 14:37:00 ID:???
>>101-102
何がよくて何が悪いのかわからないっていうことを強く意識させてくれる作品だな。泣ける。
104(-_-)さん:04/12/24 16:12:47 ID:???
下界に降りてきたサンタは独居老人になっちゃうのかな・・ホームレス?さみしぃ
105(-_-)さん:04/12/25 08:36:30 ID:???
リニュ乙
106(-_-)さん:04/12/28 21:47:19 ID:???
少女はクリスマスの夜、父に犯された。
それまでにクリスマスプレゼントを貰ったことは無かったが、かすかな期待を抱き
眠ろうとした時だった。
当時少女は小学四年生であり、冬休み明けの話題といえばクリスマスに何を貰ったのか、
とか、正月にお年玉をいくら貰ったか、だった。
親戚からお年玉は貰っていたので──といってもそのほとんどは父が奪っていた──その
話題には参加することが出来たが、前者の会話には入れなかった。

部屋のドアが開いたとき、少女はついにサンタクロースが来たのかと思い、喜んだ。
起きていると思われるのはまずいと思い、寝たふりをした。
足音が近づくにつれて心臓が高鳴ったが、突然腕を捕まれ思わず目を見開いた。
あまりに驚いたのでそれが父だということがわからなく、叫ぼうとしたが声が出なかった。
「メリークリスマス」とその男が囁き、少女は無理やり服を脱がされた。
指──太い指だった──で股間を弄られ、しばらくすると異物が体内に侵入してきた。
ひどい痛みに襲われながら、少女が思ったのは「この人はサンタクロースでは無い」という事だった。
107(-_-)さん:04/12/28 21:48:13 ID:???
翌日目を覚ますと、昨夜男が言った「メリークリスマス」という言葉が浮かんできた。
その言葉に思考を支配されながら、朝食を摂った。
隣に座っている父が自分に向かって話をしているのに気付いたのは既に食べ終わるころだった。
最初の方を聞いていなかったのにも関わらず、その話が昨夜のことを言っているのがすぐにわかった。
思わず気持ち悪くなり、食べていた物を吐いた。

冬休みが明け、しばらく学校に通った後、少女は学校に行かなくなった。
冬休み中は毎日父とセックス──あの行為がセックスだと言うらしい事も覚えた──をした。
気付かぬうちに痛みも快楽に変わりつつあった。
学年がひとつ上がり、数ヶ月が経った頃、自宅で父の子を産んだ。
男の子だった。
その時彼女の頭に、これまで一度も考えなかった、いや、考えようとしなかった母の存在についての
疑問が浮かんだ。
彼女は自分の母に会ったことが無かった──または会った記憶が無かった。
家を出たのか? 既に死んだのか? 父からは何も聞かされていなかった。
だが、その疑問を父に尋ねることはしなかった。
聞くのが怖いと思ったのかもしれない。(続くかは不明)
108(-_-)さん:04/12/30 22:35:53 ID:???
続かないと何がなにやらわかんないな。
109(-_-)さん:04/12/31 00:06:40 ID:???
親戚。遠くの親戚より近くの他人と言う言葉もある。
私は、親戚と言う概念が嫌いだった。叔父さん、伯父さん、伯母さん
私は幼い頃から、(いや、幼いからなのか)大人と話すのが嫌いだった。
向こうからしてみれば、自分の甥だからって初対面でも馴れ馴れしくしてくる。
私からしてみれば、そんなこと関係なく、見知らぬ人に馴れ馴れしくされるのが不愉快でたまらない。
それに、君付けされるのも嫌いだった。普段学校ではあだ名で通っているので、慣れてないのか。
正月は、親戚も来れば、もちろん従兄弟も来る。その従兄弟というのが、私の兄弟よりも10歳以上年上で、
私が物心が付く頃には、もう成年だった。当然、一緒に遊んだりしない。
従兄弟が来るのは、正月だけだった。今思うと、私より従兄弟のほうが辛かったのかもしれない。
なぜなら、私が快に思ってなければ、当然向こうだってよくは思ってないわけで、
親たちは、里帰りと言う感覚で割りと会話も弾み楽しんでるのだが、従兄弟たちは、
言ってみれば、他人の家で丸一日過ごす羽目になるのだ。やることもないから、
適当に飯食って、テレビ見てコタツで帰りの時間をじっと待つ。
私はと言えば、嫌なら部屋へ逃げることが出来た。
が、従兄弟たちは他人の家に閉じ込められっぱなし。私がその立場だったら、
考えただけでも頭痛がしてきそうだ。

110(-_-)さん:04/12/31 07:46:22 ID:???
父親はクリスマスの夜、娘に犯された。
それまでにクリスマスプレゼントを貰ったことは無かったが、かすかな期待を抱き
眠ろうとした時だった。
当時父親は中年であり、冬休み明けの話題といえばクリスマスに何を貰ったのか、
正月にお年玉をいくら貰ったかだった。
親戚からお年玉は貰っていたので──といってもそのほとんどは娘が奪っていた──その
話題には参加することが出来たが、前者の会話には入れなかった。

部屋のドアが開いたとき、父親はついにサンタクロースが来たのかと思い、喜んだ。
起きていると思われるのはまずいと思い、寝たふりをした。
足音が近づくにつれて心臓が高鳴ったが、突然腕を捕まれ思わず目を見開いた。
あまりに驚いたのでそれが娘だということがわからなく、叫ぼうとしたが声が出なかった。
「メリークリスマス」とその娘が囁き、父親は無理やり服を脱がされた。
指──細い指だった──で股間を弄られ、しばらくすると異物が体内に侵入してきた。
ひどい痛みに襲われながら、父親が思ったのは「この人はサンタクロースでは無い」という事だった。
111(-_-)さん:04/12/31 07:47:35 ID:???
翌日目を覚ますと、昨夜娘が言った「メリークリスマス」という言葉が浮かんできた。
その言葉に思考を支配されながら、朝食を摂った。
隣に座っている娘が自分に向かって話をしているのに気付いたのは、既に食べ終わるころだった。
最初の方を聞いていなかったのにも関わらず、その話が昨夜のことを言っているのがすぐにわかった。
思わず気持ち悪くなり、食べていた物を吐いた。

冬休みが明け、しばらく勤めた後、父親は会社に行かなくなった。
冬休み中は毎日娘とセックス──あの行為がセックスだと言うらしい事も覚えた──をした。
気付かぬうちに痛みも快楽に変わりつつあった。
娘の学年がひとつ上がり、数ヶ月が経った頃には、自宅で父の子を産んだ。
男の子だった。
その時父親の頭に、これまで一度も考えなかった、いや、考えようとしなかった妻の存在についての
疑問が浮かんだ。
彼は自分の妻に会ったことが無かった──または会った記憶が無かった。
家を出たのか? 既に死んだのか? 娘からは何も聞かされていなかった。
だが、その疑問を娘に尋ねることはしなかった。
聞くのが怖いと思ったのかもしれない。(続くかは不明)
112(-_-)さん:04/12/31 13:51:11 ID:dOls/7kG
なじゃこりゃ?本人?
113(-_-)さん:04/12/31 16:59:21 ID:???
本人じゃないです
114(-_-)さん:05/01/01 23:00:14 ID:???
タイトル
「基地害病棟」

