INFINITE-JUSTICE(インフィニットジャスティス)スレ

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654データ(01/10)
美少女ゲーム屋が恐らくは版権会社の株の買い占めをバックに
一般向け人気作品の非公認パクリの18禁ゲー発売を計画するという
今回の事態について、関連する各種データを書いてみた。



●杉本晃志郎こと本名・掘江満氏について

@アーベルからリトルウィッチ時代(1/2)

INFINITE-JUSTICEのスポンサーである杉本晃志郎こと本名・掘江満氏は
早稲田大学の政経出身者にして、
元アーベルソフトウェアの社員。
アーベルは老舗美少女ゲームメーカーのエルフから独立した菅野ひろゆき氏のゲーム会社。
彼は菅野氏のゲームが気に入っていて、
アーベルの人材募集を見て自分から押しかけたとか。

アーベルでは
コンシューマーゲーム「エクソダスギルティー」(98.11.26発売)や
関連会社デジアニメの美少女ゲーム「プレゼントプレイ」(99.06.24発売)の
広報・営業等に従事し、1年ほどで退社。
上司の菅野氏は色々エキセントリックな方で、彼は苦労したようだ。

その後彼は、リトルウィッチの設立に参画、広報担当取締役になった。
リトルウィッチはデビュー作が「白詰草話」(02.07.05発売)、
大槍葦人氏の絵と凝った演出方法で大勢のファンがいるゲーム会社。
早稲田大学で成年コミック研究会幹事長だったとかいう掘江氏は
当時から大槍氏に興味があったようで。
655データ(02/10):2005/07/24(日) 03:11:55 ID:o0HbfkhH
@アーベルからリトルウィッチ時代(2/2)

掘江氏が一躍有名になったのは、
リトルウィッチ時代の裁判沙汰。

2001年4月に当時できたばかりのリトルウィッチのBBSで、
彼はアーベルの菅野氏について、
分かる人にはバレバレの伏字でいろいろ逸話を書いてしまった。
彼は目立ちたがりなのか、その他の掲示板でもカキコしていたこともあり、
それを契機に菅野氏についてあることないこと書きたてる人が出てくるわ
掘江やリトルウィッチの売名行為だなんだと予想外の方向に影響が増幅され、
とうとうアーベルが
リトルウィッチと掘江氏を相手に名誉毀損で訴訟を提起する騒ぎとなった。

で、彼とリトルウィッチは公式にアーベルに謝罪する羽目に追い込まれた。
2002年3月、謝罪広告を掲載などする代わりに
訴訟を取り下げてもらい、ようやく和解が成立。
彼は結局、リトルウィッチから離れたようで。
656データ(03/10):2005/07/24(日) 03:12:26 ID:o0HbfkhH
A自社の立ち上げ・失敗

掘江氏はリトルウィッチを離脱し、有限会社アマルガムを立ち上げた。
INFINITE-JUSTICEのブランド名で
デビュー作「Reflective Heart」を発売する予定だったが(当初02.02.14予定)、
延期を繰り返し一部原画家まで変更するなど迷走を極めた挙句、
2003年5月頃発売中止、9月頃OHPも消滅。

彼が株のデイトレードや仕手戦にのめりこんで、
ゲーム製作を完全におろそかにしたことが頓挫した原因らしい。
ちなみに「杉本晃志郎」(=掘江氏が使う仮の名前)が
シナリオ&トータルディレクション担当となっており、
彼の作業が進まないとどうしようもない。

げっちゅ屋にもデータがないので簡単に「Reflective Heart」の当初の内容を書いておくと
ライバル会社の妨害や資金不足といった困難に立ち向かいながら
3ヶ月以内に美少女ゲームをリリースする目的のゲーム。
主人公はごく普通の美大生だったのが、
アパートの隣に引っ越してきた女性3人組のメーカーに巻き込まれて、
いつの間にかスタッフになってしまったというストーリー。

ゲーム中の女性3人組のメーカー名は自社と同じ名前、アマルガムとなっている。
あとライバルメーカーは、
社員が独立してアマルガムを立ち上げたので
潰してやろうと妨害をしかけてくるという設定。

…まぁ一部、彼の状況とだぶって見える内容なわけで。
657データ(04/10):2005/07/24(日) 03:12:57 ID:o0HbfkhH
B新ブランド九頭龍

掘江氏はINFINITE-JUSTICEで失敗した後まもなく、
今度は九頭龍という新ブランドを立ち上げた。
(OHP開設は2003年9月)

株で儲けて資金が潤沢だったせいなのか、
今度は無事デビュー作「英才狂育」を出すことができた(03.12.05発売)。
原画・杉菜水姫氏の絵や声優さんのボイスなど抜きゲーとしてはかなりイイ内容で、
デビュー作としてはかなりイイ線の売上を出したようだ。
ただ、当初システムにバグがあって評判は必ずしも良くなく、
粘着叩きに遭ったりもした。

