NHK ひきこもりサポートキャンペーン Part5

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30(-_-)さん ◆Press/FIEQ
NHKラジオ第一 ラジオ深夜便 私の新幸福論
7/15(火) AM1:00

「ひきこもりを地域とつなげたい」 工藤 定次
青少年自立援助センター理事長


古屋:ひきこもりと関わって25年以上、始めたのは78年
工藤:障害者、非行、いじめられっこ等を扱っていたタメ塾に
ある日一人の母親が訪ねて来た。
娘さんは小学校3年から何年も家から出ないという

そこで始めて5年10年、家から出られない人がいるということを知った
31(-_-)さん ◆Press/FIEQ :03/07/23 21:46 ID:???
「出ないのだったら行ってみよう」で行くが
下を向いたまま喋らない。

喋るまで居てやろうと8時間9時間粘ってみる、
映画とかゲームの話をしてみたらクスッっと笑った。


工藤:ひきこもりの子はなんでもない。当時と今はちょっと違うが
以前は5年病などとよばれ、母親が悪いとされた
動く場所も無かった。 お母さん達が責められたから
恥の感覚もあり、家に閉じ込めた。

古屋:3年後に寮を開き今は一年間に10万キロ車で移動して訪問活動している
工藤:会いに行って、「引きこもっているよりは外に出ているほうが楽しい」
楽しくないよりは楽しい方がいいいよねと話す。
32(-_-)さん ◆Press/FIEQ :03/07/23 21:46 ID:???
古屋:時間をかけて確認するそうですが。
工藤:1年から1年半は時間をかける。
親御さんには
「なんでもないからとりあえず時間をください」
「すくなとも僕達が外の楽しさを責任を持って伝えますから」
安心してください。と

本人には
「外の方が楽しいよ」、「今の辛い現状よりいいんじゃないか?」と

古屋:当人は外に出ると親に捨てられるという恐怖を持つらしいが?
工藤:一番怖いことは一番大好きな親に捨てられること
我々には親じゃないからできないことがある。
親に言うことは「子供さんに捨てるんじゃない、愛情があるからいってほしいんだ
楽しく過ごしてほしい」といってくれと言っている。
それが大前提。それを言ってもらわないと家庭訪問はできない。
33(-_-)さん ◆Press/FIEQ :03/07/23 21:46 ID:???
古屋:タメ塾の子供の言葉
「無人島に自分は居た。自分だけでは、かなかイカダは組めない・・・
通りかかった船がいたので、あっ乗せてもらおう と思った」


工藤:船が来たなら乗ろう、その島を出よう。

ひきこもっていることを楽しんでいない。楽しく篭っている人間に出会ったことはない。
楽しくないいじょう、その環境が良い環境ではない。
楽しく篭っていたらわざわざ行く必要は無い。
34(-_-)さん ◆Press/FIEQ :03/07/23 21:46 ID:???
センターでは働くための訓練の場も色々作っている。
なんでもそうだが直ぐ働くことはできない。

1、まずは自分の体力を作ったり、他人との協調性を身に付ける
リサイクル活動やボランティア(無給)
自分ではすぐさま出ることはできないけど社会の活動を知る必要がある。
2、ハウスクリーニングであったり、リサイクルショップであったり、
お金をもらっての作業(250円から300円)
搾取ではなく、ここから出るためや、全員に均等に払うため安い。


NHKひきこもりサポートのアンケート
働いていないことに焦りを感じる 87%
35(-_-)さん ◆Press/FIEQ :03/07/23 21:47 ID:???
古屋:自由になるとは?
工藤:自分で働いて自分でアパートをかりてこそ自由。
親や周辺からの支援を受けず自分で立ってこそ自立。 
自立とは自分で飯を食える力。

本人が自分の人生を自由に生きる基礎


引きこもりは精神に傷害があるわけではない。
もともと社会参加しうる人間。
ただ単に社会経験という所に穴があいているだけ、そこを詰めれば
自分の人生を楽しく生きていく。
36(-_-)さん ◆Press/FIEQ :03/07/23 21:47 ID:???
古屋:最近コミュニティーアンクルプロジェクトを始められたらいしですが
工藤:今までアルバイトとかに出してみたけどどうもうまく行かない
経験的に未熟なのが大きい。未熟とは社会のあり方や客への対応、叱られたら
「ごめんなさい」といえるのか等の問題
なかなか馴染めない。
アルバイト等で困難な状況に陥ったときに
それを乗りきれない子供が多い。そこで地域のおじさんおばさんに頼んで
一対一のコミュニケーションでゆっくりやって行ってみてはどうだろう?

