【姉独占スレ 6アネ】

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263名無したちの午後
>>194
悪いがこれには及ばないな


「どうだ、俺と恵の子は。俺に似てて可愛いだろう?」
「くっ…」

 稲垣との間に出来た子だと思うと素直に喜びたくはなかったが、稲垣の言葉とは違い生まれてきた赤ん坊は恵によく似ていた。
 そんな姿を見てしまえば、何の罪もない赤子を憎んだり拒絶したりできるはずがない。
 いつしか雅人は現実を受け入れ、姉への気持ちを思い出の中に封じ込めようとしていた。

 姉の自分に対する思いも、自分の姉に対する恋心も、全ては若気の至りだったのだと……。