【検討】2003年2月購入検討スレッド その3

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195塩野入
「夏色小町」雑感。

これ、どうにも感情移入に困るゲームだった。
まずストーリーの"軸"になるのは主人公と幼馴染・美琴との関係……なのだが、
まずどうしても美琴の"幼馴染要素"が薄い。
エロゲーの幼馴染というと、例えば家が近いとかあるもんだろうが、
特にそういう関係ではない。
幼馴染のクセにやけに"遠い"存在なのだ。

それなのに主人公は最後まで
"ぱっとしない自分から離れていく、スターの美琴"にコンプレックスを抱きっぱなし。
……しかしこれも描写不足。
実際に"美琴がスターである"ことをプレイヤーが認識するイベントは唯一序盤、
テレビの取材を受けるイベントのみ。

さらに、ぱっとしないハズの主人公まで、愛と努力で水泳大会新記録を出す始末。
「なぜ主人公が美琴にコンプレックスを抱いているのか」がぼやけてしまい、
特にそれが大きな意味を持つ静音シナリオでは違和感すら感じた。

全体的にも、ここで書き切れないほど描写不足による"あっけなさ"が目立った。

シナリオ面は描写不足。ボリュームのなさがアダになったかな。