ダンガンロンパ攻略・ネタバレ・考察スレ CHAPTER17
612 :
名無しさん@お腹いっぱい。:
今年の1月、冬休み明けで起きた出来事です。
クラスで一番可愛いと評判の女の子がダンガンロンパと言うゲームを
面白そうだからやってみたいと話していた。
何でもニコニコ動画でプレイ動画見て興味を持った様だ。
一度も話した事もなくクラス内でも下層に位置していた俺は
持っているから貸してあげるよ、の一言が言えず途方に暮れていた。
一週間後、唐突にその女の子が話かけてきた。
「○○君ってダンガンロンパ持っているの?どんな感じだったか教えて。」
普段同世代の女の子と話慣れていない俺はいきなりの事に驚き
そのまま逃げてしまい感情に捕らわれたが勇気を出し
「凄く面白かったよ、何なら貸そうか?」
自分でも信じられないくらい軽やかに言葉が出た。
もしかしたらこんな状況になる事を妄想して
無意識にシュミレーションしていたのかもしれない。
手を叩いてオーバー気味に喜ぶその子。まるで前園さんみたいだ。
俺はよりいっそその子への思いが強まるのを感じた。
613 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/05/16(月) 08:28:02.22 ID:MxiG8sTL
それからの一週間は本当に楽しかった。休み時間の短い間だけど
その子とダンガンロンパの話題で話が出来てまるで夢の様。
夢なら覚めないでくれと何度も願った。
その内その子の友達とも話をする機会ができ
知り合いも増えた。
でも俺は根暗な性格だから友達にまではなれなかった、でも少し前までには信じられない状況だった。
だがその楽しい状態も終わりを告げる。
好きだったその子がダンガンロンパをクリアしてしまったのだ。
そしてゲームを返しに来るその子。
その時の彼女は凄く興奮していた。黒幕の正体や続編への伏線等
ダンガンロンパに対する思いを熱く語ってきた。
その時俺は気付いてしまった。彼女が楽しく話をしていたのは
ダンガンロンパが面白かっただけであり
俺は只の聞き役、頷き役、登場人物Cぐらいの位置にしか居なかったのを。
一通り話終えた彼女は続編出るといいね☆と一言を残し
他の友達の輪へと消えて行った。
614 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/05/16(月) 08:29:13.29 ID:MxiG8sTL
そしてゴールデンウィークも終わり高二となった俺。
あれ以来彼女とは話をしていないしクラスも違うから絶望的。
そんな俺は彼女の温もりが残るダンガンロンパを大切に保管している。
クリア後にはすぐ売ってしまう現金な俺でもこのゲームは絶対に売れない。
あの子の思い出が残るこのゲーム。店でこのゲームを見かける度痛い思い出が蘇ってくる。
もしかしたら一生そんな気持ちになるのかもな。
その内時間空いたらまた最初からやり直してみようかな。
絶望に彩られた俺に一株の希望が得られる事を願って。