内部で方針の違いなどがあったのか、
2004年5月頃、杉菜氏・simo氏らが九頭龍を離脱、
九頭龍の第二作「死妹人形」(04.10.29発売)は原画家が別人に。
売上も「英才狂育」に及ばず、
現在、九頭龍のOHPは2004.11.02の更新を最後に放置され、実質活動停止状態。

余談だが、掘江氏同様にアーベルから独立した人は他にもいる。
たとえば原画家の田島直氏がそうで、
独立後さくらねこというブランドを立ち上げたが、
2ちゃんねるなどで相当粘着叩きに遭っていた。
結局さくらねこブランドは休止に追い込まれ、
現在は外注原画をしているが、イマイチ冴えない。

掘江氏がそんな苦境気味の田島氏を
九頭龍の「英才狂育」「死妹人形」のムービー製作に起用したのは
元同僚としての温情なのか。
658データ(05/10):2005/07/24(日) 03:13:17 ID:o0HbfkhH
C新ブランド続々(1/2)

九頭龍ブランドが実質活動停止状態になったものの、
潤沢な資金をバックに、掘江氏の業務拡大意欲は盛んなようで。

まず彼は
九頭龍を離脱した杉菜水姫氏を代表に据えて
有限会社グングニル、ブランド名Innocent Greyを立ち上げさせ、
自らはスポンサーとなる(OHP開設は2004年10月)。
Innocent Greyは
先日デビュー作「カルタグラ」を発売(05.04.28)、
クオリティの高さと力の入った広報宣伝のせいで、注目を浴びた。
ただジャンルの問題や杉菜氏らの嗜好を優先したせいか、
売れ線から外れていたようで売上は「英才狂育」と同程度にとどまる。

なお「カルタグラ」のシナリオ担当の飯田氏は
リトルウィッチの第二作「カルテット」(04.04.23発売)のシナリオの人であり、
リトルウィッチと縁のある掘江氏の伝手で起用されたっぽい。
ちなみにInnocent Greyスレが立った当初、
スレにはなぜか掘江氏関連のカキコを執拗に排除しようとする人がいたのが印象的。


ついで彼は
株式会社アークライトのブランドTerraLunner(テラルナ)の開発チーム、
月面基地前を引き取り、スポンサーとなった(2005年1月公表)。
ピンとくる人もいるだろうが、
月面基地前の最後の新作「らくえん」(04.06.25発売)の内容は
お蔵入りした「Reflective Heart」と重なる部分があり、
もしかしてそれで気に入ってスポンサーになったのかも知れない。
659データ(06/10):2005/07/24(日) 03:13:36 ID:o0HbfkhH
C新ブランド続々(2/2)

そして掘江氏は今般、
INFINITE-JUSTICEブランドを再利用して
問題の「ELEMENTAL LEGION -創聖の戦記- 」(以下EL)を製作中(2005年7月公表)。
情報が載ってるテックジャイアン誌面では種別が「18禁」と明記されてます、念のため。
ちなみに「杉本晃志郎」(=掘江満氏が使う仮の名前)がシナリオ担当。
彼はアーベル時代、
「プレゼントプレイ」のシナリオの一部を担当した実績があるそうで。

ELは絵師こそ異なるものの、タイトルや設定・キャラクターなどが
マッグガーデン社が版権を有する一般向け人気作、
エレメンタルジェレイドに酷似。
それだけならまだしも、
掘江氏がマッグ社の第三位の大株主であることから(3月末時点)、
パクリについてマッグ社黙認の18禁作品ではないか、と物議をかもす。

ちなみに本家のエレメンタルジェレイドのうち
月刊コミックブレイドの増刊MURASAMEに載ってるマンガは
「EREMENTAR GERAD -蒼空の戦旗- 」というタイトル。
サブタイトルまで酷似。

加えてELを紹介しているテックジャイアン誌の絵について
リトルウィッチの「カルテット」との類似を指摘する声も上がったが、
彼がリトルウィッチの元取締役であるだけに何ともはや…。
660データ(07/10):2005/07/24(日) 03:18:38 ID:o0HbfkhH
●掘江満氏の仕手戦について

@エリアクエスト戦

ところで掘江氏は
美少女ゲーム稼業のかたわら、株のデイトレードと仕手戦で
億単位の資産を築いた人物としても有名。

特に悪名を馳せたのはエリアクエスト戦。
彼はネットで仲間を募り、2004年3〜7月頃、
東証マザーズ上場企業、エリアクエスト社の株の仕手戦を仕掛けている。
だがエリアクエスト社は、目論見どおりには業績も株価も上昇せず、
瞬間風速20万弱を記録した株価も最後は暴落(現在3万円台※)
仕手戦は失敗に終わった。
※半分に株式分割をしてるので分割前の株価で言うと7万円台。

