1万円以下でお勧めのアクティブスピーカーはPart3
T20 SeriesIIのファーストインプレ。ただし音質以外。
[デザイン]
デザインだけを見たら1万円以下の低価格帯とは思わない人が多いと思う。
前面と背面はピアノブラックで、端子は全て金メッキされた。
T20の目潰しLEDは無くなり、かわりにボリュームノブの周囲から淡い光がこぼれる。
[ノイズ]
T20に比較してS/N比が向上。
T20 SeriesIIの無音時のノイズは50cmも離れれば感じないレベル。
T20は僅かな高周波ノイズ(※)があるものの、T20 SeriesIIではそれがない。
※T20のこの高周波ノイズはスイッチを入れている間だけ聞こえる。
音楽が始まれば全く気にならないが、無音時では1mくらい離れても聞こえる。
敏感な人はもっと強く聞こえるかも。逆に、存在自体に気が付かない人も多いはず。
[ボリューム]
入力レベルがラインレベルのときに、ボリュームをささやき声くらいの大きさ
(スピーカーから30cmも離れると映画等のセリフを聞き取るのは難しいような音量)
に調整するとギャングエラーが出る。ただ、この音量で使用することはないと思う。
T20とT20 SereiesIIのどちらもガリノイズは無い。
なお、一般にギャングエラーとガリノイズは個体差が大きいため、上記は参考までに。
音質は日曜日に書こうと思ったけど、少し時間があるので、音質に関しても
触れておこうかと。T20 SeriesIIのエージングは20時間、耳エージングは3時間。
[GX-70HDとの比較]
どちらも極端な得手不得手は無く、大抵の曲は楽しく聴かせてくれる。
試聴できないなら大きさやデザインで選んでも後悔しないはず。
周波数上のレンジはGX-70HDの方が広く、音像の定位や奥行感はT20 SeriesIIの
方がはっきりしている。
ポップスだとystkサウンドみたいのならGX-70HD、KOKIAみたいなのなら
T20 SeriesIIがお勧め。クラシックだと独奏ならGX-70HD、少編成の室内楽なら
T20 SeriesII、オケはどちらも音場が狭い。使用スタイルで分けるとしたら、
1m以上離れて聴くのならGX-70HD、1m以内で聴くのならT20 SeriesII。
[T20との比較]
T20はややナローレンジでLoFi風だけれども、温かみのあってバランスの良い音。
T20 SeriesIIも基本的に同傾向だが、響きが若干抑えられていて、薄いベールが
一枚剥がれたかのよう。響きが減ると温かみが失われることが多いものの、
T20 SeriesIIの方が冷たいとは感じない。
これから購入しようと思う人がT20 SeriesIIではなく、敢えてT20を選ぶ理由は
無いように思う。T20は高周波ノイズとか目潰しLEDとかがあったけれども、
1万円以下としてはかなり優秀なレベル。T20 SeriesIIはそれらの欠点を解消
してきたと言う点で、より良い機種だと思う。