おおまかなストーリー
 20XX年、深刻化したヒキコモリ問題は家族殺害、通り魔事件、
 幼女誘拐を次々引き起こし
 政府は、ついにヒキコモリ収容する機関を作る。
 ここでは、その収容所から出られない代わりに、
 ある程度の制限はあるが、パソコン、ゲーム等、自由に
 注文したものを政府によりもらうことができ、
 一生引きこもれることができる。
 そして、ヒキコモリであった「ノブオ」も家族により
 半無理やりで政府のヒキコモリ収容所に押し込められる。
 しかしノブオが見たその収容所はキチガイの集まりだった。
 緑色の壁びっしりに書かれた電波な文章。
 狂乱しながら、自分の手をカッターナイフで切りつける女の子。
 トイレで行くのがめんどくさくて、個室の床一面に糞尿をたれながしながら
 パソコンをするデブの男性。
 ノブオは、そこでキチガイとなって変わり果てた幼なじみの女の子と再開する。
 そして、自分自身もじょじょにキチガイに近づき、
 それを必死で変えようとする。

去年RPGツクール2000で作ろうとおもってたものです。↑
115(-_-)さん:05/01/01 23:23:13 ID:???
114
それ面白いね。
116お知らせ:05/01/02 20:51:01 ID:???
あけましておめでとうございます。

◆一月のお題◆
 「自転車」

◆プチニュース◆
 【カードで】御前ら何か作ってみませんか?【ゲーム】
 http://life7.2ch.net/test/read.cgi/hikky/1102948667/
 上記のスレで「ロンド」という世界を完成させるためにアイディアを募集中とのことでするー。
117(-_-)さん:05/01/04 19:29:37 ID:???
明けましておめでとうございます。

初めに作品(お題作品)を投下した人が次の月のお題を決められるんですよね。
決めたいけど作品を書いてない…
118(-_-)さん:05/01/04 23:16:32 ID:???
自転車で遠出をたまにしていた。
好きな地域があって、少し山の方の道路が広くて、古本屋があって
土地の雰囲気が好きだった。

必死にこいでいたところ、長い下り坂のところで釘か何かを踏んだ。
そのまま走ったが、だんだん重くなり、自転車を止めた。釘を抜いて空気が抜けた。
そこから自転車が重かった。(終わり)

※この作品は、サイトに載せないでくださいw
来月のお題を決めたいがために、適当に書きますたw

2005年2月のお題

『現実世界の隙間から、あちら側の世界が忍び込む』  で、お願いします。
119(-_-)さん:05/01/05 01:51:03 ID:???
あちら側の世界ってなんじゃらほい。

書いた動機は別に構わないんだけど、そのために話を適当にされると
なんだかなあ、って思ってしまうのが正直なところ。
120(-_-)さん:05/01/05 16:16:34 ID:???
あげ
121118:05/01/05 16:47:52 ID:???
>>119 スマソ
122(-_-)さん:05/01/06 09:07:53 ID:tYEI084Z
>>119
禿同。>>118は正直自分で出した二月のお題で書く気があるのかどうか疑わしく思えてしまう。
123(-_-)さん:05/01/06 10:26:45 ID:???
|;-ω-)
124(-_-)さん:05/01/06 11:39:11 ID:???
>>サイトが重いというメールを下さった方
他のフリースペースを探してみましたが、いいところが見つかりません。
(契約プロバイダのスペースは個人的に使っているのです…。申し訳ないです。)
引き続き探してみますです。はい。
125(-_-)さん:05/01/06 11:52:43 ID:???
>>118
新年一発目の作品投下おつであります。
お時間のあるときにでも、また書きに来てくださいませー。

>>119>>122
本をただせば>>87で「◆お題について◆」なんて言い出した自分のせいかもです。
ごめんなさい…(´・ω・`)
126118:05/01/06 17:28:30 ID:???
申し訳ございませんでした。
>>118の2月のお題は、取り消させて頂きます。
従来どおり、今月の初のお題小説投下をした人が、次月のお題を決めてください。
127(-_-)さん:05/01/08 00:45:41 ID:???
このスレもう駄目だな
128(-_-)さん:05/01/08 03:24:50 ID:???
 少し焦り気味に、俺はペダルを踏み込んでいる。
 俺の通う高校は交通の便がいまいちという事もあり、自転車通学は効果的手段だ。
とはいえ、許可番号シールをもらえるまでが少々手間なので、実際に利用している
生徒はそう多くはない。
 通学路の途中、短いものの傾斜のきつい坂が存在する。いつか可愛い彼女を後ろ
に乗せて、全力でこの坂を立ち漕ぎするのが俺の夢だった。
 なのに今、後部座席に座っているのは妹の一佳(いちか)だった。人生は理不尽
だと思う。
「しょうがないじゃないさー、歩いたら間に合わないもん」
 ちらと振り返ると、風にたなびく黒髪を背中に撫でつけながら、まるで感謝の気
持ちが窺えない表情で、一佳が笑っているのが見えた。
 そう。俺は何も好きこのんで妹を後ろに乗せてやっているわけじゃないのだ。
一佳にも専用の自転車がある。
 であるにも関わらず、なぜこんな事態に陥っているかというと――あろうことか
こいつは、自分の自転車を、友人に貸し与えてしまったのだという。
 なんでも、友人も自転車通学をしているのだが、数日前に自転車が盗まれてしま
い、戻ってこないのだそうだ。気の毒なことではある。俺だったら、慰めの一言ぐ
らいは言ってやるにしても、貸そうなどとは露も思わない。何しろ使うのだから、
当然だ。
「おまえなぁ、ダチの心配すんのもいいけど、自分の心配まずしろよ」
「いいじゃん別にぃ。こうして兄貴と一緒に通学するのも久々だし」
「まあそうだけど」
 妹はやけに上機嫌だった。
 どうにも背中がむず痒い。それと、視線が気にかかる。
 ああ、そこの女子生徒、誤解するなよベイベー、こいつはステディじゃない。
シスターだシスター。勘違いするな、マジで。俺フリーだよ? 自由すぎてもう、
誰にも束縛されないぐらいに。羽ばたけ俺。きらめけ青春。落ちるな受験。
「ちょっと兄貴ー、スピードあげてよ。遅刻しちゃう」
「うっせ。一蓮托生だ」
 ええい、そんなにくっつくな。誤解が深まるだろうが。
129ミツル:05/01/08 03:29:28 ID:???
名前入れ忘れた。とりあえず書いたものの、オチが決まりませんでした。
爽やか系を目指してみたのですが、どうも不完全燃焼。
あ、あと二月のお題は別に118さんのでも構わないのですけど、なんか
浮かんだら発表しますね。
130(-_-)さん:05/01/08 21:56:22 ID:???
>>128
続編きぼんぬ!
あとスレ違いですが、運び屋ワールドの続編もきぼんぬであります!
131ミツル:05/01/12 06:11:47 ID:???
 休日というのは寝るために存在している。他の用途は断じて認めない。たとえば、
異性とのデートだとか、あるいはデートだとか、もしくはデートだとか、よりにもよって
デートなんて用法は認めるわけにはいかない。いかないのである。
 というわけで俺は朝からふかふかのベッドに沈んだまま、心地よい微睡みに身を
委ねていた。このまま目覚めたくない。かわいい彼女がいない現実とかは見たくない。
「兄貴」
 こんこんとドアを叩く音がするが、俺の耳には子守歌の伴奏程度の役目しか果た
さないのである。
「起きなさーい、ってか起きろ〜」
 こんこんからごんごんへ音が変わるが、俺の耳には心地よいバイブレーションの
役目しか果たさないのである。
「いい加減に――」 音が止んだ。
「しろっ」
 声と同時に、がちゃりとドアが開く音。続いて、下腹部に鈍い痛み。
「ぐおっ!」
 俺はベッドの上でのたうち回った。
 痛みに悶えながら、呻く。
「なぜだ……俺の絶対領域が、こんなにも容易く破られようとは……」
「イミフメーなこと言ってないで、さっさと起きる。いま何時だと思ってんの?」
「何時だろうと構わないだろ。休みなんだから」
 不機嫌に呟くと、一佳は大袈裟なほど盛大なため息を吐いた。
「そんなんだから、いつまで経っても彼女とかできないわけね」
 ズキンと来た。これは別にズキンちゃんがやってきたわけでもなければ、
頭巾と一緒に何かが来たわけでもない。ごめん、つまんないこと考えて。俺って
朝は低血圧だから。
 とにかく傷付いた俺は、シーツを手繰り寄せてさっそく療養に入る事にした。
「だから――起きろって言ってるの!」
「わかった。わかったから、その振り上げた足は元に戻そうぜお嬢さん。はしたない」
 不承ながら身を起こし、欠伸をする。時計を見ると、十時を回っていた。
なんだ、まだまだ朝じゃないか。じゃあ寝るか、というわけにもいかなそうなので、
部屋を出る。
132ミツル:05/01/12 06:14:24 ID:???
体調不良です。続編、書いてます。(運び屋はまだ未定)
なんかさらに続きます。いちおう自転車からませます。

