バークレイズが25%減益 1〜3月期 欧不採算事業の縮小費響く
2013.4.25 05:00
資産規模で英銀2位、バークレイズは24日、1〜3月期決算を発表、税引き前利益は前年同期比25%減少し、アナリスト予想を下回った。欧州での不採算事業縮小に絡む費用計上が響いた。
同行の発表によると、自社債務の評価変動による費用を除いたベースの税引き前利益は17億9000万ポンド(約2720億円)と前年同期の24億ポンドから減少。ブルームバーグがまとめたアナリスト8人の予想は21億ポンドだった。
ロンドン銀行間取引金利(LIBOR)操作スキャンダルを受けて昨年登板したウォーカー会長とジェンキンス最高経営責任者(CEO)は評判回復に努めると同時に、経営合理化と事業再編に取り組んでいる。
欧州での支店閉鎖や欧州・アジアでの投資銀行部門の人員削減を含む事業改革プログラムに絡んで、1〜3月期に5億1400万ポンドの費用を計上した。
ジェンキンスCEOは発表文で「『頼れる』銀行となるという目標のため、安易な道ではなく正しい道を選択した」と説明した。
全行の半分超を稼ぐ投資銀行部門の税引き前利益は13億2000万ポンドと、前年同期の11億8000万ポンドから増加した。同部門の収入は1%増の34億6000万ポンド。(ブルームバーグ Howard Mustoe)
http://www.sankeibiz.jp/business/news/130425/bsk1304250503003-n1.htm