仮病ばっかりしてたヒキ

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51 ◆YtuIMrVmn.
鎌倉時代の武士たちは、
「たのもしさ」
ということを、たいせつにしてきた。人間は、いつの時代でもた
のもしい人格を持たねばならない。人間というのは、男女とも、
たのもしきない人格にみりょくを感じないのである。
 も一度くり返そう。さきに私は、自己を確立せよ、と言った。
自分に厳しく、相手にはやさしく、とも言った。いたわりという
言葉も使った。それらを訓練せよ、とも言った。それらを訓練す
ることで、自己が確立されていくのである。そして、”たのもし
い君たち“になっていくのである。

 以上のことは、いつの時代になっても、人間が生きていくうえ
で、欠かすことができない心がまえというものである。
 君たち。君たちはつねに晴れあがった空のように、たかだかと
した心を持たねばならない。
 同時に、ずっしりとたくましい足どりで、大地をふみしめつつ
歩かねばならない。
 私は、君たちの心の中の最も美しいものを身続けながら、以上
のことを書いた。
 書き終わって、君たちの未来が、真夏の太陽のようにかがやい
ているように感じた。