二月のお題ですけど、単純に『異世界』でどうっすかね。
別に異世界そのものを出せとか、ファンタジー限定とかそういう意味じゃなく、
雰囲気が出ればいいっていうか…定義は各自捉えて欲しいっす。
133(-_-)さん:05/01/12 11:22:10 ID:???
うん、異世界でいいと思う。

続き期待してます。
134(-_-)さん:05/01/13 22:18:52 ID:???
>>132
お体の具合はどうですか?
どうぞお大事になさってください。
135ミツル:05/01/15 12:45:25 ID:???
「朝御飯は適当に食べといて。昨日の余り物あるから」
「あ、そう」
 両親は共働きで、家にいることの方が少ない。ゆえに食事は作れる時に作れる
奴が作る、という実にアバウトな分担制だった。休日である今日は、揃って昼まで
爆睡していることだろう。
 洗面所で口を濯ぎ、顔を洗う。着替えは、いいか。出かけるわけでもないし。
 リビングに行くと、一佳が電話をしていた。家族や友人なら携帯にかけてくる
だろうから、勧誘の電話か何かだと思い、口パクで問いかけるが、首を振られる。
勧誘の場合、携帯で自宅にかけることで電話を切りやすくするという手法が我が家
ではよく用いられているのだが、どうも違うらしい。
 話し終えたのを見計らって、声をかける。
「誰?」
「友達。ほら、前に自転車貸してた子」
「ああ」
 直接会った事はないが、よく話には聞いている。少し風変わりな性格で、将来は
絵描きを目指しているんだとか、なんとか。
 その子のお陰で、俺は妹を毎朝自転車の後ろに乗せるはめになったわけだが、
まあ過去のことは今さらどうこう言うまい。責任は一佳にあるのだし。
「自転車、新しいの買ったんじゃなかったか?」
「うん。そうなんだけど、返しに来れないんだって」
136ミツル:05/01/15 12:47:08 ID:???
「なんで」
「わかんない」
「わかんないって……家遠いの?」
「遠くないよ。何か直接来てくれれば分かるって言ってたから、今から行ってみる」
 思わせぶりな言い分だ。体調が優れないならそう言えば済むだけだし、仮に自転
車を壊してしまったというような場合でも、口伝てに言えばいいだけの話だろう。
 不思議に思っていると、一佳が意味ありげな目線を送ってきた。
「兄貴も来る?」
「なんで俺が行かなきゃならん」
「家でごろごろしてるよりマシでしょ。運動した方いいと思うよ」
「つまりそれは」 頭を掻く。「運転手としての役割を俺に期待しているわけか?」
「当ったり〜」
 朗らかに微笑む妹に、俺は軽く手刀を振り下ろしたが、あっさりと避けられた。
完全に行動が予測されている。過去の経験上、俺が自分の頼みを断りきれないこと
を察知しているのだ。
 弱みという弱みを握られているわけじゃないが、単純に俺は一佳の泣き顔が苦手
で、その事を悟られてからというものは、ことあるごとに利用されている。決して
シスコンとかではない。断じてない。
「じゃ、ちょっぱやで食べてね。あたし着替えてくるから」
 出かけるとなれば、俺としても着替えたい。
 手早く食べて欲しいのなら準備してくれてもいいように思うのだが、気遣いの精神
を少々育て損なってしまった節がある妹に諭したところで、著しい効果が認められた
凡例はないのであった。実の兄を起こすために足蹴を厭わないような輩だ。淑女には
ほど遠い。
 不服ではあるが――まあ、本当に寝過ごすだけの休日というのも、貴重な青春の
消費という気がしないでもないし、外の空気に触れていた方がいくらか健康的という
ものだろう。俺はなるべく前向きに考えることにした。
137ミツル:05/01/15 12:49:38 ID:???
まだ続くように見えたとしたら、それは正解なのです。すみません。
そう長くするほど大した話ではないのですが。
>>133
>>134
どうも風邪だったみたいですが、とりあえず熱も退いたので、大丈夫なような気が
します。ありがとうございます。

それにしてもめっきり投稿がありませんね…自転車って案外難しいのかな。
138(-_-)さん:05/01/15 21:17:03 ID:???
冬の寒い日、冷たい風に吹き付けられながら自転車を漕いでいた。
カゴにはサッカーボールを入れていたが、少しスペースが開いていたので
窮屈に、ピンポン玉のように動いていた。
寒さのためか、通りを行く人は少なく、街には活気が無かった。
公園に着くと寒さを知らない子ども達が走り回って遊んでいた。
軽くボールを蹴ろうと思って来たが、子ども達の邪魔になりそうだったので諦めて帰ることにした。
帰る途中、普段行くコンビニに寄ろうとしたが、そこには何も無かった。
茶色い土が露出していて、霜がうっすらとその勢力を広げつつある。
隣には見慣れた花屋がシャッターを下ろしている。
──いつの間に閉店したんだろうか。
再び自転車を漕ぎ始めてから数分後、カーブを曲がろうとした時右のブレーキが切れた。
いつも左のブレーキしか使っていなかったために負担がかかりすぎたのかもしれない。
仕方が無いから普段は使わない右のブレーキで速度を緩めた。
面倒なので自転車屋に持っていくのはまた今度にしよう。
家の前に着いた時、自分の部屋──アパートの2階にあり、道路に面している──の明かり
が点いていることに気がついた。
──あれ? 点けっぱなしだったか。
自転車をアパート入り口の脇に止め、階段を上った。
一応自転車置き場もあるが、やや奥にあるので使い勝手が悪い。
それでいつも入り口の脇に止めている。管理人も恐らく知っているだろうが注意されたことは無い。
自分の部屋の鍵を開けようとしたが、鍵はかかっていなかった。
139(-_-)さん:05/01/15 21:17:35 ID:???
ふと気付くと傍らにいる女性の姿が目に入った。
すぐに隣に住んでいる女性だとわかった。
彼女は確か三十代のはずだが、外見は若々しく二十代と言っても通用しそうだった。
「あ、気がついた?大丈夫?」
状況がよくわからなかったが、視線はスカートから窺った彼女の足に固定されていた。
話を聞くと、自分の部屋に空き巣が入ったらしく、逃げようとドアを開いたところ、
丁度帰ってきた僕の頭を殴打し、今に至るという事であった──その場に居合わせたものは居らず、
ほとんどが推論とのことだった。
また、犯人は僕の自転車を使って──あそこに止めている人は他にいない──逃走したこともわかった。

