肉体の外面に現れる鉄
そして心の内側に潜む異物。
その両方を称して、
”アニマ”という――
鋼鉄化する右腕――。
学校で発見された変死体――。
黒い霧を生み出す転校生――。
分厚い鋼で全身を覆った、異国の戦士――。
平穏な日常は、音をたてて崩れていき……様々な災いが智也と彼の姉妹たちに振りかかる。
智也は、彼女たちを守るために、再度己の右腕を[アニマ]で覆う。
ディレクター、シナリオ
「味塩ロケッツ」
キャラクターデザイン、原画
「ヘルハウンド」
グラフィック
「ひじり葉一」
音楽
「土井潤一」他
ムービー
「哭蔵」
2005年2月11日に発売され、「燃えゲーを装った鬱ゲー」と名高い(悪名高い?)STEELの作品別のスレッド第2章。
古参の方はもちろん、新人さんも大歓迎。
粘着アンチはとりあえずスルー。
後で対策を考えましょう・・・まあ分かる人には分かりますが例の人達です。
Graviton OHP跡地
http://www.graviton.ne.jp/
に…に…に…に…に…に…
もし、2Getしたら、
さくらねこ復活
GravitonOHPと現状について
新しくSTEELをプレイした人たちの中に「OHPを見てみたかった」という人が結構いるみたいなのでどんなOHPであったかを簡単に書いておきます。
2004年7月頃からインターネット上で公開されたらしいです。
2005年7月31日をもってOHPは閉鎖されたが、ドメインは2006年7月31日まで有効なように更新されています。
また、販売元である有限会社シールも存続しているとの情報が伝えられています。ブランドの再起、もしくは他社への著作権
を引き渡しての続編・リメイクに関してはとりあえず希望が残っていると言えるのではないかと思います。
>>3 残念だったね・・応援はしてるからいい子で居てね・・。
GravitonOHPの中で異色だったのは、作品中のものとは異なるデモ
ムービー(BGMに戦闘中の音楽「衝突」が流れていてテンポはこちらの方が
いい。正直、おいらはこれを落とし損ねて悔やんでいます)とプレストーリー
「狼」が掲載されたいたことでしょうか?
作中のOPムービーでは、
「大丈夫、とも君たちは、絶対あたしが守ってみせる」本庄伊織
「受けた恩を返すことなく、私は皆さんを裏切ってしまいました…」本庄範子
「私が世界を消滅させても、あなたはあたしを許してくれる?」本庄秦乃
「僕をこの世界から消してください―」本庄岬
「どうだ?今の私の姿―醜いであろう?」西宮秋月
「君が何をしても、私はあなたを捨てたりはしない」本庄有紗
「アクティス…。奴の耳をそぎ落とせ」鏡隆二
「それが君のアニマ?」本庄智也
「私の名前は、メイクスト。君の<世界>を守る騎士だ」メイクスト
のセリフが出ていましたが、OHPのデモムービーではこれと違うセリフになっていました。
OHPでは作品中でのデモムービー、体験版、主題歌がそれぞれダウンロードできました。
後で貼っておきますが現在でもデモムービー、体験版はダウンロードできるサイトが存在します。
未プレイで興味のあるひとはどうぞ。体験版のラストはちょっとしたギャグで締めくくられています。
それと登場人物、章ごとの紹介、人物相関図、スタッフダイアリーなどがありました。
章ごとの説明には仏教用語が用いられ、過去の因縁から現在の登場人物の現在があることを
説明することに使われていて、どちらかというとやり終えた後で意味が通じるようなものが多かった気が・・。
また、スタッフダイアリーにはシナリオ担当の味塩ロケッツ氏が手書きでシナ
リオを書いていたと思わせる記述があり一時期味塩氏が異業種から転向した人
ではないかと話題にしていた人達もいました。
他に「原始回帰」という小話があり、それは未プレイの人には分からないが、
故郷を失った四郎たちが日本へたどりついた時の簡単な話が語られていました。
