音楽配信、コピー制限を撤廃 端末選ばず楽曲再生
ビクター・エイベックスなど
ビクターエンタテインメント(東京・渋谷)など音楽各社はインターネットで配信した楽曲のコピー制限を年内にも廃止する。
スマートフォン(高機能携帯電話=スマホ)などにダウンロードすると、メーカーの違う機器にも転送し再生できるようにする。
欧米に出遅れたコピー制限の撤廃が日本でも始まれば配信サービスの使い勝手が改善し、低迷する音楽市場も活性化しそうだ。
廃止に動き出したのは法改正がきっかけ。海賊版のネット購入に罰金などを科す改正著作権法が10月に施行されることになり、音楽各社はコピー制限をなくしても
違法なコピーに一定の歯止めがかかると判断した。「スマホやタブレット(多機能携帯端末)などいろいろな機器で楽曲を楽しみたい」とする利用者のニーズも反映した。
コピー制限を全面的になくすのはビクターのほかエイベックス・グループ・ホールディングス、ワーナーミュージック・ジャパン(東京・港)など。EMIミュージック・ジャパン(東京・港)や
ユニバーサルミュージック(東京・港)も一部配信会社向けから順次見直す。ソニー・ミュージックエンタテインメントも検討中だ。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDD2809B_T00C12A7MM8000/