自室に戻ってからすぐ、犯人が捕まったとの情報が入った。
どうやら車にぶつかったとのことだった。
──そういえばブレーキが壊れたままだったな。
その後、介抱してくれた彼女に、お礼としてキャンディーを届けた。
彼女にあげるのはもちろんヴェルタースオリジナル。
なぜなら、彼女もまた、特別な存在だからです。
140ミツル:05/01/18 17:00:59 ID:???
 そして俺は、自転車のペダルを漕いでいる。後ろに妹を乗せて走るのにすっかり慣
れてしまったので、一人になったら逆に走りにくくなるかもしれない、などと下らな
い思考も過ぎるが、それも一瞬のこと。
 岐路に差し掛かる度にあっちだの、こっちだのと声をあげる一佳に、俺はひとつの
疑問を口にする。
「さっきの電話、なんで携帯にかけて来なかったんだ?」
「あの子ケイタイ嫌いなの。持ってないし。だからけっこう不便なんだよね〜」
「へえ」
 今どき携帯を持たない主義とは、頑固な奴だ。利便性を考えれば、持たないことな
ど考えられないし、そもそも、持たない事によるメリットなんて存在するのだろうか
? いちいち自宅に電話をかけているようでは、友達付き合いも困難だろう。まあ、
俺の知ったことではないけれど。
 こうして一佳を後ろに乗せていると、一佳が初めて自転車に乗った時のことを思い
出す。
 もう十年近く前の話だが、今でも鮮明に思い出せる。
 誰からの指導も受けず、自力で難なく乗りこなしていた俺を、尊敬の眼差しで見つ
めていた無邪気な瞳。あたしも乗れるようになりたいとせがまれ、教え始めたものの、
まるで上達しなかった。補助輪を外せるようになるまでが一苦労で、ずっと後ろで支
えてやらないと、ぎゃあぎゃあ喚くもんだから、古来から伝わるこの状況での常套手
段として、わかったわかったと言いながらこっそり手を離してしまい、ほら走れたじ
ゃないか怖くなかっただろう大したことないだろうもう一人で平気だな、ってのを実
践したら、あっさり横転しちまって大泣き。信頼を取り戻すまでが大変だった。
141ミツル:05/01/18 17:01:39 ID:???
 回想に耽っている内にも脳は一佳の声に従って順路を変え、景色は流れていた。眼
前には見慣れない風景が広がっている。
「……なあ」
「何?」
「おまえ、遠くないって言ってなかったか?」
 俺の体内時計に狂いが生じているのでなければ、すでに三十分ぐらいは走り続けて
いる。
「うん」殊更に明るく、妹は告げた。「自転車で一時間もかからないよ」
「ほぅ」
 ちなみに家から学校までの距離は、自転車通勤で片道二十分程度だ。往復したうえ
に、ファーストフード店に立ち寄っても時間が余りかねない。
「おまえの遠近感の狂いと、おまえの友達があっさり来てくれと言った感覚のおかし
さについて問い詰めたいところだが」
「来てくれとは言われてないよ。来れば分かるよって言われたから行くって言っただ
けで」
「それで素直にうん、今から行くねって言える距離じゃないだろ」
「別にいいじゃんさー。朱美はけっこう可愛いよ? 兄貴好みかも」
 ……まぁ、今さら引き返すのもあれだしな。この程度でへばるようでは、陸上部幽
霊部員の名が廃る。
 黙り込んだ俺を見て、一佳がくすくすと笑っているような気がするが、放っておこ
う。
142ミツル:05/01/18 17:07:02 ID:???
連載と化してますが、まだ続…いやもう続かなくてもいいですか?
大した展開は考えてません。

