UXGA以上の液晶ディスプレイ Part32

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『輝度の安定性』
両者ともサイズを考えれば優秀だが、211Hは特にグレー全面表示の際に特徴的なムラが確認
出来る。部分的にグレーウィンドウを表示させても同様な形状が再現しないため、輝度ムラ
だけに依るものなのかは不明。この点はL997が優秀だが、四辺へ向かっての輝度低下は目視
でも確認出来る。なお、作業上で支障が出るほどのムラは両者ともない。

※前述のマゼンタ被りと合わせ、211Hの欠点としてよく上げられる。この点を許容出来るか
どうかが選択への大きな分岐点となる。


『色再現性及び色域』
ttp://www.imgup.org/iup222454.png.html
大半の個人ユーザーの環境として想定されるsRGB(色温度6500k、γ2.2)においては、L997の
デフォルトは211Hよりも正確だが、個体差によるがキャリブレーションは必須。目視判断が
可能な程にはズレがある。上記画像の下部はキャリブレーション終了時に表示されるもので、
滑らかな一直線に近づくほど基本的には優秀と考えられる。なお、L997同士の比較では僅差
に見えるが、それから受ける印象以上に前後では色調の変化を確認出来る。

上図は標準及び調整後のプロファイルを表示させたもので、キャリブレーション後に変化が
見られるのはゲイン調整をかけたためと思われる。不勉強ながら、図の正確な見方を知らな
いため判断は識者に委ねることにするが、よく評される青の色域が広いと言うのはこれらの
図が根拠になっていると思われる。