新華社通信(電子版)によると、米誌「タイムズ」は最新号の「中央王国の再建」
と題した記事で、中国政府による4兆元(約57兆円)規模の景気刺激策によって、
経済に回復の兆しが見え始めていると伝えた。
中国政府が昨年11月に景気刺激策を発表した際、一部の評論家は「具体的な内容や
財源が不明」「新規計画だけでなく、すでに発表したものまで含まれている」
「大部分が地方政府の管理するプロジェクトであるため、多くの資金が腐敗や
汚職に消える」などと批判した。
しかし記事では、中国各地で巨額を投じて行われている港湾、空港、鉄道建設など
多くのプロジェクトは、将来大きな経済的利益をもたらすだけでなく、金融危機の
影響で落ち込んだ中国経済の回復にすでに寄与し始めている、と紹介する。