>>138
うーん? オチがちょっとよくわかりませんでした。なぜキャンディ?
143(-_-)さん:05/01/20 00:57:05 ID:???
ラストまで読んでみたいけど、無理に書いてくれとは言わないですにょ
144(-_-)さん:05/01/20 01:26:32 ID:???
続きが投下されるのを毎日お星様にお願いするにょ
145ミツル:05/01/25 22:29:05 ID:???
 西沢朱美の家は、郊外の住宅街にあった。人工的な緑の配置と、似たり寄ったり
な一戸建てが連立する街並み。住民は少なくないのだろうが、一抹の淋しさを
覚えるのは何故だろう。住み心地はよさそうなのだが、通りかかった団地近くの
公園では、子供の姿が見られなかった。静かな街だと思う。
 表札の前に一人の少女が立っているのを見つけると、一佳が真っ先に反応して、
声をかけた。
「やほう、あーみん」
「ああ、いっちゃん。ごめんね。遠かったでしょう?」
 振り返った少女は、言い分には反してあまり申し訳なさそうではない表情で謝る
と、ついでとばかりに俺を見た。意志の強そうな、鋭い睥睨。微妙にたじろぐ。
「その人は、お兄さん?」
「似てる?」
「ぜんぜん」
 うはは、と一佳は屈託なく笑うが、あーみん、とやら――朱美の表情は全く笑っ
ていない。俺は中途半端な愛想笑いで場を濁した。美人だとは思うが、どうにも
一癖ありそうな女だった。
 とりあえず自己紹介はしておくか、と口を開きかけるが、それより早く妹が疑
問符を発していた。
「なに見てたの?」
 すっ、と朱美が指さす庭先には、一佳の自転車があった。
 見間違えようもないのは、フレームの至る所にステッカーやシールが張り巡らさ
れているからだ。小学生ならともかく、高校生にもなってどうかと思うが、それを
平然と借り受けたこの朱美という少女も、なかなか肝が据わっていると言うべきか、
何というか。
 自転車は一見して、壊れているようには見えない。しかし、ハンドル前のアルミ
製のバスケット部分が、敷き詰めた藁のようなものでびっしりと埋め尽くされてい
た。
 そしてなにやら先ほどから、喧しいほど聞こえてくるこの鳴き声は……
146ミツル:05/01/25 22:32:32 ID:???
「うわっ、何あれ? カラス?」
「ツバメだろ」
「お兄さん正解。ツバメの雛が五羽、あの中にいるの。雄が二羽に雌が三羽」
「性別まで分かるのか」
「冗談を真に受けないで下さい。羽も生え揃ってない内から判別はできませんよ」
「……あ、そう」
 そんな真面目な顔で言われても、誰も冗談とは受け取らないと思う。
 しかしまあ、これで謎は解けた。確かにこんな状態では、返しに来ることもでき
ないだろう。にしても、電話で言ってしまえばいいとは思うが。
 一佳はしきりに感心しているようで、うーん、これは予想外だったなぁ、などと
漏らしている。
「うちには毎年ツバメが巣を作りに来るんだけど」
 と、朱美は霧除け庇の隅にぶら下がっている外灯を指さした。洋風の角灯で、
家の外観に似合っているとは言い難い。微妙なセンスだ。
「いつもの定位置があそこ。見ての通り、あれつけちゃったから、巣を作る場所
がなくなっちゃったのよね」
「で、あんなところに巣をこしらえたと……」
 他にいくらでも候補があるだろうに。ツバメが民家に巣を作るのは何度か見た
ことがあるが、自転車のバスケットに作ったなどという例は、さすがにお目にかか
った事がなかった。
「他の場所に移そうかとも思ったけど、私、鳥って苦手なの」
「あーみんは焼き鳥も食べられないしね」
「それはギャグのつもりで言ってるのか?」
「ほんとホント。ねえ?」
「まあ、とりあえずここじゃ何ですから、中にどうぞ」
 含み笑いを交えた友人のパスを鮮やかにスルーして、朱美は玄関に俺たちを
招いた。妹は友達の人選を誤っているのではないか、と思わなくもない。
147ミツル:05/01/25 22:36:33 ID:???
今月中に終わるのは無理かもしれないにょ。(感染った)
自転車の謎は消化したけど、まだ終われてない…書くの遅くて申しわけない。
他の方の投稿もお待ちしています。
148(-_-)さん:05/01/25 23:52:59 ID:???
続編投下おつかれにょ!やほーい♪
149(-_-)さん:05/01/26 14:29:00 ID:???
どっこいしょ
150ミツル:05/01/31 15:58:24 ID:???
 他人の家に入るときに最も強く感じる違和感は、匂いだと思う。よほど慣れ
親しんだ親友の家でも、自分の家との匂いの違いはよく分かる。生活する空間
の違いで匂いが変わるのか、生活する人間の違いで、空間の匂いが変わるのか。
まあ、どっちでもいい事ではあるが。
 通されるままに入った部屋のソファーに座り込み、そんなことを考える。
「変わった子でしょ?」
「愛想なさすぎだろ」
 隣に座った一佳が楽しげに聞いてくるが、何が面白いのだろう。話題の中心
人物は今、飲み物を用意すると宣言して奥に消えている。
 他に人のいる気配はないが、部屋の随所に奇怪なオブジェとしか形容のしよ
うがない代物が飾られていたり、何十年も前に流行ったロボットアニメのが脈絡
なくテーブルの上に置かれていたり、何を表現したかったのかは芸術に造詣の
ない俺には不明瞭な抽象画のポストカードが壁一面に貼られていたりするのは、
果たして誰の趣味なのか。やはりあの女だろうか。
「親の趣味だとしても、どっかしら受け継いでる面はありそうだな……」
「何が?」
「どっ!」
 いつの間にか現れていた朱美に驚いて、俺は大いに動揺した。
「……い、いや何でもない、っす」
「ふぅん。これ、どうぞ」
 相変わらず表情に乏しい顔面のまま、テーブルにマグカップが三つ並ぶ。
なぜか一つだけストローが差さっている。
「それ、お兄さんのです」
「あ、ども」
 なぜストローが? という疑問を脳に浮かばせたまま、湯気の立ち上るカップ
を受け取る。中を覗き込むと、どろりとした黄色い液体が目に入った。
「……これは」
「コーンポタージュスープ」
「そうだとは思った」
151ミツル:05/01/31 15:59:21 ID:???
 釈然としないまま妹の手元を覗き見ると、そちらはしっかりとしたカフェオレ
のようだった。ストローも差さっていない。
 なぜ俺だけ。
 とりあえず口にする。すこぶる熱い。舌を火傷しそうだ。というかした。確実
にした。痛いし。素直にストロー使うんじゃなかった。そのうえ、微妙に味が薄
い。底までしっかりとかき混ぜられていないようだ。
「うちでは、初めて家に上がってもらった人には、ストロー付きのコーンポター
ジュスープを飲んでもらう、というしきたりがあるんです」
「――マジで?」
「嘘です」
「…………」
 瞬間的にわき上がったこの感情の名前は、なんだったっけ。
 あ、そうだ、殺意だった。うん。
 しかし俺は理性的な人間なので、抑える。仮にも相手は妹の友達だ。そして女性
だ。ここは紳士的に振る舞おう。
 横で妹が必死に笑いを堪えているような顔をしているが、俺は紳士なので怒らない。
「面白い顔になってるよ、兄貴」
「うるせ」
 この女の何処が俺の好みのタイプだと言うんだ、妹。
 ストローを退けて直に飲みながら、金輪際、妹の観察眼はあてにしない事にしよう
と誓いを立てる。
「で、自転車の事なんだけど」
 まず間違いなくコーンポタージュスープではないマグカップの中身を口にしながら、
朱美が話の焦点を変えた。
「うん」
「見ての通りだから、あのまま返すってわけにもいかなくて」
「あたしは別に構わないよ。っていうか、巣立つまで見届けよ?」
 憂いのない表情で一佳は答える。その余波は俺に回ってくるわけだが、確実に
そんなことを考慮している顔ではない。
「いいの? 巣を他の場所に移してくるって手もあるけど」
「下手に触って人間の臭いが移ると、親鳥が戻って来なくなるんじゃないか?」
「ツバメは人に慣れてる鳥だから平気な気はしますが、断言はできないですね」
152ミツル:05/01/31 16:00:37 ID:???
 話し合いの結果。
 結局、ツバメの専門家でも何でもない俺達が取る行動としては、迂闊な事はしない
方がいいという結論になった。すなわち、現状維持のまま、雛が巣立つまで見守る。
 まあ、妥当な判断だと思う。ツバメに取り立てて思い入れはないが、健気に親の
帰りを待つ雛鳥たちに庇護欲を覚えないほど、冷淡な人間じゃない。
 ちょうど時間的に昼時だったので、昼食の誘いを受けたが、俺は辞退して先に帰る
と断った。また妙なものを出されたくはなかったからだ。だが一佳は断固として一緒
に食べると言ってきかないので、折衷案として俺が作るという話になった。……何か
騙されているような気もしたが、あまり考えない事にする。
 一佳も料理はできるが、手伝ってもらうほど面倒なものを作るつもりもなかったので、
一人で作ることにした。
「お兄さん、料理うまいんですね。驚きました」
 という朱美の評価については、皮肉と受け取っていいのか、本音で言っているのか、
判断に悩むところではあった。人並みに食べれるものは作ったつもりだが、無表情で
誉められても、誉められた気がしない。
 食後はそのまま適当に雑談し、騒がしいツバメの雛達をひとしきり眺め、俺達は家路
に着いた。
「どうせなら、うちに来てくれればよかったのになー。ツバメ」
 緩い坂道を上りながら、暢気な妹の呟きを聞く。
「あんなピーピーうるさいのに庭先にいられたら、けっこう困ると思うぞ」
「鳥嫌いなのに優しいよねー、あーみん」
 あの女が優しい?
 にわかには信じがたい話だ。というか、明らかに俺だけが嫌われているのでは、とい
う気がする。
 その事を告げると、妹はくふふ、と意地の悪い笑い声をあげて、さらに信じがたい事
を口にするのだった。
「彼女、気に入った人を苛めたがる癖があるんだ」
 あたしも昔はよく苛められたなぁ、などという回想のセリフを聞きながら、俺は小さ
く身震いした。
 まさか妹も、朱美に俺が気に入られる事を予想していたのか――という考えが、脳裏
をよぎったからだ。
 嫌な想像を振り切るように、俺はペダルを強く踏み込んだ。
153ミツル:05/01/31 16:01:57 ID:???
 自転車お題完結ー。してない? いやしたんだ。そういう事にして下さい。
二月お題は『異世界』です。よろしくお願いします。
154(-_-)さん:05/02/02 14:16:33 ID:???
乙ディス!
155(-_-)さん:05/02/06 06:39:16 ID:???
ディスディス
廃墟?
156(-_-)さん:05/02/06 11:40:01 ID:???
異世界 作・うんこ

