ネクステルについて

　【 失敗と一時的な敗北から成功への教訓を学ぶ 】

　『子供の頃に楽な人生を送ってしまうと、大人になってから人生の厳しさ
　を味わうことになります。』


エバーグリーン・インターナショナル航空の創設者で大富豪のデル・スミ
ス会長［訳注］は、「貧乏な家に生まれたことを神に感謝しています。おか
げで努力することを学びましたから」とよく言っていました。

自力で頂点を極めた他の成功者と同様、スミス氏も、子供に与えることの
できる最高の贈り物は、“ 努力の価値を教えること ” だと信じています。
この贈り物は、失くなることも盗まれることもありません。

親にとって、自分の子供時代にはなかったものを子供に与えてやりたいと
思うのは自然なことです。しかしそのような気前のよさが、実は子供に与え
ることのできる最高の贈り物を、その子から奪い取ってしまうことになりか
ねないのです。

最高の贈り物とは、自分のことは自分でできるという、“ 自分の脳力に対
する自信 ” です。あえてわが子に厳しい人生を歩ませ、努力することの価
値を学ばせるようにすれば、その子が大人になって成功する可能性が非常に
高くなるのです。

［訳注］デル・スミス
アメリカの航空会社、エバーグリーン・インターナショナル航空の創設者。
１９６０年にたった２台のヘリコプターで創業した同社は、今や従業員数約
４０００人と多くのグループ企業を抱える世界的な一大企業に成長した。つ
い最近まで同社の会長を務めていたが、後身に会長及びＣＥＯの座を委譲し
た。