ミステリート/OSC/探偵紳士 攻略ネタバレ 13
>□シナリオ ★★★★★(満点)
>先の見えない悪魔的な引き込みは健在で、まさに菅野節炸裂でした。
>今回は小説のような読み応えが十分あって楽しめる方向性になっています。
>主人公がシナリオごとに変わり、同時並行的に様々な多視点で物語がつづられます。
>また、時間的にも、あるときは現在の視点、あるときは過去1か月前の視点などで、
>多面的に1つの大きな物語を描写していく、多層構造のシナリオです。
>これと同じコンセプトで、同じ規模で書けと言われて、このクオリティで出せる人は
>業界にもそう多くないでしょう。
>探偵紳士やミステリートで、放置されてあった伏線がいくつか回収されているので、
>シリーズを追っている人はぜひプレイしましょう。怪盗サファイアの生い立ちや、
>メイ・ドロイドと貴婦人の宝石の関わり合いが、この作品で明らかになります。
>問題編のラストでは、一瞬絶望的な状態に落とされますが、その後で救済措置があって
>本当にホッとした気がしました。ですが解決編のラストではまたしても、しかも一度
>明らかにされたトリックで、もう一度プレイヤーを騙すという凄まじい仕掛けが待っています。
>
>□ゲームシステム ★★☆☆☆(2)
>ハイパーリンクが見つけづらい。これに尽きます。
>当初の仕様では、ハイパーリンクは文字フォントを変更して分かりやすくなる予定でした。
>
>しかし発売の数週間前のある日、ブログで突然ハイパーリンクは隠されると発表がされました。
>なぜそのような経緯になったのかは分かりませんが、私は当初の仕様通りで良かったの
>ではないかと思います。これによって、単なる単語探しという煩わしい作業が、
>プレイに付加されてしまい、進行テンポが阻害されたのは否めません。
>
>セーブエリアも50個と、数だけ見れば十分な気もしますし、従来の美少女ゲーム
>であれば十分以上の数字だったのでしょうが、今回のシステムにおいてはとても
>十分ではありません。最低でも200個はあっても良かったのでは?
>とはいえ、ハイパーリンクで様々な多視点をたどっていくゲームシステムは秀逸です。
>コンプリートへ到るヤリ込み要素、意外な人物への視点切り替え、じわりと真相が
>明らかにされていく過程は、このシステムがなければ実現しなかったでしょう。
>ハイパーリンクが別フォントで探しやすくなっていたら、★4つは確実。
>事実上、この作品の評価を下げるとしたら、この点のみと言ってしまって構わないかもです。
おわり
>□CG・原画 ★★★☆☆(3)
>緒方さんの絵でゲームをプレイするのは初めてでしたが、おおむね満足はしています。
>ところどころ、キャラの顔が違っちゃってるのはご愛敬でしょうか。
>以前出たキャラ(毒島とか)は、そのまま登場しますが、違和感のないキャラだけ
>そのような登場の仕方をしていて、それほど気にはなりません。
>ただ、前作とのギャップはいかんともしがたく、美麗さで考えれば、前作を知っている
>だけに点数は低めに設定せざるをえません(前作はCG4点でした)。
>
>□音楽 ★★★★☆(3)
>心地よいメロディに、巧みに隠れている雰囲気作りは、縁の下の力持ちでしょうか。
>ドキドキするシーンが盛り上がったのはBGMのおかげなのは言うまでもないでしょう。
>逆にBGMに徹していたせいか、印象に残るBGMは少なく、その部分はマイナスにします。
>個人的には、久仁子を描写するときによく流れていた、透き通ったBGMが好きです。
>あの曲だけMP3で配信して欲しい…
>
>□エッチ ★★☆☆☆(3)
>そういうのが目的のゲームではありませんから、Hシーンの数は少ないし、ストーリー上
>必然性のあるものに限られています。とはいえ、前作ミステリートよりは濃く味のある
>エッチが多かったように思います。
>個人的には、しののシーンが好きで、リュートの個人技にただただ感心するばかり(笑)
>リュートのおすすめラブホ有線A13に笑いました。
>
>総合 ★★★★☆(5点中4点)
>
>3点にしようかすごく迷ったのですが…
>ハイパーリンクを、隠蔽するという英断?により、非常に作品進行のテンポが阻害
>されてマイナスになった惜しい作品です。とはいえ、ストーリーやキャラ描写、
>ゲームデザインは物凄く秀逸で、解決編のラストでは涙なくして見られません。
>ミステリート続編としては十分なクオリティを維持していると言えましょう。
>アザーサイドではなく、ミステリート本流の続編が待たれます。