STEELのBGMについて
STEELに音楽鑑賞モードは残念ながらなしです。吉里吉里2で作品が作ら
れているので、吉里吉里2で作られた作品の音楽を吸い出すことのできるツール
を使って音楽を聴く以外に残念ながら手はないでしょう。
「xp3 展開」 などの言葉で検索をかけるとヒントが得られます。
ただ、展開したあとの音楽ファイルも、「ogg形式」なのでogg形式の音
楽ファイルに対応したプレーヤーか、「ogg形式」→「mp3形式」等に変
換できるツールが必要になります。
一応、どれもフリーウェアで手に入ります。すみませんが頑張って下さい・・。
シナリオライター味塩ロケッツ氏について
味塩ロケッツ氏については今年の7月頃、Gravitonのスタッフと連絡
がとれた人によって他のメーカーへ移籍したことが書き込まれていました。そ
して最近になり、「月面基地前」ブランドの作品に助監督という立場で参加し
ているとの書き込みがありました。同氏の今後の活躍を期待しましょう・・・。
OHPが閉鎖されてしまい、Steelは何本程度売れたのか?という事に興
味を持つ人もいるでしょう。結果として出だしは悪かったらしいのですが、最
終的に店頭販売だけで5千本程度は出たらしいです。
以下はPC-NEWSから(2005年度前半の結果)
79 名前:名無しさん@初回限定 本日のレス 投稿日:2005/07/27(水) 21:15:39 Rf6AZITE
あのね、長いタイトルやめてほしいの。フォントが小さくて読みづらいの。くすん
71 Cafe-AQUA 5410
72 つくしてあげるの! 5,388
73 神様のいうとおりッ 5,380
74 奴隷な彼女 5,339
75 姉☆孕みっくす 5,313
76 蝶の夢 5,295
77 STEEL 5,232
78 浸蝕 5,076
79 サムライジュピター 5,051
80 女優・菜々子 5,023
今では新品を手に入れるのが難しい感じがします。
個人的に宣伝に力を入れていなかった割には善戦した方だと思いますが、メー
カーにはもう少し粘って欲しかった・・。
(1)「狼」の内容その1
閉鎖されたGravitonのOHPに掲載されていたプレストーリー。文
章は味塩ロケッツ氏、絵はひじり葉一氏が担当。以下に記憶をたよりに大ま
かなお話を書きます(原文と同じ文章は書くわけにはいかないのでご了承の
ほどを)。
プレストーリーとなってはいるが、ゲームのスタート時より、2年前に起き
た「新宮事件」から第2章の途中までを鏡家の協力者である「平井明」とい
う青年を主人公にして書かれた物語です。
(2)「狼」の内容その2
「新宮」という街にいた鏡家側のアニマ使いと秋月が死闘を繰り広げていた。
平井はボクシングの地区大会で準優勝をした経験のある青年だが、ボクサーへ
の道を断念し、金になるからという理由で鏡家の「死体処理班」として働いて
いた。
(3)「狼」の内容その3
いつも通り、死体の処理を行っていた平井だが、運悪く秋月と鏡家の人間が闘
っている所に出くわしてしまう。秋月は次々と襲いかかる敵を手にした「ボー
ルペン」(隆二が秋月に投げつけた例のボールペン)を突き刺して倒していた。
鏡家は雑兵では埒があかないと考え、本家に近い血筋の者たちを秋月に向かわせていた。そのうちの一人は隆二の兄「恭介」、他の二人は「和明」と「銀二」といった(隆二も同行してはいたが、この時点では殆んど力を持っていなかった)。
(4)「狼」の内容その4
秋月の周りに転がる死体を見て「和明」は大げさにわざとらしく嘆く。
「弱ええ、新宮の奴らは弱すぎるわ。しかし叔父貴もやっかいなモン残しちま
ったな、先天性の原種とはな。」(この発言の内容から秋月が駿介の娘である
ことは知られていたようである)。
(5)「狼」の内容その5