ゆっくり教えてもらうのにどのようなシステムが良いのかと考えた。
いわば、個人版の職業訓練。専門学校とかと同じように
3ヶ月から半年はこちらから3万から5万位払って教えてもらおう
37(-_-)さん ◆Press/FIEQ :03/07/23 21:47 ID:???
支払うことでゆっくり教えてもらえるし、ミスマッチがあった時
両方から、本人からも「ちょっと合わない」といえる
次段階
職親制度とでもいうのか、いわば丁稚奉公
無給で教えてもらう。
次段階
ちょっとお金をもらって少し高度なことを教えてもらおう。

その後できればそこで雇ってもらうか、同じような業種を紹介してもらってそこで働く。

古屋:現在は協力者も増え
蕎麦屋、レストラン、喫茶店、花屋、パン屋、ケーキ屋、本屋、ガソリンスタンド
中古ファミコンショップ、自動車修理、建築、農業、高齢者介護、助産院、
乳児室、整体整骨 地域の中で色々発掘して協力者を探していますね。
工藤:地域ですから、つながりがだんだん増えていってその人々
がまた紹介してくれて数が増えていった。
38(-_-)さん ◆Press/FIEQ :03/07/23 21:47 ID:???
古屋:いつ頃から始めたのですか?
工藤:正式にやりだして2年、原形は10年程まえからやっているが
2年ほど前からシステム化して大規模にやりだした。
古屋:地域の人からの理解賛同は?
工藤:意外だったが地域の人たちも若者を育てたがっている人達が多いことがわかった。
若者を育てたい気持ちと自分が生きてきた技術を伝いたいのもあると思う。

地域の人はには「時間をかけ、お金を貰って育ててくれ」という
ゆっくり育てれば相手の技量も正確も良くわかるし、安心感がある。

古屋:今は地域の人々の仕事が見えにくくなった
工藤:見えない。だから、知らない。だからどこが良いのか悪いのかもわからない
宮城県のある人から聞いたが、
農業はなぜダメになったかというと
「大変だ大変だ」というから子供がやらなくなく。農業をつぶしたのは
農業をやっている人たち自身という側面もある。
面白さを伝えてこなかった
39(-_-)さん ◆Press/FIEQ :03/07/23 21:48 ID:???
今の若者はサラリーマン志向で後継者不足という側面もある。

地域でおじさんおばさんに育てられた若者がその仕事に定着する。
そして、将来その師匠達の面倒をみていくという
それが地域で循環社会になっていく人間と経済の循環形社会になっていくと思っている


古屋:どうやって人間関係を結んでいいかわからないとか人間関係で悩む若者が多い
そういう時にもう一度コミュニケーション力を地域から立てなおしたいと考えているのか?
工藤:みんなコミュニケーションというと喋らなきゃ行けないとか考えていると思うけど
コミュニケーションとはもっと広い。言葉を交わさなくても動作でもよい
お互いを良く知ること。
可愛がる、可愛がられる関係
誰でも声かけられれば嬉しい。そういう積み重ねが生き方を豊かにする
40(-_-)さん ◆Press/FIEQ :03/07/23 21:48 ID:???
今は、大人になる年齢が高くなってきている。
平均寿命も長くなり、本当以前とに同じように大人になるのか?
大人になるときが25から30歳位になってきている その時間を持てない、
その時間が保証されていないのは気の毒とも思う。

古屋:工藤さんの考える大人とは?
工藤:自己決定、事故責任能力だと思う。年齢ではないのかも
僕等の時代は自己決定なんてあまりしなかった。
今の子達の可哀想なのは、以前は学校から職場へ。ってのは保証されていたけど
今は学校でても自分が何にむいているのかとか自分ってどう生きるとかと考える。
以前は職場に入ってしまえば職場に育ててもらえる環境があったが、
今はそういう環境がない。自分で育たなければならない だから気の毒
その時間さえ与えれば僕等とそんなには変りはないと思う。
41(-_-)さん ◆Press/FIEQ :03/07/23 21:48 ID:???
地域でみんなで育て上げるという考え
他の先進国でも最近は育つのに時間が掛かっているといっていた
イギリスやドイツ、引きこもりは無いが成長が遅れていきている
ひきもこもり、フリーター、無業者は本当はみんな
青少年の育ち方の遅れの現象だと思っている。


