エロゲ表現規制対策本部773

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性を禁忌化していくことは、歴史的な例を見る限り、性の公序良俗を回復することにはつながらず、
ヴィクトリア朝やカルヴァン支配下のジュネーヴのように、かえって乱倫を招くことが多い。

そういう統計的な事実に端を発し、クラッパーという社会心理学者が研究した結果、
確かに暴力映画を見た後に暴力的な衝動が高まるなどの「引き金効果」は認められたものの、
同様に、願望をフィクションによって発散するという「抑止効果」も見られるため、
実質的に、犯罪を引き起こす因子のない者が犯罪を決意する「直接的原因」にはならないことが認められた。

犯罪を決意させる因子は、環境や遺伝などの、より複雑な背景が関わっており、
性表現や暴力表現が犯罪を直接的に引き起こしたり、発生件数を増加させることはない、と結論づけられた。

こうした研究は、後に統計学者のクチンスキーらによって、科学的な根拠を与えられ、
アメリカのニクソン政権の下で作られたポルノ規制委員会では、正式に報告書の中に採用されるに至り、
現在でも社会心理学上の基礎的な考え方として存在している。

日本でも、松文館裁判の中で、社会学者の宮台と精神科医の斉藤環が引用している。