こんにちはトカゲ人間です←ここらへんが異世界
このまえまで魔王やってた
あ、勇者いる
「すいーまっすっすえぇーん、ボキのしっぽしらねー」
「しらねーよ」
「このまえあんたがきったんでしょ?」
「しらねーよ、つーかしぬ?しっぽのない君って、存在価値ないです」
「・・・しっぽは攻撃力255で、超つよかったんだよ、それをおまえが・・・
ぐっ、うううう、うおおおおおおおお
わかった、わかったよ。もう俺の居場所はない
年貢の納めどきってやつだ、やってくれ、勇者よ」
you is dead
元魔王のしっぽはそのころ、ジャングルの奥地で地上最強の蛇をこらしめていた
新魔王の誕生である
その名は、超ウロボロス
全長2kmを超える肉の塊だ
END
157(-_-)さん:05/02/06 12:11:36 ID:???
you is dead
158(-_-)さん:05/02/07 20:23:55 ID:???
保守
159(-_-)さん:05/02/10 11:38:08 ID:???
俺、タヌキを見たんです。この時代にですよ?
絶対ありえないと思ってたから、何度も確かめました。
でも、やっぱりタヌキだったんです。間違いありません。

田中はそう言い残したきり、居なくなってしまった。
忽然と、消えてしまったのである。一ヶ月経っても、彼からは何の連絡も無い。
「田中はタヌキを探しに行ったのだろうか」
誰かはそう問うが、タヌキがいくらこの時代に珍しいからといって、
田中が誰にも告げず消えてしまうまでにタヌキへ執着していたとは考えられない。
彼の両親は、田中が行方知れずになって一週間後、家出人捜索願を届け出た。
だがそれも、田中は任意の失踪として扱われ、積極的な捜索は行われないのが現状である。
もう彼の両親も還暦を過ぎ、あとは一人っ子の田中の独立を楽しみにしながら、
年金を支給されゆっくりと暮らしていた時期だったので、
田中の失踪はまさに寝耳に水、青天の霹靂であった。
察するに余りある田中の両親の思いを、田中の上司・同僚は汲み取ろうと努力し、
休日の全てを田中の捜索活動に費やした。
だが、田中の行方に関して、何の情報のかけらも得られなかった。
一年経って、彼らの捜索活動も打ち切ることになった。

――おい、ずいぶん前、タヌキ探しに行って消えた事件知ってるか。
――田中って奴だろ。あいつ、タヌキになったんだよ。
――タヌキにでも化かされたかな。可哀相にな。

俺はタヌキなんかにはなってないんだよ。探してくれよ、俺はここにいるんだよ。
どうして誰も来てくれないの。俺はここにいるだろ。見えないのか。
馬鹿にしやがって。お前らの横にいるんだよ、俺は。おい。
聞こえないのか。誰がタヌキ探す為に失踪なんてするかよ、おい。誰か。
160(-_-)さん:05/02/15 17:47:01 ID:???
タヌキ
これでおしまい??
161(-_-)さん:05/02/15 18:28:13 ID:???
異世界もいいけど、想像力が乏しい漏れには書けそうもないから
2月だしバレンタインデーも過ぎたことだから恋愛にしないか?
162(-_-)さん:05/02/15 18:57:11 ID:???
こんな私でも、高校生活もなんとかこなして、受験モードに入ってた。今日までは。

今日がちょうど最後の大学の入学試験だった。出来具合なんてこの際どうでもいい。

明日から自由だと思うと、胸が辛くて辛くて。今までなんとなくずっと生活してきた私が、

やっと出来た目標が、大学入試だった。それが今日で終わってしまった。

合格するにしても、浪人するにしても、何より先にまずは明日のことを考えなくちゃならない。

明日の朝は何しよう、昼は何しよう、午後は何しよう。漠然とした不安が頭をよぎった。

一年、二年前の大型連休は何して過ごしてたんだろうと、ふと顧みてみた。

そうか、あの頃も時間をもてあましてたからバイトしてたんだっけ。



とりあず、明日の朝は予定が決まった。新聞の求人情報でも見ようと思います。
163(-_-)さん:05/02/15 19:25:37 ID:???
夜、喉が渇いて目が覚めた。俺は牛乳でも飲もうと思い台所へ向かった。
寝ぼけまなこで冷蔵庫のドアを開けると、なんとそこは一面のラーメン屋だった。
入れておいたはずのドレッシングや食パンや脱臭剤や昨日の残り物のポテトサラダはどこにも無く、
左奥に10席ばかりのカウンターが見える。右側はテーブル席になっていて、学生らしきカップルと
サラリーマンの4人組がそれぞれ食事をしている。

牛乳を飲もうと思って冷蔵庫を開けたのだが、はてどうしたものだろうか。不意のラーメン屋に戸惑う俺。
魚介ダシのいい匂いがするし、冷蔵庫のはずなのに湯気でやたら温かい。と、突然威勢のいい声がした。
「いらっしゃい!」
カウンターの中にいる中年の男だ。
「カウンターどうぞ」
俺は言われるままに、恐る恐るカウンターへ腰掛けた。そして、恐る恐る男に尋ねてみることにした。
「あの、牛乳を飲もうと思って・・・」
「牛乳?うちは見ての通りラーメン屋なんで。ビールならありますよ」
話が噛みあわない。どうもこいつは俺の家の冷蔵庫でラーメン屋を開いている自覚が無いようだ。
「つかぬ事をお伺いますけど、このお店いつ頃からやってるんですか?」俺は違う角度の質問を投げかけてみた。
「そうですねえ、もうかれこれ8年ぐらいになりますね。」
なに?8年もうちの冷蔵庫でラーメン作ってたのか?しかしこれ以上質問を続けても埒が明きそうに無い。
俺は、醤油ラーメン600円を注文した。

ラーメンは中太のちぢれ麺で、あっさりとしたスープによくからむ。歯ごたえのほどはやや硬めで、モチモチした食感がたまらない。
レンゲでスープをすくい口に運んでみる。煮干のいい香りが鼻腔に抜けた。ダシが効き甘みのある醤油スープだ。
俺はあっという間に平らげた。

164(-_-)さん:05/02/15 19:27:05 ID:???
そして会計の段になりあることに気がついた。
俺は夜突然目が覚め寝巻きでここへ来たのである。財布や金など持っているわけがない。やばい。どうする?そうだ、事情を話してみよう。
俺は意を決して店員の男に声をかけた。
「あの・・・・俺、牛乳を飲もうと思ってここへ迷い込んで来ちゃって」
「だからお客さん、うち牛乳は置いてないんですよ」
「いえそうじゃなくて、牛乳飲もうと思って冷蔵庫を開けたらここに・・・」
「冷蔵庫?」
男の目が鋭くなった。きっと俺の食い逃げを疑っているんだ。
逃げろ!そう思って店を飛び出そうと走り出した。

そこで目が覚めた。何打夢か。やたら喉が渇く。俺は牛乳でも飲もうと思い台所へ向かった。
寝ぼけまなこで冷蔵庫のドアを開けると、なんとそこは
165(-_-)さん:05/02/15 19:43:12 ID:???
>>161
ヒッキーに恋愛なんてそれこそ異世界ファンタジーぢゃないか!

>>162
実話?