古屋:豊かな社会になったから?
工藤:豊かになったからなのは間違いない。
豊かなのは大人になる時間を時間を緩める
アジアの貧しい国とかアフリカとか見てもらえれば解るが
大人になるのは早い。フィリピンで乳児院を作っているがその中で
22と23の夫婦で3人の子持ちがいるがその夫婦は十分大人です。
42(-_-)さん ◆Press/FIEQ :03/07/23 21:48 ID:???
古屋:日本の中でも自分たちより若いものの事をつかみきれない側面がある。
60、70歳台の人たちが「最近の若者はどうもひきこもっているらしいが、
我々のころは食うか食われるかだった 引きこもってなんていられなかった」。
工藤:食えるから引きこもれる。食えなかったら引きこもれない
単純なことです。

古屋:極論的に「我々は戦争をくぐり抜けて来た、若者たちにも
厳しい線を踏ませたらどうか」とか出てくる。
工藤:そこまで行くのはどうか?ただ時間を与えてサポートを与えれば育つ。
その時間をどう与えるかです。社会の仕組みとして時間を与えることが必要だと思う

育英基金があるけど、就労基金はなぜないのか?
一旦借りて就労したら帰していく。自分で借りて時間を与える、そして返させる
こんなのがあっても良い
43(-_-)さん ◆Press/FIEQ :03/07/23 21:48 ID:???
古屋:ひきこもりも厚生的な事だけでなく、労働的な公のサポートも必要
工藤:家庭教育も、一般教育も、社会教育も何のためかというと自立のため。
障害があろうと精神に障害があろうとそこに就労、自立の力を与えること。


古屋:若者たちの生きることに対する力、欲求。が弱くなっている事を
心配する声もあるが?
工藤:「大人は面白く生きてるよっ」て見せる、接する、機会を与える。
もう一つ、考える力は一緒に考えなければならない。
コンタクトをとる大人の努力にもよる。子供ばかりに努力をしいるのはどうか

古屋:大変でしょう。受け取るものは?
工藤:別に大変じゃない。遊び場、観てるのは面白いよ。
変っていくのは面白い。楽しい経験をしてると表情も動きも変る。
楽しいことを経験させる。
世の中整然としすぎている、もっと楽しいってだけでいい
44(-_-)さん ◆Press/FIEQ :03/07/23 21:49 ID:???
古屋:タメ塾のタメは肥溜めのタメらしいが?
工藤:親も兄弟も絶対にまっとうに生きられる人間じゃ無いと思っていた
友達にもお前見たいのは肥溜めのタメみたいなもんだといわれた
皆にタメタメと呼ばれたから タメじゅく

古屋:先ほど整然としすぎているという話が出たが、タメさんといると面白いぞっ
と安心感があるのかも。
工藤:辛い事は考えない、辛くても我慢しなくちゃいけないこともあるけど
でもあとは楽しいぜって
45(-_-)さん ◆Press/FIEQ :03/07/23 21:49 ID:???
古屋:人間関係ってのは煩わしい面もある。今はお金で置き換えられている気がする
気が付くと、人間関係がほどんとなくなった。
工藤:なんでお金がないとつまらないの?生活できないの?
年金にも入っていない。年金はパンクするってのもあるし
僕は人間関係が豊かなら年金なんて必要無いって身をもって試してみようと思っている
友達もいるしどっかに転がり込んだら飯くらい食わせてくれるだろう。
酒くらい飲ませてくれるだろうと思っている。 なにも心配していないっすよ
46(-_-)さん ◆Press/FIEQ :03/07/23 21:49 ID:???
古屋:我々は大急ぎで来た、もの余り金余りっていわれたが、無くしたものも沢山あった。
体験不足になったり本気不足になって本気で人と関わることをやめたり、
失ったものがあると思う。
工藤:地のまま生きているが、不利益になることってあんまり無い。
それを不利益になるとか演技しなければその場にいられないとか考えている人が
多いと思うが最初から地をだせばなんてことない。
足りないものは人が助けてくれる、そのかわりあまっているものはあげなさいってこと
人間には足りないものも充足しているものもある。
充足しているものは分ける、足りないものは貰う。
それが正しい人間関係ではないかと思う
47(-_-)さん ◆Press/FIEQ :03/07/23 21:50 ID:???
古屋:ひきこもって人間関係に悩んでいる人に、煩わしいこともあるけど
楽しいことも人間関係には沢山あるよって知ってほしい感じはありますよね。
工藤:そうですね。
楽しいこと、楽しく生きるってテーマが生き方を左右すると思う
なんで辛く生きなくちゃいけないのか?
僕は学生時代から皆、世間は厳しいといわれたが、何が厳しいのかわからない。
面白かったし、厳しいなとちょっと思うと、生きてれば風が吹く。
風が吹いて苦しくない方向に導かれる。
僕は何遍も風が吹いているからこんなもんだと思っている。

古屋:本日はどうもありがとうございました。   (了)