我々は勘違いをしていた、すみっこに“いる”ことを考えるあまり。そのすみっこを“どうしたい” かを考えてなかったのだ。あとは行動に移すのみ、走る先はもう見えている。まずは根幹を なすストーリー。渡辺僚一( 代表作『I n d i g o 』ほか)は『きゃっきゃうふふワールド』を提唱し、 物語を愛と友情のハーレムへと導いた。次に原画。師走ほりお(代表作『よめはぴ』ほか)と 笹井さじ(代表作『ナギサの』ほか)がキュートなヒロインを描いた。コメディシーンを彩るSD イラストにも強力なスタッフが参加した。広瀬まどか( 代表作『恋色空模様』ほか)がドタバタ シーンを盛り上げる。加藤たいら( 代表作『グリザイアの果実』『魔法使いの夜』ほか)の背景 美術が、そのビジュアルを更に強く確立させる。今作は音楽も独自路線を貫く。電気式華憐 音楽集団( 代表作『ゴア・スクリーミング・ショウ』ほか)が、Barbarian On The Groove(代表作 『BALDRSKY』シリーズほか)が、S H I M / T G Z S o u n d s( 代表作『BALDRSKY』『シュクレ』) が、圧倒的クオリティで応えた。OPムービーにはs l e e p w a l k e r( 代表作『すきま桜とうその 都会』ほか)。『すきま桜〜 』で見せたビジュアルへのこだわりが、本作でも存分に活かされた ムービーとして作品を彩る。そして生まれ変わるすみっこの看板として、モタ( 代表作『セブンス ドラゴン』ほか)が新生すみっこちゃんを掲げ、準備は整った。今、業界の片隅に、豪華制作陣が 集結した。それまでの企画をすべて覆し、これまでのすみっこにない作品が産声をあげる。 それこそがハーレムから幕を開ける、少女たちとの物語。『はるまで、くるる。』。2 0 1 2 年3 月。 長き冬を越え、すみっこソフトの春がもう、すぐそこまで来ている。