>>585 Usedさん
クリシュナムルティの「聞く技術」(自我の終焉)
「聞く技術」というものがあります。
本当に相手の言葉を聞くためには、あらゆる偏見や、前もって公式化されたものや、日常の生活の問題などを捨ててしまうか、
脇へ片づけておかなければなりません。心が何でも受け入れられる状態にあるときには、物事はたやすく理解できるものです。
あなたの本当の注意力が「何か」に向けられているとき、あなたは「聞いて」います。
しかし残念なことに、たいてい私たちは抵抗というスクリーンを通して「聞いて」いるのです。
つまり私たちは、宗教的なあるいは精神的な偏見や、心理学的あるいは科学的先入観のほかに、
日常の心配事、欲望、恐怖といういうようなスクリーンに遮られています。このようにいろいろなものをスクリーンにして、
私たちは「聞いて」いるのです。ということは、話されていることを聞いているのではなくて、実際は、
自分自身の心の中でたてている騒音や雑音を聞いていることになります。
今まで受けてきた教育、偏見、性癖、抵抗などを捨て、言葉上の表現を超え、
その奥底にあるものを即時に理解するように「聞くこと」は、とても困難なことです。
これこそまさに、現在私たちが直面する困難な問題の一つなのです。
J.Krishnamurthy
http://www.youtube.com/watch?v=iiC6iJ2NYtc&NR おやすみなさい