「くっ、ぁっ……」
唇で擦りあげる度に、真島の体がびくびくと揺れた。
自分にこんな力があるなんて。
陰茎を口にくわえたまま、百合子はその行為に夢中になった。
「っ……もう、大丈夫です。気持ちよすぎて、出てしまいそうになる」
百合子から腰を引くと、真島は手で彼女の頭を持ち上げた。
そしてその赤い唇の端からこぼれた唾液を親指でぬぐうと、確かめるように百合子のぬかるみに触れた。
「あれ?……またあふれてきてますね。……もしかして、俺のを咥えながら興奮したんですか?」
真島は喉の奥でくくっと笑った。
我を忘れ、淫猥な行為に夢中になった自分の心を見透かされ、百合子は恥ずかしそうに睫を伏せた。
「ふふ……淫乱なお姫様だ」
「んっ……、そんなこと、言わないで……ぁっ」
淫核を撫でられ、百合子のつま先が跳ね上がる。
「責めてる訳じゃありませんよ……ああ、こんなにはしたなく蜜をこぼして……そんなに俺のが欲しいんですか?」
「あ、あぁっ……」
百合子は自分が何が欲しいのか分からなかった。
真島が触れているところから、とろとろと、全身が蝋のように溶けてしまいそうになる。
けれど、満たされない。
彼の言うとおり、それをもらえれば、このもやもやした感覚は晴れるのだろうか。
わからない。
混乱した百合子は救いを求める様に、真島を見た。
その姿に真島はごくりと唾を飲み込むと、自分の指を百合子の両手の指に絡みつかせた。
「……入れますよ」
「……ええ」
こくり、と百合子が小さくうなずくと、熱の塊が彼女に押しつけられる。
それだけで、互いにどろどろになったそこは、ぐちゃりという音を立てた。