吉本隆明 「わが転向」 文藝春秋
「ひきこもれ」が面白かったんで、他にも読んでみようと思って
買ってきた。レベルが高くて俺の頭ではちょっと難しかったが
60年安保闘争の時からの吉本隆明の思想の変遷ってやつだな。まぁタイトルから
わかるか。
この人の未来洞察力ってすごいと思った。1995年のはじめに出版されたものなんだが、9割が
中流意識をもつ社会になると社会システムが機能しなくなって社会病理が進行すると思います
なんて記述はすぐ後のオウム事件を予言したような発言だし、政府の企業支援の古い資本主義社会の
経済政策はインフラが未整備な過去の経済政策で現在の経済のいきずまりは5割がサービス産業向けの
消費となっている以上、家計に対する支援をするのが本当だなんて記述も未熟ながら僕の実感とも合致している。
なんか癒されるし、しばらく吉本隆明にはまりそうだw