http://sankei.jp.msn.com/science/news/120703/scn12070321170003-n1.htm ヒッグス粒子 存在確実か 4日研究成果発表
2012.7.3 21:16
すべての物質に重さ(質量)を与えている未知の素粒子「ヒッグス粒子」の最新の研究成果を日米欧の実験チームが
4日、発表する。ヒッグス粒子が存在する確実な証拠が得られた可能性があり、「発見」と断定できる信頼度にどこまで
迫れるか注目される。
発表するのは東大や高エネルギー加速器研究機構などが参加する日欧米の「アトラス」と、欧米中心の「CMS」の2
チーム。実験施設があるスイスの欧州合同原子核研究所(CERN)で日本時間4日午後6時、統一見解を公表する。
昨年12月には存在の可能性が高まったと発表しており、今回は今年4〜6月の実験分を含め約2倍に増えたデータ
の解析結果を示す。両チームは7月1日から追加実験を開始。素粒子物理学で「発見」と断定できる正確さには至って
いないとみられ、最終的な結論は秋に持ち越されるとの見方も出ている。
これまでの実験で、ヒッグス粒子は陽子の約130倍の質量を持つ可能性が高まっている。この質量の領域で、ヒッグ
ス粒子の存在を示すデータをどこまで蓄積できたかが焦点になりそうだ。存在が確定すればノーベル賞は確実とされる。