>>164-165
ワロタwエンドレスいいすねー

管理人さんサイト更新止まってるよ
166(-_-)さん:05/02/16 22:44:34 ID:???
死んだ
167(-_-)さん:05/02/17 13:07:59 ID:???
勝手に殺してやるなよ
168(-_-)さん:05/02/18 00:55:38 ID:???
管理人さん大丈夫かな。体調は平気ですか? というかここ見てますか?
169(-_-)さん:05/02/18 01:46:49 ID:???
飽きたんじゃね?
170ファンタジー:05/02/18 17:01:26 ID:???
マンチェスター・ユナイテッドに所属するロイ・キャロルはこれまでバルテズの影に
隠れ、第二のゴールキーパーとして控えに甘んじていた。
──バルテズが去り、ハワード、リカルドが指揮官の信頼を得られず、今シーズンに
駆ける思いは相当なものであった。

彼が「生まれながらのゴールキーパー」だと世界中に知らしめたのは第二十二節、
トッテナムとの試合であった。
この試合の後に、かつてキーパーながら魅力的なプレーで観客を沸かせたコロンビアの
英雄イギータにして「これまでに見たことの無い才能。プロサッカーにおける目的であり、
また現代には失われつつあるその娯楽性を見事蘇らせた。」と言わしめることになる。

ペドロ・メンデスの放ったロングシュートが契機となった。
ボールは弧を描きゴールマウス目がけてゆっくりと空を切る。
キャロルは落ち着いてボールをキャッチしようとするが、取りこぼしてしまう。
そのミスでボールは一メートル弱、ゴールラインを割ったように思われた。いや、事実そうだった。
だが「神に護られたキャロル」は慌てて──少なくとも観客にはそう見えたが、本人が
本当に慌てていたのかはわからない──ボールを掻きだし、本来ならゴールであるはずのところ
をノーゴールにしてみせた。

ジダン?ロナウジーニョ?真の「ファンタジスタ」はこのロイ・キャロルではなかろうか?
171(-_-)さん:05/02/18 18:33:10 ID:???
コピペ?
172(-_-)さん:05/02/19 13:23:52 ID:???
サイトの管理人さんはタヌキになったんだ
173(-_-)さん:05/02/19 13:52:20 ID:???
>>172
くわしく
174(-_-)さん:05/02/20 00:31:15 ID:???
小人になったもう一人の俺は、自らの体内への侵入を試みた。

時は午前2時。仰向けになって布団に寝る俺は不恰好だ。アホみたいにぽかんと口を開け
半目を開きながら気持ちよさそうに眠るその寝顔はキモチワルイ。
寝巻きの襟をつかみながら右肩口をよじ登り、アゴを乗り越えて口元へとたどり着いた。
息切れがする。自分を乗り越えるとはこんなに辛い事なのかと、
小人になってからはじめて感じる小人生の苦悩。苦労。その他諸々を思い感慨にふけっていると、
一陣の生ぬるい風が吹いた。物思いを吹き飛ばすほどの強風だ。しかも酒臭い。こいつは寝ている俺の寝息だ。
俺は迷った。当初は口から体内へ侵入しようと考えていたのだが、アルコールとヤニまみれの洞窟を通る勇気はあるのか自らに問うた。

小一時間悩んだ末、俺は口腔内侵入を決めた。清水の舞台から、いや泥水の舞台から飛び降りる覚悟だ。
175(-_-)さん:05/02/21 19:34:15 ID:???
夜中、ネットをぶらぶら見ていた。
オカルト系の板を読んでて、リンク先に飛んだ。
真っ黒な背景から、手が飛び出してきた。
(すげぇ怖い仕掛け・・・)

(・・・ん?)
本当にパソコンの画面から、手が飛び出してきたように見えるのだ。
(いやしかし、よくできているなあ〜)

(んん・・・?)
(どうなってるんだ、これ?本当にモニターから手が飛び出していないか?)

その手は手招きし始めた。
目の錯覚でモニターから飛び出しているように見えるのか、
本当に手が飛び出ているのか、よく分からない。

とりあえず変な予感もするので、このページを閉じよう。
閉じるボタンも見当たらないので、Escボタンを押す。消えない。
(ええっと、どうやるんだっけ・・・)
(たしか、Alt+F4だっけ?)

手は消えないで、相変わらず手招きをしている。
怖くなってきたので、PCの本体の電源を強制終了するか。
何かのウイルスか何かかもしれないし。

その手はさらにこちらに伸びてきた。
(うおっ。これ本当に画面から手が出ているよ!)
(何なんだよこれは!オカルト現象じゃないか!)

さらに手が伸びてきて、俺は急いでPC本体の電源ボタンを押した。(続く)
176(-_-)さん:05/03/01 00:17:31 ID:???
三月のお題…ないん?
177(-_-)さん:05/03/01 02:04:31 ID:hbH0LKOw
あー誰も出してないね
三月は自由題で一番最初に投稿した人が四月のお題を決めるとか?
管理人死んだ?
178(-_-)さん:05/03/01 02:42:36 ID:???
>>177
じゃあテーマは「死」で
179(-_-)さん:05/03/01 12:16:49 ID:???
>>178
おk
180(-_-)さん:05/03/08 23:23:57 ID:???
一応
181(-_-)さん:05/03/15 18:51:46 ID:Li8MsknV
ノストラダムスの大嘘つき野郎
お前を信じて引きこもっていた俺が馬鹿だった
糞ッたれ
俺は思いつく限りノストラダムスへの罵詈雑言を便箋に書き連ねて封をした
表に遺書と書き靴を脱いでその上に置き命綱もつけず空へダイブした
182(-_-)さん:05/03/15 19:05:26 ID:???
その時だった。
俺の背中に強い衝撃を感じた。
下へ下へと落ちながら俺は首をひねって何が起きたのか確認した。
背中に誰か乗っているではないか!
どういうことだ?向かいのビルからとんだ奴がもう一人いたのか!?
どうでもいい。俺はもう死ぬんだから。
俺は地面に叩きつけられ闇へとひきずりこまれていった。
183(-_-)さん:05/03/15 19:18:18 ID:Li8MsknV
ビルの屋上から飛び降りた俺は、先に飛び降りていたらしい奴の背中に乗ってしまった。
なんだこりゃ。
俺に乗っかられた男もびっくりしたのかこちらを振り返った。
目が合い、二人して同時に噴出した。
最後の最期でこんな笑える経験をするなんて思ってもみなかったぜ。
と、そこへ、俺の背中にぐにゃりとした感触が。
まさか。
首をひねってみると、若い女がびっくりしたように俺を見ていた。
アイドルとまではいかないが、なかなか可愛い顔をしている。
俺の下にいる奴の肩を叩き、そいつにも彼女の姿が見えるように身体を少しずらしてやった。
驚いてる驚いてる。
三人してげらげら笑いあった。

184(-_-)さん:05/03/15 19:23:50 ID:???
ひとしきり笑い終わった後、下の奴が「お前チンコたってるぞーホモなのかー」と叫んだ。
そんなわけあるわけないだろ。
仮に俺がホモだったとしてもお前みたいな百貫デブお断りだってーの。
背中に乳が当たってるんだよ乳が。
しかも結構俺好みの顔をした女の。
その上この感触かなりの巨乳ちゃんだぞ。
あーちくしょ。
死ぬのは一回くらいセックスしてからにしとけばよかったかな。
185(-_-)さん:05/03/15 19:28:48 ID:???
いや待てよ。
諦めるのはまだ早い、か?
俺は身体を少しずつひねって女のほうに向き直った。
俺の胸に彼女の胸が。
俺のいきり立ったチンコが彼女の股に。
彼女は恥ずかしそうに顔を赤らめた。
あーちくしょーやっぱりかわいいぜぇ。

