「アダルトゲームで青少年は心を破壊され、人間性を失う」−。民主党の円より子
参議院議員らが提出したアダルトゲームの規制を求める請願に対し、同議員の
インターネットサイトの掲示板に、数百件の批判的な意見が寄せられている。
円議員らが提出したのは「美少女アダルトアニメ雑誌とゲームの製造・販売の規制法
制定に関する請願」で、「街中に氾濫(はんらん)している美少女アダルトアニメ雑誌や
ゲームは、小学生の少女をイメージしているものが多く、このようなゲームに誘われた
青少年の多くは知らず知らずのうちに心を破壊され、人間性を失っており、既に幼い
少女が連れ去られ殺害される事件が起きている」と指摘。「幼い少女たちを危険に晒
(さら)す社会をつくり出していることは明らかで、表現の自由以前の問題である。
社会倫理を持ち合わせていない企業利潤追求のみのために、幼い少女を危険に晒して
いる商品を規制するため、罰則を伴った法律の制定を急ぐ必要がある」と、罰則を
ともなう法規制を求めている。
これに対し、掲示板には「雑誌やゲームが全て犯罪の元と言いたいのか」「ゲーム
ユーザー及び製作者に対してあまりにも偏った失礼な発言だ」「美少女ゲームを嗜む
大人だが、自分の心も壊れているのか」といった批判的な意見が寄せられた。「科学的
根拠に基づいているのか」「アダルトビデオは危険ではないのか」といった指摘が
あったほか、女性とみられる投稿者からは「子持ちの主婦ですが(ストーリー重視の)
エロゲーくらいやる」との書き込みもあった。
警察庁のまとめによると、平成19年に摘発した児童虐待事件は前年比1%増の300件、
わいせつな画像を撮影されるなどの児童ポルノ事件の被害に遭った児童(18歳未満)は
同20.2%増の304人で、いずれも過去最悪になっている。アダルトアニメ・ゲームとの
関連性は不明だ。ネット上では児童ポルノなどの規制に関する議論がこれまでも数多く
なされおり、今回の請願についても大きな反響を呼びそうだ。
民主党副代表の円より子はこんなこと言ってます