「はぁあっ……」
痛みを感じたのもつかの間。
熱く熱を持った部分をひどく擦られ、百合子の体がはねた。
「いっぱい出てきますね。敷布がびちょびちょだ」
「あああぁあっ」
真島の言うとおり、胎内からあふれ出した蜜が絹を汚しひんやりと腿に張り付く。
けれど百合子にはどうしようもなかった。
まるで海に浮かぶ小舟のように、彼女は彼にされるがままだったのだ。
自分の体が自分のものでは無くなってしまったように感じる。
「ほら、見えますか?これが姫様の感じている証拠です」
百合子の奥を苛んでいた手がそこから離れる。
真島の細く長い指に、とろとろと絡みついた、粘着質の液。
ねっとりと糸を引いたそれを唇に運ばれる。
「口を開けて」
言われたとおりにすると、そこにべたべたに濡れた指を差し込まれた。
自分の発情した香りを強く感じる。
その行為はたとえようもなく卑猥だった。
「んっ…んっ……」
舌に絡ませるように、真島の指が百合子の腔内を蠢く。
「はぁっ……」
百合子の赤い唇の端から、飲み込みきれなかった透明な液がつうっとあごに伝った。
それを真島は尖らせた舌で舐めると、そのまま彼女の柔らかな唇に再び自分の唇を重ねた。
「んっ、ふっ……」
ぴちゃぴちゃと舌を吸われ、唇で軽く挟まれ、そして歯茎の裏をなぞられる。
「可愛いな、姫様は。……めちゃくちゃにして、食べてしまいたいほど、可愛い」
少し意地悪そうな笑顔で、彼は百合子を見つめた。
けれど続いた百合子の言葉に、真島は驚きに目を見開くことになる。
「私も、お前に……何か、したいわ」
「え……?」
「真島も……気持ちよくさせたいの」
百合子は頬を上気させて言った。