田代オチにはびっくり。
だって原作はこうよ。
「へえ、ちょっとやそっとで、手に入らぬ上玉が入荷したんです」
と、田代の耳に口を当てるようにすると、
「それが、どういう女だと思います、社長。遠山隆義夫人の静子っていう絶世の美人ですぜ」
「えっ、ほ、本当か」
田代は、コップを置くと森田の顔を見た。
遠山隆義は、田代にとっては、いささか不快な思い出がある。
飯田市の郊外の広大な土地の落札に田代が必死になっていた頃、
横から飛び出して来たような遠山が金があるのにまかせて業者達の
出す条件を丸呑みにして、あっさりと手を打ち、田代は、鳶に油揚げを
持っていかれた恰好になったのだ。。。。。
ゲームと言ってしまえばそれまでだが。