男達の容姿は異様で、和明は鼻と唇に太いチェーンをピアス代わりに通し、
もう一人の銀二(平井の雇い主)はスキンヘッドにした頭に龍の刺青を彫って
いた。隆二と隆二の兄だけは髪を茶髪にしている以外はまともであった。
(6)「狼」の内容その6
一行は数の上で優勢であったためか秋月に対して余裕の態度であったが、唐突
に男の悲鳴が上がる。「痛え、痛えよおお」。 見ると和明の片腕が切り落と
されていた。秋月が攻撃を開始したのだ。のたうち回る和明に男達は動揺して
叫ぶ。「バカ、油断のしすぎだ!!」。
(7)「狼」の内容その7
和明の腕を切断したのは少女・・秋月の肩から生えた巨大な「楔」だった。
本来アニマ使いでなければ見ることのできないはずの秋月の肩の楔「フォビア」
がなぜか平井には見えていた。肩から生えた巨大な楔に息を呑む平井。しかし、
秋月に注がれた視線はけたましい笑い声をあげはじめた和明に向けられた。
(8)「狼」の内容その8
「くけけ・・いてえ、いてえよ・・だがな手を斬るなら他の奴にしとくんだっ
たな」。気でも狂ったのかと思った平井であったが、見ると斬り落とされた和
明の腕と胴体は秋月の肩から生えた「楔」と同じような金属状の物質で「つな
がって」いた。
(9)「狼」の内容その9
その「金属状の物質でつながった腕」は鞭のようにしなり、秋月の背後から巻
きついて首を絞め始めた。その姿を見てあざ笑う和明。「ガキのくせに大人を
舐めるな!」。続いて重いものが転がるような音が聞こえてきた。それは「テ
トラポットのような形状をした巨大な鉄塊」が転がってくることによって生じ
ていたのだった。
(10)「狼」の内容その10
鉄塊は秋月の肩から生えた「楔」、和明の腕と胴体をつないだ「金属状の物質」
に似ていた。
「和明、そのまま手を離すなよ。押さえつけていろ」とテトラポットのような
大きな鉄塊が声を発した。それは平井の雇い主、平井がマスターと呼んでいた
銀二のものだった。
(11)「狼」の内容その11
鉄塊は秋月にぶつかると飴のように溶け始め秋月を秋月を取り込んでしまった。
勝負あったかに見えたが、銀二の変化した鉄塊から鉄板を鉄板に叩きつけるよ
うな打撃音と男の悲鳴が聞こえ始めた。苦痛の絶叫をあげているのは銀二だっ
た。「子供だましだな」と鉄塊から秋月の声が聞こえ、やがて鉄塊は二つに割
れて中から無傷の秋月が現れた。
(12)「狼」の内容その12
鉄塊の中から秋月が現れ、周囲に黒い霧が生じ、和明と銀二であった鉄塊を取
り囲んだ。霧はやがて消えたが後には何も残っていなかった。驚愕する平井。
二人は「黒い霧」に飲み込まれて消滅したのだ。
二人をまとめて倒した秋月が苦痛の声を上げる。見ると秋月に金属の鏃のよう
なものが刺さっていた。金属の「鏃」は自動車の陰に隠れていた男が放ってい
た。その男は恭介・・・・隆二の兄であった。
(13)「狼」の内容その13
車の陰から金属片を放っていた男の片腕は「例の金属状の物質」に覆われ、し
かもその先は銃口のようになっていた。そこから金属の矢が次々と発射されて
いたのだった。他の二人よりも思慮深そうな彼は場所を移動しながら秋月に
「狙撃」を加えつづけていた。
(14)「狼」の内容その14
秋月が残った男の追撃を開始したことで、平井は通常の思考を取り戻した。
平井は人の姿をした人ならざるもの同士の戦いに恐怖を覚え車に乗り込み逃げ
出そうとした。しかし、それを遮る者がいた。いつのまにか車に乗り込んでい
た最後の男・・・・隆二だった。
(15)「狼」の内容その15
隆二は平井が金属状の物質・・「アニマ」が見えていることに気付いた。「お
前、あれが見えるのか?なら話が早い。兄貴を援護してもらう。あの女に車を
ぶつけろ」。しかし、恐怖にかられた平井は従わない。逃げ出す事以外は考え
られなかった。
