「ひゃっ」
くちゅ、という音と共に、恥ずかしい部分を舐められ、百合子の腰が浮かんだ。
鋭い快感が、百合子の全身を貫く。
「あ、あ……」
真島の舌が翻るごとに、絶え間ない快楽が百合子を襲った。
「ああ……こんなところも甘いんですね」
うっとりとした真島の声が、どこか遠くから聞こえる気がした。
耳が高所に登ったときのようにぼんやりとし、過ぎる快楽に百合子は息の吸い方さえも忘れてしまったような気がした。
「あっあっ……ぁああっ…うぅうっ!」
赤く尖った部分にそっと歯を立てられ、百合子は大きくあえいだ。
「まるで、生まれ落ちたときから桃しか食べずにいるために、その体液がすべて甘く桃の香りを放つという桃娘(タオニャン)の様だ」
ちゅうと強くそのひときわ敏感な部分を吸われ、百合子の背中が大きくしなる。
「あああああああっ」
突然目の前が真っ白になり、百合子は大きく叫んだ。
痛いほどの悦楽に、四肢が散らばってしまいそうな感覚を覚える。
怖い。
怖い。
気持ちいい。
「ああ、もう気をやってしまったんですか?」
だが責めるような台詞に、百合子は高みから引きずり下ろされたように、快楽の涙で睫を濡らしながら唇をわななかせた。
「……ごめんなさい」
「いいえ、いいんです。別に責めているわけでは無いんですよ」
そう言いながらも、真島の指は百合子の達したばかりでまだ細かくけいれんしている割れ目にぐちゃぐちゃと差し込まれた。