シェンガオレン総合【砦蟹】

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361名無しさん@お腹いっぱい。
エリア5の城門の上でシェンガオレンをまってたんだよ。
エリア4までに何度も何度もダウンをとり、シェンは瀕死だ。
でかいだけで脳みそ空っぽのカニ野郎に、激龍槍で風穴開けてやるって。
帰ったら、集会場でぶっ倒れるまで酒を飲もうってさ。
みんな勝利を確信していた。
おれは激龍槍をぶっ放すおいしい役になったんで、スイッチの前で斬破刀を念入りに研ぎながら
報酬とか、手に入る素材のこととかを考えてた。
あいつら3バカは、バリスタの前で勝利のダンスとかいって輪になって踊っている。
バカバカしいがオレもそんな気分だった。
雑念を消そうと、ふと見上げた空は、気持ち悪いくらい青く晴れてて、ワシだかタカだかが輪を描いて
飛んでいた。
「なあ、そろそろ…」
言いかけたそのとき、砦に、あいつ等の居る場所に何かが着弾した。
余波を食らったおれは、当然激しく吹き飛ばされた。何が起きたか理解できないままに、痛む体を
引き起こしたおれの目に入ってきたのは、砦上部の惨状だった。
鼻どころか、肺まで焼かれそうな強烈な酸の臭いと、シュウシュウと泡を立てて崩れていく岩。
おれは半狂乱になって、あいつらの名前を叫びながら探し回ったけれど、結局見つかったのは
ボロボロになった鉢金や大剣の残骸、そして誰のものかわからない、溶け残った骨と内臓の一部
だけだった。
狩は全滅に終わり、おれはハンターを引退した。