ギリシャ・スペインから独への移住急増 求職者多数か 【ベルリン=松井健】
スペインやギリシャなど経済危機に苦しむ南欧諸国からドイツへの移民が増えている。
仕事を求めての移住が多いと見られ、危機が長引く中で、経済好調なドイツに人も流れている実態が
改めて明らかになった形だ。
ドイツ連邦統計庁が7日発表した2012年の移住統計(暫定値)によると、外国からドイツへの移住者数は
11年より12万3千人多い約108万1千人だった。
このうち、スペインからは前年比45%増の約3万人、ギリシャからは43%増の約3万4千人、ポルトガルからは
同じく43%増の約1万2千人、イタリアからは40%増の約4万2千人と、南欧諸国からの増加が目立った。
また、スロベニアやハンガリーなど東欧諸国からも増えた。
日本と同様に少子高齢化が進むドイツでは、高学歴の若者の移民を歓迎する一方、東欧などからの
「貧困層の移民」の増加を警戒する声も上がっている。
http://www.asahi.com/international/update/0510/TKY201305100512.html