しかし彼は、仲間には買い煽りを行いつつ、
ちゃっかり自分だけは高値で売り逃げしてしまったらしい。
そのため仲間と紛争になったようだ。

ただし彼は全株は売っておらず、
昨年12月末時点でエリアクエストの8位株主にはとどまっている。
東洋経済新報社の「会社四季報」最新号(2005年3集・夏季号)1666ページによると
> 掘江満 3,040株(1.4%)
とあり、時価1億円程度を保有。
661データ(08/10):2005/07/24(日) 03:18:49 ID:o0HbfkhH
Aマッグガーデン戦(1/2)

エリアクエスト戦の後、掘江氏は
同じく東証マザーズ上場企業、マッグガーデン社の株の仕手戦を手掛けた。
昨年9月末時点で第三位株主(4.5%保有)、今年3月末時点で同5.0%保有。
「会社四季報」最新号461ページによると3月末時点で
> 掘江満 651株(5.0%)
とあり、時価2.5億円程度を投資している。
大株主の地位を背景に、彼はマッグ社に乗り込んで経営陣とも面会したはず。

単なる仕手戦にしては投資期間が長い感じもするが、
マッグ社の成長性もさることながら、同社の作品に魅力を感じているから購入したとか言ってたので、
彼は実はマッグ社に対する思い入れが相当あるのかも知れない。

なお一位・二位株主は
マッグ社の保坂社長と、大手ゲームメーカーとして有名なスクウェア・エニックス社。

マッグガーデンは2001年6月設立という若い会社で、
主力商品は月刊コミックブレイドというマンガ雑誌だが、
実は旧エニックス社発行の月刊少年ガンガンからの独立離反組。
保坂社長は旧エニックス社の元取締役にしてガンガンの元編集長で、
ガンガンの抱えてたマンガ家たちを引き抜いて
月刊コミックブレイドを立ち上げた。
エレメンタルジェレイドの作者、東ますみ嬢もガンガンからブレイドに移ってきた作家。

旧エニックス社は当然怒って紛争になり、裁判沙汰になった。
結局旧エニックス社は、マッグ社から謝罪を受けるとともに
マッグ社の株の50%を取得する(=その気になれば経営を左右できる地位を入手する)ことで和解。
無事マッグ社は2002年2月から月刊コミックブレイドを発行することができた。

そうした経緯で、現スクウェア・エニックス社は
3月末時点でマッグ社の31.1%の株を保有する筆頭株主となっていた。
662データ(09/10):2005/07/24(日) 03:19:21 ID:o0HbfkhH
Aマッグガーデン戦(2/2)

「萌え」市場ブームで
4月にマッグガーデン株が瞬間的に暴騰したことはあったが、
掘江氏がマッグ株で本格的に攻勢を仕掛けたのは6月中旬以降。
37万円台だった株価を徐々につりあげ、
7月初めのピーク時には47万円台に上昇した。

だがここで想定外の事態が発生した。
筆頭株主のスクウェア・エニックスが大量の持ち株を売り浴びせてきた。
3月末時点で31.1%だった同社の持株シェアは7月14日時点で15.49%まで低下。
マッグの全株式の実に15%もの売りを受け、
さすがに支えきれずに株価は一転して、下落一直線。
現在37万円前後にまで戻っている。

状況が不利になるのと同時に、彼は
今まで株の買い煽りをしてきた掲示板を閉鎖。
マッグガーデンの仕手戦に関する動向が不明になってしまい、
また売り逃げしたのではないか、などと様々な疑惑を受けつつ
現在に至る。

しかし仮にスクエニの売り浴びせがなく掲示板が残っていたとしても、
マッグのイメージ悪化につながる可能性もある今回の事態について聞かれたら、
彼はどう答えるんだろ。
663データ(10/10):2005/07/24(日) 03:19:44 ID:o0HbfkhH
最後に、パクリ対象であるエレメンタルジェレイド関連。
ここまでくると全然詳しくなくて単なるデータの羅列。

エレメンタルジェレイドは
2002年2月発売の月刊コミックブレイド創刊号から連載開始されたマンガ。
作者の東ますみ嬢は以前から月刊少年ガンガンでゲームコミックなどを描いていたものの、
本作で特に人気が高まった。
単行本1巻は2002年9月発売、
最新9巻は2005年8月10日発売予定。

エレメンタルジェレイドは人気があるので最近アニメ化され、
2005年4月5日よりテレビ東京系列で午後6時の時間帯で放映中。
これにより、一気にエレメンタルジェレイドの知名度が
高まったものと思われる。

PS2ゲーム「エレメンタル ジェレイド -纏え、翠風の剣-(まとえ、すいふうのつるぎ)」は
2005年6月30日発売、発売元はタイトー。
GBAゲーム「エレメンタルジェレイド 〜封印されし謳〜(とざされしうた)」は
2005年7月7日発売、発売元はトミー。

以上。

なお自分は一ユーザーで完全な部外者であり、
以上の情報は2ちゃんねるや各種HPなどで入手したもの。
不正確な部分があるかも知れず、情報の取捨選択は自己責任で。