エロゲ表現規制対策本部804

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678名無したちの午後
【貧しい漫画が多すぎる(朝日90年9月4日朝刊社説)】

東京都の生活文化局が市販されている332種の週刊誌や月刊誌についてそのセックス描写を調べてみた
硬派の雑誌も含めた調査だが、それでも、あきれるような数字が並んでいる
「漫画の50%は性的描写を含み、8%は自慰行為を描いていた」
「グラビア写真に登場する女性のうち、41%が性的器官を強調されていた」
四コマ漫画を除く、いわゆるストーリー漫画を約1200作品、約130000コマを丹念に調べた結果だ

グラビア写真の人物は約7000人点検しており、この種の調査としては、前例のない規模だろう
外国からやってきた人は、電車に乗ってみて、露骨な漫画や写真の載った印刷物を広げる日本人の
多さにびっくりする
ポルノが解禁されている欧米でさえ、場所も時間も構わずに、これほど堂々と「性」がはんらんして
いる地域は珍しいだろう

都民へのアンケートでも、青少年への影響を憂える声が大きかった
こうした漫画や写真を幼い時から見せられて育つと、どんな人間になるのだろうか
文化の将来を考えて、そら恐ろしい気持ちにもなる
とくに強調したいのは、こうした現象を女性の立場で考えてみる、ということだ
今回の調査を分析した執筆陣は、性の商品化、とくに女性を「モノ」として見る風潮を厳しく批判していた

都民に「女性の身体の一部を強調した表現をどう感じるか」と聞いてみた
女性の55%は「不快だ」「女性蔑視(べっし)」と答えており、「きれい」との反応は17%だけだった
男性の、それぞれ18%と39%に比べると、感じ方の違いが分かる

集められた漫画の多くが、男性中心の物語だった
暴力によるせいこうい(本文は漢字)でも女性は快感を感じるとか、つねに奉仕するポーズを女性にとらせるとか
男の好色に都合良く描かれている作品が少なくない
男性の編集者や漫画家は「物語の流れから必然の描写だ」「女性蔑視どころか、美しく描いている」などと反論する
しかし「性交の場面がキス場面の二倍以上もある」といった調査結果を読むと、商売優先、そして発想の貧困、と
思わざるをえない
(続く)