(16)「狼」の内容その16
恭介は巧みに間合いを取り、遠距離攻撃型の自身のアニマの特性を生かして他
の二人よりははるかに秋月を相手に善戦してはいた。秋月を中心に円を描くよ
うに移動し巧みに戦う恭介。
(17)「狼」の内容その17
しかし、黒い霧を周囲にはりめぐらせた秋月に次第に恭介は追い詰められてい
く。その様子を見て焦る隆二。「早くしろ、お前がしないなら俺がする、そこ
をどけ!!」。隆二が平井を運転席から追い出そうとしたそのとき、悲鳴があ
がった。恭介が身体を黒い霧に「噛み取られた」のだった。
(18)「狼」の内容その18
「兄貴・・」絶望的なうめき声を上げる隆二。隆二の兄、恭介は下半身の殆ん
どを失っていた・・・。
「てめえ、早く車を出せ!!兄貴を助けるんだ!!」
しかし、平井から見た隆二の兄はとても助かるような状態ではなかった。
(19)「狼」の内容その19
「俺に力があれば・・・」うめく隆二。兄の惨状を見た平井は隆二に同情した
が、その感情も続かなかった。
彼らが「フォビア」と呼んでいた少女・・・秋月がこちらへ向かってきたのだ。
恐怖に顔を引きつらせる平井。
車を急発進させようとするが少女は人間離れしたスピードで近づいてきた。
(20)「狼」の内容その20
しかし秋月の動きは止まった。「何か」が背中目掛けて打ち込まれたからだ。
それは、金属の鏃。隆二の兄は瀕死の重傷を負いつつも弟を逃すために力を振
り絞って攻撃を加えていたのだ。必死の兄の姿を見て隆二はもとより、平井も
息を呑んだ。
(21)「狼」の内容その21
秋月は向きを変え、恭介に近づいた。よもや力尽きていた恭介は秋月の「黒い
霧」に飲み込まれる以外に選択肢はなかった。秋月が恭介を黒い霧により飲み
込んだのを見た隆二は絶望に打ちひしがれたが、平井は自動車を走らせ秋月か
らかろうじて逃げることに成功した。
(22)「狼」の内容その22
敗走する車の中で平井は隆二に問う。あの戦いと「金属状の物質」は一体何だ
ったのかと?
隆二は「お前が俺達に協力するなら答えてやる・・しかし協力する気がないの
なら俺を家まで送ったあとで全てを忘れろ」と答えた。平井は自分でも分から
ぬうちに首を縦に振っていた・・・平井は魅入られていた。
アニマを操り多くの敵を葬ったフォビア・・・秋月の戦いぶりに。
(23)「狼」の内容その23
隆二は「自分達は移民だ」と答えた。かつてのゲルマン人がより良い生活環境
を求めて民族の移動を行ったようにこの土地にやってきたのだと・・・。そし
て自分は「アクティス」から来たと答えた(この点は四郎の話と全く異なる。
四郎によれば隆二たちの先祖は船に乗り、海没した土地から来たと語っている。
また駿介もそのように聞いたとなっている。そもそも、アニマを「原種」と呼
ぶのは何の事情からなのか?謎として残る)。
(24)「狼」の内容その24
平井は隆二を「鏡家」の屋敷まで送り届けた。それまでの間だに「アニマ」を
宿す人間が存在し、その人間達の間だで抗争が起きていることも聞かされ、そ
して「アニマ」を見ることができる平井は「アニマ使い」としての素質がある
かも知れないことも指摘を受けた。
平井は隆二から金を受け取った。
「この次に会うまでに車を修理しておけ」と・・。
(25)「狼」の内容その25
平井は唖然とした。自動車の一部が削り取られていたのだ。
「こんな物まで喰ってしまうとはな・・・全く化け物だ」隆二は苦々しくつぶ
やいた。隆二はさらにつづける。
「これからもっと面白くなる・・・死体の処理なんかよりずっと面白い仕事を
与えてやろう・・・。兄貴達が死んだ事で「運命」の歯車が動き出すのは早く
なるはずだ・・」
(26)「狼」の内容その26
平井はアニマを見ることが出来たが、アニマ使いとしての能力は無かった。
残念だが無いものは無かったのだ。しかし、平井は鏡家の組織に組み込まれて
