前任の麻生機長は大変だった
外は100年に一度あるかという乱気流、機を保つのも精一杯だ
BAWもUSエアウェイも大きく高度を落とし、アイスランド航空は墜落した。
バルト航空も助からないだろう
機長は旋回を続け、少しでもいい位置取りをしながら失速を防いだがそれでも高度を落としていく。
一部の乗客が扇動する中、一人の男が私に機を任せるよう立ち上がった。
乱気流のド中だが。
麻生機長の操縦でやっと危険空域を脱しようとしたとき、その男が乗客の圧倒的な支持の元、操縦桿を無理やり奪い取った。
「私に一度任してみてほしい」