俺も人に頼らず調べてみよう
斎藤による定義:
「二十代後半までに問題化し、六ヶ月以上自宅にひきこもって、
社会参加をしない状態が持続しており、ほかの精神障害がその第一の原因とは
考えにくいもの」 斎藤 環 著 『社会的ひきこもり』(1998)より抜粋
倉本(1998)による定義:
大雑把にいうと、6か月以上と言っていることが多いが、
やはり年単位で学校に行かないとか、仕事に行かないとか、
友達づきあいをやめてしまったというような状態にある人たち。
そして、その中でも、精神分裂病に見られるような無為・自閉といわれる状態では
ない人たち、うつ病に特徴的な制止・抑制もあまりない人たちである。
人目は避けているが、テレビを見たり、コンビニエンスストアに行ったりはしている人たち。
しかし、分裂病やうつ病ではないが、何らかの
精神科の病気は持っている人たちではないかと言われている。
狩野(2000)による『非精神病性のひきこもり』の特徴、条件、概念
@「ひきこもり」の空間的程度は、すべての対人関係からのひきこもりではなく、限定的である。
A年余にわたる非常に長期間のひきこもりを示す。
B治療や援助を求める動機付けの程度は低い。
Cしたがって、多くの場合、本人が自発的に受診することは少なく、家族の誰かが受診の引き金を引くことが多い。
D多様な精神障害から構成されている。
Eそうではあるが、長期のひきこもりという共通の現象を呈している。
Fこの現象は、近年の社会・文化・家族の構造的変化と密接に関連しているようにみえる。