「それに、まだ全部入ってない」
「え……」
「我慢出来る?」
沖田の言葉が本当かどうか、繋がったそこを見る勇気は千鶴にはなかった。
けれど、ずぶ、と更に奥に入ろうとしてくる存在があることは、わかった。だから、沖田の言葉に従った。
「っ……っあああああっ!」
千鶴が躊躇っている間に、沖田も耐えかねて腰を進めた。限界一杯に拡げられたそこからは、
愛蜜と血が溶け合い、薄い紅の雫が零れていた。
やわらかな粘膜は、侵入してくるものを拒むように、同時に、どこまでも受け入れるように反発と密着を
繰り返す。そこ自体が生き物であるかのように、妖しく淫らな蠕動が、沖田を包む。
「ち、づるちゃ……、力、抜いて。きつ、い」
「は、っああ、ん……っ!」
力を抜けと言われても、抜き方がわからない。痛くて痛くて泣きそうなのに、実際多分泣いているのに、
どうしてこんなにも、幸せなのか。
「おき、せんぱ……っ」
――それは、彼と一番深いところで繋がっているからだ。
「すき、……だいすき、です……っ」
溢れてくる想いを表す言葉を、それしか知らない。