★高校生の性 都市と差なし 高知・高岡郡などの中高生
・中高校生の性に関する実態・意識調査を、高知・高岡地区の養護教諭
グループがこのほどまとめた。中高生対象では県内初の大規模調査。
高校生の性交渉経験率は都市部とほぼ同じで、調査した教諭は「情報化が
進み都市と地方の差はなくなっているのでは」と指摘している。
アダルトビデオの視聴経験や性体験など、中高生の性の実態、関心を質問した。
高校生の約半数(49・3%)がキスを経験し、性交渉は3割が「経験あり」と
回答。ともに各学年で男子より女子の経験割合が高く、全国的な傾向である
「女子の性行動の活発化」が裏付けられた。
東京都の調査結果とも比較したところ、キス経験は全学年、男女とも
東京都とほぼ同じ割合。性交渉も3年男子が東京より低いだけで、それ
以外の学年は男女とも本県の方が高いことが分かった。特に3年女子は
48・3%(東京45・6%)と半数近くが「経験あり」と回答した。
高幡保健所所長は、東京との差は調査総数による誤差とみるが、「それに
しても都会と差がないことは驚き。無防備な性行動が都会だけのことでは
ない現実を認めなければいけない。メディアの発達で都会も田舎もなく
なっている。県内の他の地域も同様ではないか」と話す。
このほか、性交渉は高校生の半数以上が容認し、「避妊をすれば
構わない」と答えた女子は男子の2倍以上。中3生でも「お互い納得して
いれば」「避妊に気を付ければ」「将来結婚するなら」との条件付きで
約6割が容認している。
土佐市波介小学校の松田さよ子養護教諭は「中高生の性に関しては、
問題行動が起こって初めて腰を上げるという実情がある。しかし、性は
どの子も直面する問題。真剣に性教育をどうするかを考えるべきだ」と
指摘している。 (一部略)
http://www.kochinews.co.jp/0404/040416headline04.htm#shimen4