エロゲ表現規制対策本部498

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358名無したちの午後
>>319
ざっとだけど調べてみた

[我妻洋『社会心理学入門(上)』講談社2007:103-104]  より
1968年、ジョンソン大統領は「ワイセツとポルノに関する諮問委員会」を設置して
それにポルノ解禁問題をはかった。
この諮問委員会は19名の委員と20人のスタッフとから成り、
2年間の時間と200万ドルの費用をかけて、
あらゆる種類のポルノの実態と、その社会に及ぼす影響を調査した。
委員会の依頼を受けたノルウェーの心理学者カチンスキー(Katchinskey)は、
ポルノが解禁になったデンマークにおいて、
のぞき見とか幼児への性的な悪ふざけのような性犯罪は年々めだって減少したのに対して
強姦やサディズム的行為はぜんぜん変化しなかったことを認めた。
つまり、ポルノ映画とかポルノ雑誌を鑑賞することは、
ある種の性行動の代償にはなっても、他の性行為の代償にはならなかったわけである。
ただし、ポルノに刺激されて性犯罪が増えたと言う事実は、まったく認められなかった。
カチンスキーはこの点をはっきりと報告書に書いた。

(ナディーン・ストロッセン著:「ポルノグラフィ防衛論」384−385ページ)
ウォルター・ケンドリック1987年、エドワード・ド・グラツィア1992年、など、
最近の研究はすべて、
検閲は検閲対象となる作品に向けられる関心をただ増すだけの効果しかもたらさないことを示している。
1970年の「わいせつとポルノグラフィに関する大統領委員会」報告書の中の社会学的研究は、
ポルノグラフィの検閲は、ポルノグラフィの魅力や影響力を増すこと、
ポルノ映画の検閲による修正箇所を視聴者が意識することにより、視聴者には欲求不満が生じ、

ひいては攻撃的な行動に結びつくことを明らかにしている。

「ポルノグラフィの検閲は女性にとって利よりも、害が大きい」。