神楽シリーズ(夏鬼天雀月)−霊脈七個目−

葉子お母さんの修行はトラウマになる？ならない？

うーん、今回は簡単だとぼくは思っていた。だって、血の繋がった親子だものね。
これからもずっとつきあっていかなければならないのだ。この質問のこたえなんて考えるまでもない。
けれど、最近の滝峰家情勢を、子供達がどんなふうに感じているのか、それが探りたくてこのテーマにしたのだ。
するとあらら、不思議。寄せられたのはトラウマになるという反応ばかりだった。
なぜなのかしらん？　というわけで、今回は多数を占める「トラウマになる」派からいってみよう。

「ナツ様みたいな体型って嫌味言ってくるんだもん」
（木の実さん）。
「胸が大きいからってどうして母親に胸を揉まれなければならないのか？」
（葉波さん）。
「母親とは仲良くしたほうがいいに決まっているが、私から頭をさげてまで仲良くする必要はない」
（七歌さん）。
「見かけは三葉兄さんより年上っぽいけれど、頭は三葉兄さんの方が上だとか言う。年下なんだし仕方ないだろ」
（睦海さん）。
「成績が来生さん家の月見ちゃんより悪いって言う。勝てっこないよ」
（木葉さん）。
「私が鳥よけの風船が苦手なの知っててあちこちに置いてるんです」
（四葉さん）。
「スーさんが来てから修行と称した悪戯がどんどんエスカレートしてる」
（三葉さん）。
「お父さんを独り占めするんだもん」
（双葉さん）。
「神社を火の海にしたくらいで修行を十倍にしなくても」
（一姫さん）。

ふー、びっくりした。でも、トラウマ派の意見はほぼ一点に集中している。
葉子お母さんは悪戯好きだから、トラウマになるというもの。それ、ほんとなのかなあ。
今回のこたえは数字のうえでは「トラウマ」派が圧倒的だったけれど、
回答しなかった多数のサイレントマジョリティを考慮にいれて決定させてもらいます。
葉子お母さんの修行はトラウマにならない。あたりまえの話だよね。
質問に答えてくれた「多数派」はあまり普通の考えに踊らされないほうがいいのではないかな。