121 :
首刈人:
【感想】「青い涙」(CDPA)
[良かった点]
○システムが充実・軽快・安定
2回目以降は回想編・回帰編(共通ルート)などを飛ばせるのも助かりました。
唯一の不満がメッセージスキップに未読・既読の区別が効かないことだけですね。
○音楽の出来がよい
主題歌を筆頭に,良く作品の雰囲気にマッチしていて良かったと思います。
○絵が良い
特に一枚絵は健闘していると思いました。個人的には好み。ただ絵柄が不安定なのが△。
○話の「構成」がよい
夢幻編→回想編→現代編と話が展開するにつれ,先が読めずついつい話に引き込まれる。
[悪かった点]
×音声がない
やはりストーリー重視ゲーには音声が欲しかった。とくに,複数人の掛け合いで
会話主が誰かわからなくなることがしばしばあったのが気になりました。
×エロが薄い
基本的にHは各キャラ1回。しかも全裸H。これはちょっと……と思いました。
×話が異様に道徳クサく,しかもそれが日本人の感覚と微妙に乖離している
特に「愛」と「情」を区別して「情>愛」としつこく言うのには首を傾げました。
×テキストが不自然
やはり翻訳だけあって不自然な箇所が多数ありました。また,比喩やユーモアが日本
と微妙に違うので違和感を感じる時もしばしば。
×背景とか設定が現代日本とずれている
流石に石造りの家とか,電車で汽笛とかはどうかと。
[総合して]
やはり言語の壁は厚いと実感した作品です。話自体の出来は良く,システム周り他も整備
されているだけに,話の道徳臭さやエロ薄,音声無しは残念。