186(-_-)さん:05/03/15 19:35:48 ID:ifkZWqs8
俺はふと、周りを見渡した。

二人も俺につられて、周りを見渡した。

俺達の周りは真っ暗闇だ。
女が言った。

「ここは‥どこ?」
そういうば俺はさっき、遺書を遺して飛び下りた。
「俺達‥死んだんだよな‥?」

その時、向こうの方にパッと小さな灯りがともった。
187(-_-)さん:05/03/15 19:40:45 ID:???
うひょうううううういたああああああああああいたたたああああ
188(-_-)さん:05/03/15 20:00:44 ID:???
辺りを見回してみると真っ白な四角い部屋だった。
ここはあの世だ。間違いない。
俺は確信した。
あの世で目の前にいるのは俺好みの巨乳女。
取る行動は一つしかない。
189(-_-)さん:05/03/15 20:06:59 ID:Li8MsknV
普通暗闇で明かりを見つければ安心感を覚えるものだろうが、あの灯りは。
「・・・なんだか、怖い」
女が小さく呟き、続いて俺の手がぎゅっと握り締められた。
やわらかいことはやわらかいが、思っていたよりも随分と大きい。
それになんだかじっとりと汗ばんでいるような?
まぁいいか。
手をぎゅっと握り返すと、
「・・・痛っ!乱暴だなぁ、君ぃ」
百貫デブが悲鳴を上げる。
「って、てめぇかよ!」
俺は百貫デブの手を振り払い、ジーパンにごしごしと手のひらをこすりつけた。
気色悪い。
「とりあえず行ってみようぜ、あそこ」
気が進まない様子の女の手と百貫デブの引き、俺は灯りの方向を目指した。
(百貫デブの野郎が彼女と手をつなごうとしやがるもんだから、仕方なく奴と手をつないでやった。ああ気色悪い)
190(-_-)さん:05/03/15 20:09:44 ID:???
>>189>>188の順番かい?
191(-_-)さん:05/03/15 20:16:41 ID:???
セックス!
しちゃうしかないよな?な?
やれっていってるようなもんだよな?
きっとこれは2×年間、清く正しく童貞を守り続けた俺へのご褒美に違いない。
うん、そうだそうだ、そういうことにしておこう。

しかし、それにはこの百貫デブが邪魔だ。
すごく邪魔だ。
果てしなく邪魔だ。
死んでくれないかなって、ああ、もう死んでるんだっけ。
初体験が3pなんていうのも悪くはないが女は嫌がるかもしれない。
さて、どうしたものか。


>>190
んむ そうしたほうが良さそげだな
192(-_-)さん:05/03/15 20:23:50 ID:???
俺の殺意のこもった視線をどう勘違いしたのか百貫デブの野郎、
「ちょっとぉ困るよぉ。そんなに見つめられてもさぁ。僕オナナノコのほうが好きだし」
と、もじもじと身をくねらせた。
女が、え?というような表情で俺を見た。
「いや違う、違うって。何言ってるんだよお前ー」
俺は必死で弁解する。
死ね!死ね!このデブデブデブ!豚野郎!
しかもなんだオナナノコって。
お前はアレか、2ちゃんねらーか。
もしかしてヒキ板住民だったなんていうつもりじゃないだろうな。
193(-_-)さん:05/03/15 20:28:58 ID:???
ちょとまとめ

>>181
>>182>>187?)
>>183-185
(182・187?)
>>186
>>189
>>188
>>191-192

この順番でいいのかえ?
194(-_-)さん:05/03/15 20:35:43 ID:ifkZWqs8
百貫デブの汗ばんだ手が、少し手が震えていた。
「おい、大丈夫か?」俺は心配して、顔を覗きこむ。
「あ‥あぁ。」
この暑くも寒くもない、ただひたすらの、闇。
そして怪しい灯りに向かう俺達。
怖くない訳がない。
「大丈夫さ。一人じゃないんだ。」と元気づける。
百貫デブは、無理矢理笑顔を作り、頷いた。

歩くにつれ、灯り正体が見えてきた。
「あ‥あれは‥」
195(-_-)さん:05/03/15 20:54:11 ID:???
>>193
>>189の後に>>194いれてな
196(-_-)さん:05/03/15 21:10:54 ID:???
高い壁がについた小さなドアが、松明に照らされている。
「どうする?入ってみるか?」
俺が二人の顔を交互に見ると、女はこくりと頷き、百貫デブのほうは首を横に振った。
なるほど。
男は愛嬌、女は度胸ってか。
「俺たちは中に入ってみるから、お前ここで待ってろよ」
離そうとした俺の手を百貫デブは両手で握り締めた。
「やだよぉ!ひとりで待ってるなんて無理だよぉ!」
「じゃお前も行くか?」
「それも嫌だぁ」
「なんだよ、どうしろってんだよ」
百貫デブはちらりと女のほうを見ると、
「彼女に入ってもらって僕らはここで待ってようよぉ」
なんてとんでもないことを抜かしやがった。
女が、
「え!?」
素っ頓狂な声を上げる。
197(-_-)さん:05/03/15 21:56:32 ID:???
「おい!何言ってるんだよ!」
「だって‥もう怖くて‥俺‥もうっ‥」
百貫デブは膝をガクガクさせ、その場に座り込み、ついに泣き出してしまった。
俺はどうしていいか分からず、彼女の方に目をやった。
彼女は泣いてる百貫デブを見つめていた。
なんとなく彼女の考えてる事が分かり、慌てて止めようとした。
「おい、一人じゃ危険‥」
「大丈夫よ。‥あたし一人で行くわ。」
彼女は、おそるおそるドアノブに手をやりながら、そう言った。
198(-_-)さん:05/03/15 23:31:38 ID:???
俺に絡んでくれたの一人だけでいいんかな?
ありがと
すっげ楽しかったっぽ
また明日続き書けるといいな
おやすみ
199(-_-)さん:05/03/15 23:39:33 ID:???
こちらこそ楽しかった!サンクス。
おやすみ〜
200こんにちトマス:2005/03/28(月) 19:19:52 ID:???
こんにちトマス
201(-_-)さん:たぶん2005/04/02(土) 00:46:36 ID:???
ぼくゎひとりだ
202(-_-)さん:たぶん2005年,2005/04/02(土) 21:02:10 ID:???
えーっと…管理人復活しなさそうだけど、お題出しとく。
四月なので、『春』
203(-_-)さん:2005/04/18(月) 11:01:39 ID:ulT6p0WT
あげ
204(-_-)さん:2005/04/20(水) 22:11:41 ID:???
ここもすごい勢いでさびれたなぁ。
…あー…えっと、投下OK?
205(-_-)さん:2005/04/20(水) 22:12:27 ID:???
青白い月をずっと見ていた。

「………。」

気付けば桜は散っていて、と言うかもうすっかり葉っぱ全開で、
闇の中にぽっかりと浮かび上がるように街頭の光で照らされていた桜の名残に
蜥蜴のこどく毎日、日陰で過ごす自分には また今年もお花見とは縁がなかったな まぁお前には来年もないよ。と、提示されているようで。

何となくそれがむかついたんで外に出て骨桜を馬鹿にしてみようと思ったら、吐気がして部屋で葉桜を見ることと相成った。


別に俺は負け組みとか気にしない。


今日もまた青白い月をずっと見ていた。
206(-_-)さん
奥さん俺のインポ直してくれるよね
純一郎は・・・