【2万】HWエンコTVボード総合検討スレ Rev.1【以下】

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109不明なデバイスさん
○ITU-R BT.601 とは何か
ITU-R BT.601 は、アナログビデオ信号をデジタルデータに変換する際のデータ形式を規定した国際規格です。つまり、ビデオ信号を A/D, D/A 変換する際の、デジタルデータのフォーマットを規定したものです。

○PC での取り扱い方
PC で ITU-R BT.601 のデータを扱う場合、大きく分けて次に示す二つの流儀があります。

1、ITU-R BT.601 に書かれているそのままに、YCbCr の変換式を使用して RGB 変換する
ストレート変換の最大の利点は、ITU-R BT.601 の輝度スケール 16 〜 235 を超えた信号も作れることです。

2、ITU-R BT.601 のスケールから、8 bit フルスケールに YC を伸張・圧縮してから YCbCr の変換式を使用して RGB 変換する
YC 伸張・圧縮する場合の利点は、TV に出力されるイメージに近い画質が、PC ディスプレイの段階で手に入る事です。

○どっちが正しいの?
PC 上では YC 伸張・圧縮を行う方法が正しいものです。
ITU-R BT.601 に規定されているのは、あくまでも、アナログ RGB データからデジタル YUV 形式に変換する方法であって、デジタル 8 ビットフルスケール RGB データから YUV に変換する方法ではありません。

○じゃあ、ストレート変換しちゃ駄目なの?
しかし、YCbCr 直接変換の便利さ(ITU-R BT.601 を知っているユーザにとっての)も否定しきることはできません。ITU-R BT.601 形式の YUV データを使用する CODEC であれば、是非オプションとしてつけておいて欲しい機能です。

ただ、これはあくまでもオプションとしてつけて欲しいのであって、決して標準にして欲しいとか、直接変換さえあれば YC 伸張・圧縮は要らないと言うわけではありません。
特に、他社製の PC 用ソフトウェアとの連携を考えるならば、伸張・圧縮による変換を標準にしておくべきです。