情事を終えた二人はベッドの中に居た
菜々美は琉耶の腕の中でスヤスヤと寝息を立てていた
その表情は愛らしくとても穏やかだった
そんな菜々美を優しく見守るように見つめる琉耶
「ん…」
菜々美の眼が覚める
「琉耶くん…」
「眼が覚めたみたいだね。」
「すみません、眠ってしまって…」
「構わないよ、可愛い寝顔が見れたし」
髪の毛を優しく撫でた後、首筋に手を置きキスマークの部分をそっとなぞる
「キスマーク、残しちゃったね…痛くない?」
「はい、痛みはありません。琉耶くんの方は…?」
「俺の方は大丈夫、ちょっと背中に引っ掻き傷を付けられちゃったけど」
「えっ…!?ご、ごめんなさい!私、そんなつもりじゃ…」
あわてふためく菜々美、まさか背中に傷を付けてるとは思わなかったのだ。
「いいよ、別に謝らなくても。俺も君にキスマークを付けたんだし、おあいこだよ。」
悪戯っぽく笑う琉耶。
「琉耶くん、あの…」
「なあに?菜々美。」
「琉耶くんに…抱かれて凄く良かったです」