低価格でナイスなIPS液晶ディスプレイ Part4
■IPSパネルとは?
IPS(In-Plane Switching)は、1996年に日立製作所がTNパネルの狭視野角と色数の少ない表現力を向上させるために開発した。
低い生産性のため、TN等に比べるとパネル単価は高い。
1.S-IPS(Super IPS)
日立で開発したモデル。既存の残像と応答速度、高い単価を改善したIPSで、現在最も広く使われる方式。
2. H-IPS(Horizon IPS)
S-IPSから一世代進化したIPS。ピクセル配列が垂直に構成されているのでH-IPSと命名。
ピクセル間のギャップを埋めてバックライト漏れ、黒画面の紫に偏光する現象を抑える。
高い色再現率を実現。
3. AS-IPS(Advanced Super IPS)
日本の三菱が最初に使用。
現在流通なし。
4. E-IPS(Economic IPS)
S-IPSの低価格版。オーバードライブ内蔵で応答速度を向上させ、明るさと色の表現力向上、消費電力低減。
5. P-IPS(Professional IPS)
H-IPSで真10ビットの階調表現を実現、10億7000万色実装。
6.UH-IPS(Ultra Horizontal IPS)
H-IPSのバックライトをLEDに変え単価を削減、光の透過率18%を向上させる。
E-IPSが担当した低価格のパネルの後継を担う。
7.S-IPS ll(Super IPS ll)
S-IPSの後継でバックライトはLED、光の透過率を向上させ色表現力を強化する。
8.AH-IPS(Advanced Horizontal IPS)
H-IPSから発展したモデル。TN-VA-IPSの水平・垂直駆動方式を混在させるAFFS方式で光の透過率がさらに向上。
現在主流。