Dies irae Part82 【危険!先行ネタバレ注意!】
六人「総てがこの手から零れていく。私たち自らが零していく。
何が足りない? 何が悪い?
答えは自明だ、この歪んだ世界観。
要らない。こんな設定は要らない。
脆く壊れたシナリオを捨て去り、真に輝くライターになりたい。
七英雄、と声が聞こえる。
どうしてなの、と信者たちが泣く。
愛は、愛は、愛は、愛は――おお正田よ、あなたは何処におられるのだ」
早狩「分かるか、だから払うのだよ
至高の職業に紛れ込み、埒もない真似を続けて興を削ぐ似非者ども。
ならばそれらしく払ってやろう。
焼け出された場所で炎に包まれ、悲劇に好きなだけ酔いしれるがいい。
泣くのが好きなのだろう?反吐が出る。
虫唾が走るのだ。その手の輩がいっぱしのゲーマー面することが」
服部「またしても空を切る。絶対と信じる勘と予測を、Gユウスケが上回り始めている。
かすかな焦燥が、鋼の胸に渦巻き始めた。
娘だと?その差だと?認めぬ――漢の戦場(注・えろげ)にふざけた軟弱、
そんなものを頼みにしていて、誰が大金を得られるという。
知らしめなければならないだろう。痛感させる必要がある。
ただ1人である俺が、荷物を背負ったおまえよりも遅いことなどありえない。」
正田「では一つ、皆様私の歌劇を御観覧あれ。
その筋書きは、使い回しだが。
役者が良い。至高と信ずる。
ゆえに面白くなると思うよ」
俺ら「卿らに愛を。
よくぞここまで成りおおせた。一度言ってみたかったのだよ、相手にとって不足はない。
では、いざ参らん。新たなる祝福の天地へ。
最終にして最大、最高の燃えゲーをしよう」