既に抜けることも難しくなっていた。
だが、それ以上に魅せられていたのだ「アニマ」というものに・・・。
(27)「狼」の内容その27
平井は隆二から信用され、鏡家の裏の仕事を手伝っていた・・その中には「食
用にする人間」の捕獲も含まれていた。隆二によれば昔はこれほど派手に捕獲
・・・というよりも「誘拐」を行う事が出来なかったという(これはかつて本
庄家の力が強かったため思うようにできなかったのだろう)。今、鏡家が人を
捕らえる上で怖れるのはフォビアの妨害だけでしかない・・・。隆二は言った。
「数がまだ足りない・・・しかし今月はこれ以上は派手に動けないな・・・」
「フォビアがお前達の動きを察知してしまうからか?」
隆二は冷たい声で答えた。
「「お前達」じゃないだろ・・・「俺達」だろ?」
(28)「狼」の内容その28
平井は隆二たちから「ある家に住む姉弟達」の監視を命じられていた・・・そ
の家族達は「本庄家」であった。
有紗の死により「運命の歯車」が動き出したのだ・・。
ここから両家の激突が始まるとは平井は予想もつかなかった・・・。
(29)「狼」の内容その29
ついに岬の暴走と秦乃と鏡家の小競り合いから鏡家、本庄家の激突が始まった。
智也達の学校を舞台に戦闘が繰り広げられる。
「平井さんは他の人たちに連絡をお願いします」
鏡宗司・・・元は本庄家の人間であった少年に付き添っていた平井は戦闘の経
過を報告するため隆二達の本陣へと戻っていったが、彼は片腕を失っていた。
フォビアの「黒い霧」に食いちぎられたのだ。
(30)「狼」の内容その30
鏡家の「本陣」に戻ってきた平井は隆二に報告する。
「学校の中は地獄だ・・」
平井の報告を聞いた隆二は片腕を失った平井を見て言った。
「もうボクシングはできないな・・・」平井は言葉を返した。
「死体処理もな・・・」
(31)「狼」の内容その31
お互い顔を見合わせて笑う二人。
ここ2年のつきあいで奇妙な友情のような感情が2人の間にはあった。
「お前はどうする?」隆二が尋ねる。平井は答える「もう一度学校へ戻ると」。
アニマ使いではない平井は隆二から拳銃を渡された。護身用だ。
アニマに魅せられた平井に止めても無駄と判断したのだろう。
「邪魔にならない所にいろ」暗に無理をするなと平井に言い、隆二は本家直参
の精鋭部隊を率いて学校へと向かっていった。本陣には弟達が戦いを繰り広げ
ている学校の方を哀しげに見つめている美しい女・・・範子の姿もあった。
(作中で語られているが、秋月と最初に戦っていたのは新宮の雑兵。秋月たち
を疲れさせるためにぶつけ、力が弱まったところで精鋭部隊をぶつける算段だったようだ。
それでも実質的に負けてしまったが・・・)
(32)「狼」の内容その32
学校の中は死体だらけだった。フォビアに倒された鏡家の人間だ。その中に宗
司がいないことを平井は祈っていた。「あんな幼い少年が死ぬ事は考えたくな
い。彼にはまだ未来がある。ボクシングに情熱を注いでいたかつての自分のよ
うに・・・」。
(33)「狼」の内容その33
平井は死体だらけの校舎の中を進むうちにフォビア・・・秋月と遭遇した。
彼女と再会した彼は拳銃を手にした。
なぜ戦うのか?理由は分からない。だが格闘技に打ち込んでいた彼に備わった
強敵に挑もうとする本能に似た感情か?・・・・ 勝負はすぐについた。一瞬
哀しげな表情を見せた秋月だが、次の瞬間には間合いを詰め、平井に致命傷を
与えていた
(34)「狼」の内容その34
平井はできるなら自分をあの「黒い霧」で消し去って欲しかった。
ボクサーとして挫折した自分の痕跡を残らず消して欲しかった。
だがそんな彼の気持ちに応えることもなく、フォビアは去っていった。
死に瀕して平井は思った?ここまで来て自分は何を手に入れた?手の中の拳銃
一丁だけか?
