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(-_-)さん:04/06/07 16:44 ID:0BjuDfGv
オタマジャクシは小さな水たまりで生まれた。
自分と親ガエル以外は誰もいない水たまりだ。
オタマジャクシはここから出たく無いと思いカエルになる事をやめてしまった。
しかも自分で餌を取らず、親ガエルの乳を飲み続け、
乳が出なくなると親ガエルの皮膚を咬み破り血をすすりはじめた。
親ガエルは知っている。やがて小さな水たまりは干上がってしまい、
オタマジャクシのままでは生きて行けない事を。
親ガエルは必死でカエルになるよう説得したが、
愚かで傲慢なオタマジャクシは親ガエルの言葉など聞く訳が無い。
「何を言ってやがる!たかがカエルのくせに!俺様に意見するのか!」
オタマジャクシはそのまま成長し続け、
今や親ガエルをも上回る大きさだ。もはやどこかの大きな池に移す事もできない。
しかし、子供を見殺しにしたくない親ガエルは水たまりを離れる事もできない。
小さな水たまりにつかり、子供に血を吸わせながら必死でエサを取る毎日だ。
そうこうする間にも水は蒸発しどんどん水たまりは小さくなっていく。
親が血を吸い尽くされ先に死ぬのだろうか。
それとも子供が泥の中でのたうちながら死ぬのが先だろうか。
軽い気持ちでカエルになることを止めたオタマジャクシも今や焦りの中で震えている。
精神病に似た症状も出始めた…。