<<PC-DT3170の左上黒ずみについて>>
日立製作所の品質保証関連部署に問い合わせた結果です。
1.概略
お問い合わせのありましたLCDの黒シミは、LCDパネル単体の特性に
よります。
LCDパネルを交換することにより対策可能です。
2.見解
黒しみの発生原因は、液晶中に溶存する極微量のイオン性物質が電極部に
集まることにより、部分的に液晶の電圧保持特性が低下する為、輝度が低下し、
黒しみのように表示されるものです。
この現象は本液晶の特性上、寿命故障モードのひとつとして長時間ご使用後に
発生するものですが、製造のばらつき、ご使用条件により寿命到達時間
(12,000時間)前に発生するものがあるものと考えております。
なお、発生を加速する要因として下記があげられます。
・液晶ディスプレイを連続使用し、その通電時間が長いほど発生しやすい。
・表示画面が変化の少ない状態で表示しつづけると発生しやすい。
また、液晶材中に元々溶存するイオン性物質の量により黒しみコントラストの
強弱が発生します。
弊社の試験結果から稼動時間が約5,000時間を経過した装置につきましては
黒しみが、今後更に進行(大きくなる)することはないと考えております。