平井は自嘲気味に手を見た。そして異変に気付いた。
(35)「狼」の内容その35
平井の片腕は・・・金属状の物質・・いやアニマに覆われていた。
まさか・・・と平井は思った。死に瀕してようやく彼は自身のアニマを発現さ
せたのだった。
あれほど望んでいたアニマの力・・・それが死の間際に手に入るとは・・・。
あまりの皮肉な展開に平井は笑わざるを得なかった。
彼がようやく発現させたアニマは隆二の兄、恭介のそれに似ていた。
(36)「狼」の内容その36
平井は皮肉に充ちた運命を自嘲したが、自分の運命を呪ったりはしなかった。
そして彼の最後の望みを果たすために自身のアニマの力を使った。
自分をこの世から消滅させたいという感情を満たすために・・。
銃弾が発射されるような音がなりひびいた・・。
(37)結び
平井の死によってお話は終わる。ただし、「明確に死んだ」と書かれているわ
けでもないので、アニマ使い特有の強靭な体力で生き残り・・・次のお話に登
場などというと面白いかも・・・。
あらすじのつもりが長くなってしまいましたね。まあ記憶を頼りに書いたんで
実際のと違う、なんて部分もあると思いますがご容赦を・・・。
Gravitonスレでこんな書き込みがありました。
299 :名無したちの午後 :05/02/09 11:29:18 ID:rc5vjEkg
まぁ設定的には隆二が主人公でも面白そうではある。
二年前 兄を救えなかった自分の無力さを呪い、復讐を決意する。
力を手に入れた今、復讐のため、そして生存競争に勝つために、秋月、本庄家に戦いを挑む。
見たいな感じで、ダーク路線でギャグが入らなければ特によい。
300 :名無したちの午後 :05/02/09 11:39:28 ID:XeBE0NFM
あーそうだね。何でプレストーリー意外といいじゃんって思ったのか今分かった。
ギャグが入ってないんだ。
301 :名無したちの午後 :05/02/09 12:19:29 ID:Kbf4NhwU
隆二のアニマはゴツゴツ鎧じゃない、かわええおなごなんだろうな('A`)
Gravitonスレより続いてこんなのも
454 :名無したちの午後 :05/02/13 09:13:00 ID:vE/USLBa
駿介が主人公でよかったのに。
能力もキングクリムゾンエピタフみたいでカコイイ。
ヤンキーだけどな(ノ∀`)
455 :名無したちの午後 :05/02/13 09:56:36 ID:AKbpvYH8
祖父の通販売り切れたね
456 :名無したちの午後 :05/02/13 10:00:08 ID:8PZbM0/w
マジかよ! と言ってみる。
457 :名無したちの午後 :05/02/13 10:07:25 ID:gPIKRLS1
鏡家が主体で描かれた方が燃えたよなぁ。
まぁ俺が駿介・隆二・平井スキーだからかもしんないけど
とりあえず、お読み頂きありがとうございます。
何だかんだで鏡家側の方が男性キャラ人気があったみたいで・・。
即死回避まであといくつ何でしょうかね?皆で書き込んで下さいね。
大量の書き込みおつかれさん
つ旦
何のどう致しまして・・・言いつつも、明日は非難の嵐か・・・欝だ。
ここ人が来るときは来るけど来ないときは全然来ないんだもの・・悲しい。
一人57レスってのはさすがにきもいぞ。
非難避けにこれでも貼っておくか・・・
アニマの強さ別ランキング。
ただし、ここでのランキングはアニマの能力とアニマ使いの総合能力ということで。
S アザーズ(成長途中の破壊神)
ティアマット(ラスボスに相応しい強さ)
_________________________ ラスボス級とそれ以外の壁
A スキゾイド 泰司のアニマ(タチ悪すぎ)
トロマティゼ フォビア(この2体は大量殺戮兵器)
アルタット
_________________________ 標準的先天性原種と強い後天性原種の壁
B アクティス クレペイラ 海矢のアニマ
_________________________ 主人公が持っているべき強さの壁
C メイクスト(智也が弱すぎ(笑)、主人公としての最低限の強さがない・・・)
鏡家指揮官クラス 鏡分家家長クラス(中村さんとか)
_________________________とりあえず名前がもらえるか否かのクラス?
D 鏡本家直参クラス(マッハ1位のパンチで秋月の歯を折った人とか)
E 鏡家雑兵クラス(乳首がアニマになる人とか)
F 鏡分家の雑兵クラス(学校で秋月に殺されまくっていた人達、智也に命乞いをしていた人達)
判別不能 :シゾフレニア(相手次第で強さが変る)、 ホマンキュラス(玉手箱型アニマ?)
>>60 通勤途中の電車の中でちまちま書いてた奴を、まとめて貼ったんです。
あんまり苛めないでね・・・。